通勤経路に落ち葉を掃くおじさんがいる。
フカヒレ丼をだす隠れ家的な
高級中華料理店の前は道がカーブしており
反対側は白金自然観察園
したがって、落ち葉のたまり具合も
他の場所に較べて激しく
オーナーとお見受けする男性が
毎朝、道路全体を掃いて
落ち葉の片付けにあたっている。
自然の多い白金台の早朝は人影も疎らで
おじさんは、道行く人全員に
「おはようございます」と挨拶をされている。
音楽を聴きながら歩いていくと
おじさんの作業が目に入ってくるのだが
おじさんは一生懸命掃きながら、人が近づくと
ひょいと顔を上げて挨拶をされている。
必ず挨拶してくれるのなら、こっちも心の準備をして行くのだが
作業の都合上、あっちを向いておられたり
落ち葉を集めた袋を移動したりされている。
だから、微妙なタイミングと距離感が発生して
なんだか、そこを通る時は居心地が悪くなるのだ。
精が出るなぁと思いつつ、挨拶を返したい気分と
なんとなく人に気を使わずに歩きたい気分とがごっちゃになっている。
みんカラのお友達の方々のプロファイルをのぞく
お友達のお友達の新しいブログがアップされると赤い点が着き
プロファイル画像のすぐしたにせり上がってくる。
ぽっちぽっちとクリックして見知らぬ方のブログに
訪問させて頂くといろんな世界が展開している。
車のパーツを買いまくる人。テレビで見たことを話題にしている人。
通勤途中であったことの話。その地域の面白いもの。
美しい写真を撮って、文章を添える人。子供の写真。子供の成長。
自分の悩み。四季の移ろい。大自然の雄大さ、怖さ。
ここで、ポチっているだけで、日本中を旅しているようだ。
普通の旅なら、温泉に入って、御馳走を食べて
観光名所を訪ねて、はい帰り道、になってしまうところだが
ここでは、普通の旅では味わえない、しかし、実は一番知りたい
現地で当たり前の生活を送っている方々の
自然、経済、コミュニティー、食などの生活の息吹に触れることができるw
こんな時は、奄美の黒糖焼酎のロックをちびりちびりやりながら
ブログを酒のつまみにさせて頂いている。
新鮮な刺身や珍味を頂く時は、素材や料理の味を楽しむべく
それに負けない情念の籠もった日本酒などを用意するのが趣味だが
それは、食べることに精神を集中させるためだ。
夜のブログ遊びには、そんな集中はいらない。
ブログそのものを楽しむのに、並行複発酵の複雑な酒より
どれでも、普通に美味しい焼酎がピッタリだ。
グラスに氷を入れて、トボトボと注ぐだけ。
それだけで、今夜のパーティーは始まりです。
時間が経つに連れ、トボトボとそそぐ回数も増え
25度のアルコールといっても、それなりに酔いが回ってくる
唇にあたる冷たい氷に、舌と黒糖から出来た酒を絡ませながら
液晶画面につぎつぎ現れる、たくさんのまったく脈絡のない風景と人の独白を
見続けていると、現実にそのバラバラが徐々に繋がって
一つの大きなうねりになっていくような錯覚をおこして
気分が高揚して狂い始める。そして、ブログを読みつつ
「うん、うん、わかる」とか言い、コメントを書いているのだ。
酔うと人に電話する奴とか時々見るが、俺はネット上でそれをやっているわけで・・・
しかも、相手は知らない人。翌朝か翌晩までには、だいたいの方は
コメントにレスを付けてくださる。しかし、お友達でもないエントリーの
徘徊趣味に付き合う暇はない様子で、なんとなく、並んでいる他のレスとは
きもち温度差を感じたりする。まぁ、当然でしょうな。
でも、また時間が出来ると、ほっつき歩いてしまい
場違いでつまらないコメントをカキカキしてしまうのだろう。
朝のおじさんが俺で、俺が朝のおじさんなのだろうか?
おはよございますっていう挨拶みたいに、爽やかな気分で、酒を入れないで
コメントが書けますように・・{[(-ェ-)]}zzz
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Posted at
2009/12/10 23:57:05