目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
マフラーを自分で補修するぞ!
ということで、まずは現状確認。
「なんか後ろでカラカラ音がする」という妻の言葉で初めて気付いたという、なんとも恥ずかしい始まりですが、ほんとに、何でこんなになるまで気付かなかったのかしら。
平成11年式のテリオスキッド君(4WDターボ)なのですが、一昨年までは新潟~北海道と雪国で活躍していたとあって、防錆加工されていない個所は街乗り車より劣化が進んでいます。
なんとなくパイプが痩せてる気がしなくもないです。交換してあげた方がいい(というか、こんだけ劣化してると他部分も劣化してると思うので普通は交換。すまぬ。財布が寒いのだ)。
今回は、財布があったかくなるまでの間、しのげるくらいの補修を自前で安く行います。
さて、こういうマフラーの穴の補修は、ググって調べると、カー用品販売店でいろいろ売ってます。ちょっとした穴の補修はパテで埋めたり、アルミテープを巻いたりして自分でも簡単に補修できます。なので、早期発見して補修してあげたほうが絶対いいです。
今回の僕の補修は末期の補修。
こうなる前に、というのが前提の見本になります。
日頃の点検が大事ですよね。
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本題に入りますが、5cm穴が空いてしまっているため、既製品のステンレス板では、薄く面積も及ばずで強度が足りません。
そこで、穴部分を補強するパーツを自作します。
まずはアルミ板。マフラー自体はステンレス製ですが、加工がしやすく、耐熱性もあるアルミ板を使用します。
今回は5cm穴の補修に適すると思う1.2mmや1.5mm厚の板が手元に無かったため、やむなく2mm板を使用。ほんとは1.2mmか1.5mmが良いです。加工しやすく数年は強度的に問題ないと思います。
アルミ板をカッターで適度な大きさにカットします。今回は5cm穴で、しかもその周囲もかなり劣化しており広い範囲の補強が必要です。
100mm×80mm サイズにPCBカッターでカットします。
写真はHOZAN製のPCBカッター。ロボット作りでも重宝するツールです。これが無いと始まりませんっ!!
2mm厚のアルミもすんなりカットできます。
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次は、カットしたアルミ板を、補強部分に適するカタチに加工します。
板厚1mmか1.2mmならこの作業、頑張ればなんとかできますが、今回の板厚は2mm。さすがに道具なしではどうにもなりません。
そこで、厚さのあるアルミ板を曲げるための曲げ機を使用。それほど出番の無い曲げ機君ですが、いざというときに頼りになる奴です。
板を黒い部分にはさんでネジどめし、レバーで曲げていきます。本来は90度に曲げるための機械ですが、使い方次第で、好みの曲げ方ができます。ある程度これでおおまかに曲げたら、板を挟んでおいて、手に体重を乗せて43φ(マフラーの直径)に近づけていきます。
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とは言っても、43φにするには目安がないとできません。専用の治具があればいいのですが、都合よくあるわけもなく、なんとか43φに近いところで、百均に売っているスプレーが、45φであるのを利用し、治具代わりにします。
これにあてがってみて、半円に余裕があれば43φではないので、このスプレー缶にはまらないぐらいのところまで半円になるよう加工していきます。
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補強部分のパーツが完成したら、もう半分作業が終わったようなものです。
あとは、実際に作業するときに使う道具やアイテムを準備します。
・手袋(数枚あるといい。百キンで購入)
・金属ブラシ(こびり付いた錆びを落とすのに使用。百キンで購入)
・金属用紙やすり(目が粗いものから細かいものまであるものが良い。百キンで購入)
・マフラー補修用耐熱パテ(カー用品店等で購入)
・ステンレスパイプとめ(百キンの園芸・水道まわり品売り場で購入)
・加工した補強パーツ
上記のものを使います。ほとんど百キンで手に入ります。一番高いものはマフラー補修のパテです。800円くらいしました。
アルミ板をホームセンターで買ったとしても、全部で2,000円以内ぐらいで済みます。
※PCBカッターと曲げ機は、今後のために買っときましょう(爆)
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実際の補修作業に取り掛かります。
【注意】エンジンが止まってマフラーが充分に冷えた状態で作業しましょう。
車の下にもぐり、穴の空いた部分の周りを金属ブラシやサンドペーパーでこすり、錆びを落とします。
ほんとはジャッキアップして作業するのがいいので、ジャッキを持ってる人は活用して作業するといいです。ジャッキ欲しい。
きれいにこすって、錆びやすすを落としておかないと、パテをつけたときに馴染まない原因になります。
きれいに錆びを落としたら、穴の周りに補修用パテを「塗る」と「盛る」のあいだぐらいの量を塗っていきます。これにより、補強パーツをかぶせたたときに穴の周囲をパーツと密着させて、隙間がないようになります。
そう、まるでポリグリップのように歯茎に密着させるあの感覚です。
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むにゅっと密着する感じで補強パーツをあてがい、あとはそこをステンレスパイプとめでパーツの端と端をとめます。2箇所でとめるのがポイントです。既製品はパイプとめが1つしかないので、穴の部分にテンションをかけてしまい、あれはトラブル個所をもろくしてしまう原因にもなりお薦めできません。
2箇所で端と端でパーツ面積も広めにサイジングしているのでトラブルの個所に負荷をかけずに補強するかたちとします。
パイプとめをしめつけるとき、あまり締め付けすぎると、マフラーに悪影響を及ぼす為、事前に締め付け具合を試しておくのをお勧めします。
作業したまわりがパテで汚い・・・ここがプロと違うとこです。。。
これで作業完了。3時間程度かかりましたが、パテが硬化するまで一晩おいて、排気具合を確認したら、正常に排気できていたので一安心。
メンテナンスは、対処が遅れると大変です。
日々、気にかけてあげたほうが良いという見本でした。
実際に作業をするときの詳細は、関連URLのページに掲載しています。
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