今年の3月

2011年3月は、いまだ被害の全容が定まらない未曾有の大災害とともに、日本の歴史に刻まれる事になってしまいました。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。突然の自然の猛威により、ありとあらゆるものが失われた光景には言葉もありません。
また、この国の歴史を１００年ほど振り返るだけでも、「なんでもなく普通に暮らす」ということの難しさを思い知らされます。家族・友人と笑いあえる、そんな時間がかけがいのないものだと、改めて考えさせられたこの頃です。

瀬戸内寂聴さんが被災地に寄せたメッセージがあります。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110323/dst11032316590039-n1.htm
一部引用
「無常」という仏教のことばが胸にしみました。一寸先に何が待ち受けているのか知らないのが人間です。人間の能力には限界があり、自然の底力には果てがないということを思い知らされたのです。
子供の時から耳にこびりついていた非常時という言葉を思い出しました。この現実こそ非常時でなくて何でしょう。これを乗り越えるには人々が我を捨て互いの力を合わせ災難に立ち向かうしかないのです。
（中略）
「無常」とは、同じ状態はつづかないことと、私は法話のたび、話してきました。その通りです。
ここまで、

「無常」とは、「無情」ではないのです。日出ずる処に、現在日は差していないのかも知れません。再び昇る太陽が、これまで以上に輝いていることを望まずにいられません。

しばらく自粛しておりましたが、けじめとしての一文。