このブログはネズーの個人的な考えが書かれています。
人によっては気分を害する恐れがありますので、心当たりのある方は華麗にスルーしてください。
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前回ので終わろうかと思ってたんですが
あまりにも精神論すぎるだろうとw
そもそも、コルトに限った事でもないワケですし(^^;
ということで、コルトの現状を踏まえたブレーキのお話を少ししたいなと思います。
まずはレグキャリについて書きますが、あくまでもネズーの目線で見た評論です。
人によって評価や感想は違うと思うので、その辺は御了承くださいませ。
・レグナムキャリパースワップ
(画像はしんぺィさんのレビューよりお借りしています)
ワタシの認識では、お友達のyoshi氏がエボ3キャリパーを装着してるのを見て
ティンときたきむきむ氏がレグナム用のキャリパーサポートとエボ4用ローターを組み合わせてみたら
ボルトオンだったという経緯で生まれたもの。間違ってたらゴメンなさいw
スワップに必要な物は
・レグナム用キャリパー一式
(数種類あるので注意。ワタシの記憶が正しければ前期ターボ用だったはず)
・エボ4用ローター(GSR用φ294 要4穴加工)
・キャリパー装着用のボルト(M12P1.25 L25 強度区分10.9以上 フランジ付き推奨)
・ブレーキホースは純正流用。あとは一般的に必要なもの(フルードとか)
4穴加工がこのスワップ最大のハードル。これだけ何とかなれば、あとはボルトオンで組めます。
ローター径がφ281→φ294となり、パッドも大きくなるので制動力自体は間違いなく向上します。
これだけでサーキット派でも不満無いレベルだと思います。
ローターがエボ4用なので、見た目&軽さ追求したい人は2ピースローターという選択肢が
あるのも魅力(もちろん4穴加工は必要ですが)。
大幅にパワーアップして、FSWのストレートで230kmオーバーから1コーナーブレーキング、
なんてシチュエーションじゃなきゃ、サル走りしない限り十分使えます。
このスワップのメリットは
・コスト面
最近はさすがにあまり見なくなりましたが、中古市場でなら運がよければキャリパー一式で
1万円しない時も。ローターも15000円を余裕で切る値段。
・パッドの選択肢の多さ
元々エボ3のキャリパーと共用なので、スポーツ系のパッドの多さは特筆もの。
そして片押しキャリパーならではのホイール選択の自由度もポイント高いですね。
ホイールによりますが、15インチでもギリッギリで入る場合もあるようです。
コルトVRのブレーキスワップのベストチョイスだとワタシは思います。
実際に運転しての満足度、見た目のカッコ良さのアップなど
そういう満足度に対してコストが控えめでお財布に優しい。
OHやローター&パッドのランニングコストも安い。
ホントに4穴加工だけがネックですね。
ただ、フロントの制動力があがるのでリアも出来ればフルブラストさんのビッグローターを
入れたいところですね。というか、コレを入れて初めて全体のブレーキシステムとして
活きてくると言っても過言ではないとワタシは思ってます。
「リアはパッドで十分」なんて話もたまに聞きますが
ワタシの知る限りでは大抵そう言う人はビッグローター試してませんし。
ホントにパッドで十分なら、あのキット外してしまう人がいてもおかしくないと思うんですよねw
ああ、そうそう。前回書き忘れた事を少しだけ。
ブレーキは運動エネルギーを熱に変換する装置です。
熱が溜まり過ぎると、ブレーキそのものが機能しなくなります。
大きなローターやらパッドやらは、あくまでも効かなくなるまでのタイムリミットが伸びるにすぎません。
サーキットでどうしても連続走行したい人は、ブレーキシステムを見直すより
冷却手段を考えたほうが良いかと思います。
バケツに蛇口から水を入れるイメージを浮かべてみてください。
ブレーキシステムがバケツ、熱が水です。
溢れるとブレーキがフェードしてる状態だとします。
熱はブレーキを踏んでる間は発生します。ブレーキを踏んだら蛇口を開けるイメージですね。
そしてバケツの底には小さな穴が開いていて、チョロチョロと常に水が漏れています。
これが空気中に放熱する分だと思ってください。
ガンガンにブレーキ踏みまくると、蛇口からガンガン水が出ます。
底から漏れる量を上回っていれば、いつかバケツから水があふれます。
蛇口を締めてしばらく待てば、底から漏れる分でバケツの水位は減っていきます。
ブレーキを大きくするということは、バケツのサイズを大きくする事です。
しかし、ローターが大きく厚くなれば、回転重量も増えます。
つまり、同じ減速量でも、発熱量は回転重量の増加分増えてしまいます。
バケツを大きくすると、若干蛇口サイズも大きくなってしまうという事です。
バケツの水を溢れさせないようにするには
・そもそも蛇口を開けない
・蛇口をあまり開けずに水を抜く時間を作る
・バケツを大きくする
・底の穴を大きくする
この3つです。
蛇口を開けない=ブレーキを踏まないですのでコレは無理でしょうw
水を抜く時間=クーリングですね。
バケツを大きくする=ブレーキシステムの大型化ですが、先ほどから言っているように
溢れるまでの時間を延ばすだけで、いつかは溢れます。
底の穴を大きくする=放熱量を増やすということですが、もしも蛇口からの水の量を
上回る勢いで底から水を抜ければ、水は絶対溢れませんよね。
効率的なブレーキを目指すなら、熱抜きを考える方が良いのはこういう理由だからです。
ブレーキダクトなんかを色々工夫しておられる方もいらっしゃいますから、
興味がある方は参考にされてみてはいかがでしょうか。
ただし、走行中に外れて駆動系に巻き込んだり
落下して周りのクルマに迷惑をかけたりしないように十分注意してくださいね。