さて、次はECUの書き換えの中でも気になる人が多数と噂(たぶん)のスロットルコントロール(以下、スロコン)のリニア化を解説したいと思います。
まぁ、需要はないでしょうが...
まずはノーマルのスロコンを解説!
以下の写真はノーマルの各モードのスロットル開度を独自解析により数値化したものです。
1枚目はインテリジェント,2枚目はスポーツ,3枚目はスポーツシャープ
縦軸はエンジン回転数で横軸はアクセル開度となり、その時にスロットル開度がいくつになっているかとなります。
どうでしょう。
1枚目のインテリジェントで例えば2,800RPMでアクセル開度が50%の時はスロットル開度は25%となっています。
インテリジェントは燃費なりいろんな状況を考えての設定とは思いますが、かなりセーブされた設定です。
しかもスポーツやスポーツシャープは唐突に100%になっています。
個人的には同じアクセル開度(踏み込み)で車を運転していて、エンジン回転数が上がるとスロットル開度が変わってしまうのに違和感を感じて解析&調整することにしました。
以下がリニア化したものになります。
各マップのコンセプトは、インテリジェントはアクセル開度50%をスロットル開度70%に広げて街乗りをしやすくしたもので、
スポーツはアクセル開度とスロットル開度を一緒にした完全リニア化、
スポーツシャープはアクセル開度80%でスロットル開度100%になるようにしています。
スロットルに関係するマップが3つあり、最初はなるべく純正マップのまま使おうと1つのマップだけを修正して使えるように、エクセルにてめんどくさい計算をしながらリニア化しましたが、途中で微調整を簡単にできるように3つのマップを修正してリニア化しました。
リニア化するだけでタービン変えたかな?!と思うような加速をします。
ちなみにおまけの情報としてノーマルのブーストコントロールはアクセル開度と関係しており、ノーマルのスロコンではインテリジェントの時にブーストがエンジン中回転で0.7barしか上がらないのは、そういう設定となっています。
詳細な説明は割愛しますが上記写真はロムデータの一部です。
インテリジェントの時にアクセル開度に合わせてリクエストトルクという数値が決定されて、そのリクエストトルクから最大ブーストが設定されます。
上側の写真はそのリクエストトルクを設定するマップですが、マップ内の最大値が325となっています。
その325を下側のマップ(X軸)で読むと4800RPMで1.7bar程度となり絶対値なので0.7barとなります。(ブーコンノーマルでこのマップを修正すればブースト調整が出来ます)
社外のブーコンではこの設定を使わないので、ブーストはブーコンの設定どおりになります。
もちろんノーマルのブーコンのままでも、ブースト設定含めてリニア化は可能です。
ということで簡単な?!スロコンの解説となりましたが、社外のスロコンは3万程度するようなのでECUFLASHが使える方ならタダでできます。
それとリニア化にするとピーキーになりすぎて乗りづらいとも聞きますが、かれこれ半年くらいはリニア化で乗っていても乗りづらいと思ったことはありません。
Posted at 2025/04/20 20:03:17 | |
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