
2009年に海外旅行をした日本人の数は前年比3.4%減の1545万人。
2008〜09年、米国大学への日本人留学生の数は前年比13.9%減の2万9264人。米国大学への留学生の数をさらに深掘りすると、90年代後半まで日本人留学生は国別で1位だったのが、現在は5位。中国、韓国、インドなどに抜かれている。
というのが、最近の新聞で気になった数字だ。というのも、ジュネーブショーで見聞きしたこととかなりリンクするから。
日本はモノ作り国家だとか、環境技術で先んじていると言われている。でも、本当にそうなのだろうか。ジュネーブで、私は大いに疑問を感じたのだ。13年前のプリウスから、はたしてどれだけのイノベーションがあったか? 13年間、足踏みをしていないだろうか。国際的な競争力は本当にあるのか。
ただし、すべて欧州を見習え、真似をしろと言いたいわけではない。日本ならではの技術、日本人にしかできない技術だってもちろんあるはず。ただし、技術立国をうたうのであれば、ガラパゴスになってはいけないと考える。私はやはり、「移動する喜び」と「環境負荷の少ないクルマ作り」の両立を日本メーカーには望みたい。
そして、これを両立するカギとして、たとえばカーナビの活用があるはずだ。渋滞のないルートを選び、いま走っている“仲間”からリアルタイムで情報を入手することができるカーナビ。さらには、カーブの大小や路面コンディションを車両制御装置とリンクさせることができるカーナビ。日本の自動車産業から、通信機器やカーナビとリンクしたジャパン・オリジナルの新技術の提案があってもよいと思うのだ。そして、それがジュネーブではまったくと言っていいほど見られなかった。
Posted at 2010/03/24 23:39:01 | |
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