たまだまさおのブログ一覧

夏だからとお盆だからと、
まぁ別に仕事の取材以外で出かける事も無いんですけど。

夏だからなにかこう特別な事をしたいような
別に暑いからしたくないような…。

で、ふと思い出したら、
あぁ、最近あんまりフィルムの啓蒙活動してないなぁと。
別に何か使命を背負っているわけではないんですけど、
なんか寂しいじゃん。

（以下駄文超長いですので、お暇な方だけ読んでみて。）

デジカメが圧倒的に便利なのは分かってますよ。
最近じゃ顔を認識した上に、デカイ顔の人には小顔にした上に美肌にして、
笑顔も感知しちゃうだそうで…、
それで写ったら、別人になっちゃわないのかなぁ？とか思うんですけど。
まぁ、世の中それでウマく回っているならいいのか…。

まぁカメラって嵌るとどこまで行っていいのか分からないくらい
深い世界なので、マニアになってしまうと、人間界に行きて再び帰ることは叶わないとまで言われていますね。

ましてや、このご時世に
「フィルム・LOVE！」
とか言ってると、ちょっとした変人扱いですよ。まったく…。

一眼レフとか、中盤とか、
お金を湯水の様に使う世界もございましょうが、
ここはひとつ、
お手軽なんだけど、気楽に嵌れる、
合法ドラッグの様な（例えが悪い？）気楽なカメラの事について少し…。

僕も、一眼だのレンジファインダーだの、
ゴチャゴチャしているメカカメラも何台か持ってますが、
実のところ、一番使っているのは、
フルオートのコンパクトカメラ。

だって楽なんだもん。

コンパクトカメラにも、なんだかいろいろ高機能で何ともまぁ
ビックリする様なお値段だったり、
分厚い説明書を読破しないと使い切れないモノもあるようですが、

コイツはちょっと違うんです。

基本シャッター押すだけ！
設定はストロボのON／OFFとセルフタイマーくらい。

ねね、デジカメよりも分かりやすいでしょ？

この子、
「Rollei Prego 30」
って言うんです。

ローライって言うだけで敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、
そんなことは全然ないんですけど、
抑えるポイントはちゃんとローライ！

キーワードは、
「青くてシャープ！」

てか、このカメラ日本では全然取り上げられてないんですけど、
なんでそんなに人気がないの？

このシリーズは大概がどっかのOEMなんですけど、
どうもコレだけはOEM元が分からないので、オリジナルかもしれないんですが、
その辺はマニアックな話。

今時でローライっていうと、ヨドバシカメラでなんか目玉が飛び出そうな値段で出ている、
「Rollei35」とか、
二眼レフとか言われている
「Rollei Flex」とかが有名ですけど、

コイツだってこんなに小さくてもローライ。
いつ発売されていたのか今ひとつはっきりしないけど、
たまに中古やオークションで出てると、意外とお手軽な価格で出てくるので、
ご興味あれば探してみて。
ちなみに僕は5,000円で入手しました（笑）。

で、どんなかっていうと、



ほら、青い！



こっちも青い〜！

青が引き立つコダックのフィルムを使うと、
一段と青い。
そして、四隅がぐぐっと暗くなります。

この手の写りだとリコーのGRなんかが有名ですが、
こんな無名のカメラでもやっちゃいます。
最近の親切なデジカメだと諧調補正でこんな逆光の絵を出すのは
プログラムモードとかマニュアル操作とか
頭がこんがらがる様な設定を求められますが、
コイツはもう。

シャッター押す以外に何もさせてくれません。
だって他に押すとこ無いんだから…。



屋内だって、頑張ります。
特に人工物の質感はこれでもかってヌルヌル、ツヤツヤ、シャキーン。
って。

多少の光量不足でも、
基本スタンスは曲げません。



ちょっと日本の空気じゃないみたいだけど、
ジメジメしていた夏のニッポンです。
赤が彩度バリバリの赤じゃなくって、
ちょっと渋めの赤で出るのもなんか大人っぽくない？（なんじゃそりゃ？）



フィルム感度もDXを読み取るので、
設定する必要も無い。
どうよ？デジカメよりも簡単じゃん？

自然物もこの通り。



本当はたいして大きくもない池なんだけど、
30mmのレンズはちょうどいい長さで、
なんでもしっかり収まっちゃう。

この沈胴レンズ、出てくる時、
ジーって結構大きな音を立るんですが、
そこがなんかジャーマンな感じで、お気に入り。

ちゃんと個性も主張するけど、
機能は至って控えめのシャイ・ボーイ！

みなさんも、どうですか？
フィルムコンパクトカメラでこの夏、
遊んでみません？

という独り言でした（笑）。