
「養育費をちゃんと払わなくなってきた時は
旦那をマグロ漁船に売っちゃおうかって
ヤクザの知り合いがいる義理の兄貴と話したんだよね。
でも、その人も、もう、おねいちゃんと別れたから
会ってないけど。だから、大丈夫だよ、安心して(笑)」
子供を抱えて、月、1万5千円で生活した時もあったそうな。
窮乏した生活には慣れている。生きていく自信もあるとな・・・
なんで別れちゃったの?
俺達みたいに結婚もしてない野郎って
どうしてみんな結婚するのかわからないから
だから当然、なんで別れるのかなんて皆目(かいもく)
見当がつかないんだよね。
「結婚する時に、借金していることがわかって、でもこの人しかいない
って思ってたから、そのまま結婚して、サラ金で10社以上かな。。
それでも、二人で頑張って返して、」
「でも、こんなに愛してるワケじゃない?信用して欲しいのよね。
それなのになんか、拘束するのね。レストランで働いていたんだけど
スタッフの中であたしだけ、送り迎えが付くの。信用しろよって感じ
それで、もうなんか、いいや、こんな奴と一緒にいるの止めようってなってきて・・・・・・」
♪White&Blue White&Blue White&Blue White&Blue
ここはオアシス
ベリー・ダンスに浮かれ ジプシーみたいに
流れて 来たんだ
静かに佇む 白い家
海を渡る 風がなぜてゆく♪
萩原健一 White&Blue より
この2月の東京は、寒さが足元から這い上がってくる。
白い吐息のなか、待ち合わせの新大久保駅で友達と正月以来の再会。
ベリーダンスを踊る年末に知り合った女を応援するために
駆けつけたというわけで・・・・・・寒い
普段は、東京都下の何とか市の文化センターの寄り合いで
彼女達はベリーダンスを習っている。
しかし、数ヶ月に1回は、その成果を都心のステージのあるレストランで
発表するらしい。だから、今日はベリーダンスの発表会。
普段の練習成果を皆さんにご提供しますw
最近、20・30代の独身女がベリーダンスを習っていると言う話をよく聴く。
その辺りで、知り合いが出来れば面白いと、下心を隠しつつ
俺と同じ独身の友人を誘い、週末のダウンタウンに繰り出した。
二十歳で結婚したんだっけ?
「18の時」
じゃぁ、高校辞めちゃったの?
「高校は行ってない。初めから行かなかったの。」
なんで?
「なんか、必要性感じなかったから。」
「今はだから、自分のために時間を使ってるの。
この前、学校も終えたばかりだし・・・」
夜学に通って、高卒の学歴も得たと言うことだ。
いまは、いろいろ学びたいらしい。
働きながらの状況で生まれた向学心だが、前向きですばらしいな。
人生何か始めて遅いなんて事ありはしない。
好きな酒と料理はガンガン注文する。
この店は、酒も料理もクオリティは高いが値段も高い。
彼女から、俺達についての質問はほとんど無し。
だからこっちから、反応がありそうな話題を、途切れなく振る。
俺達の興味を持ちそうな時事問題に関する知識はあまり無いからもっぱら身の上話。
毎日、仕事場まで車ばっかり乗っているので、新大久保から東京西部の自宅まで
どうやって帰って良いかわからないんだってさぁ。
ベリーダンスを習っている知り合いの若い女を紹介しようなんて
気の利いたことは、まったく思い付く様子もない。
会計も、俺達が出すからいいよというと、あたしもだすからぁ
と、1回、言っただけ。。。 あんたのステージ、見に来てやったわけなんですが。。
とっても自然な彼女は、とっても自然に生きて来て、今夜もとっても自然体w
世間的には子育てしながら、しっかり生きて来たこの同年代の女性に
彼女の身の上話を聞きながら一緒にいて感じたのは、普通の女の子が
確実におばさんになっていく抗しがたい流れとそれに対する彼女自身と周りの無力さw
人生の大河の流れを前にして、熟女の素直さとキャラの平板さは、俺にとって
ただ単に、眺めるだけの、見つめるだけ結果と相成り候。
今夜は、ありがとう、ピース .+:。(´∀`)゚.+:。
うまい酒と不味い酒。その中間には、美味くはないけど
まぁまぁ飲める酒。
いい絵と悪い絵、その真ん中当たりには、まぁ、古びたビルには
飾っても良いかというような中途半端な絵
いけてる音と、ダサイごみのような音楽。その真ん中には
取り合えず、BGMでなら許してあげる商業音楽
女神のような女性と駄目な女性、その中間には、ええ、ええ、気立てで許せる
体が豊満なセクシャルな魅力ある素敵な人
普段は、万人の価値基準を優先させる世の女に対する評価。
それが当たり前だからと言って
ゆめゆめステージでヒロインにはなりませぬように
普通の女性は、ベリーダンスでダイエットをするのがお薦めです。
どんなひとなら、俺がおばさんなんて思うようなキャラにならずに
明日に向かって、元気が出るような存在になってくれるのか?
彼女たちの、ベリーダンス同好会の素人ショウが終わって
プロのダンサー達が出て来た。
なかの一人が、背が高くてハッとするほど綺麗な30歳くらいの日本人の女。
ダンスも上手で、それはもう、神々しいまでの美しさwww
ベリーダンスの世界では、「中間」や「まぁまぁ」は存在しないのだ。
ゼロかイチか、有るか無いか、綺麗か、否か。
とりあえずというモノは存在しない。冷酷なまでにデジタルだ。
ベリーダンスほど、女の価値を、非情に判定・宣告し、衆人環視の元に
晒してしてしまうパフォーマンスは無いのではないか?
崇め奉られる女と、それ以外
そのあっさりとした完全な二分法が、男達の間に、いや、世界の中心に
あまりにも当たり前に存在していることに、現代の女は鈍感だ。
どんな女性もベリーダンスで踊りまくりましょうw
でもそのダンスの大半は、この世界に存在自体が認められ無いことも
たまにはあるかも知れないねw