
先日東京モーターショーに行った際にホンダブースで展示されていたモンキー125を見てきた。
第一印象は『イイじゃん!』。
パッと見でわかるくらい大きくなってしまった車体だが、モンキーのイメージはちゃんと残っていた。
「Fiモンキーをカスタムしてこんな感じに仕上げてる人もいるだろうなぁ。」と思えるくらいだ。
さて、車体を見てみる。
でかい。
確かにでかい。
でも実際乗るならこれくらいないと厳しいのもまた事実。
モンキーファンは「あの小ささがいいんだよ。これじゃでかすぎる。」と言う人も多いかもしれない。
けれども多くの人がカスタムしてホイールベースを伸ばしたり、インチアップしていないだろうか。
コレクションとして持っている人は8インチのコンパクトスタイルでもいいだろうが、実際にガンガン乗っている人は割とカスタムしている人が多いんじゃないかな?
そこを考えてみるとこれってアリじゃない?
一度頭の中をリセットして改めて見てみると意外と『モンキー』ですよ^^
シートやタンクは旧モンキー(Fi)に近いデザイン。
シートは似ているけど横幅が広くなっていた。
タンクはキャップがエアプレーン形状(って言うの?)の跳ね上げ式のようだ。
エンブレムは旧ウイングマークだったので僕好み^^
左サイドカバーにはキーシリンダーが見えたので、ここが書類入れとなっているのだろう。
工具もここかな?
リアキャリアが無いのが気になった。
さて、今度は細部を見てみよう。
フロント周り。
グロムのフロント周りを流用しているのではないかと思われる。
フォークは倒立。
ブレーキサイズはわからないが、ディスクブレーキは2ポットらしく、この車体では十分だろう。
気のせいかグロムよりもディスクローター径がでかいように見えるが…。
取り付けもグロムとは違いそうなのでひょっとしたら新設計かもしれない。
12インチでも意外としっくり。
なんとABSも付いていた(ABSロゴがありました)。
タイヤはワイルドなパターン。
ちょっとした悪路も問題なさそう。
写真ではチラッとしか写っていないが、フェンダーはメッキ製。
ちゃんと金属でした(重要)。
そしてリア周り。
スイングアームのメインパイプ形状はグロムは角型だが楕円型になっている。
旧モンキーは丸パイプ形状だったのでそのイメージか。
チェーンスライダーも締めこんで引くタイプでは無く、締めこんで押すタイプのようなので調整しやすそうだ。
リアキャリパーの取り付け位置がグロムは前側だが、モンキー125は後ろ側になっていた。
リアショックの取付位置との兼ね合いもあるのだろう。
リアのディスクローター、キャリパーはグロムと同形状に見える。
ちなみにリアショックも太くしっかりしていそうな印象だった。
そして驚いたのはリアタイヤ。
なんと130幅サイズを装着していた。
この太さがコミカルなイメージにも一役買っているのだろうか。
エンジン周り。
おそらくグロムに搭載されているエンジンがベースとなっているのだろうが、詳細なスペックはわからない。
グロムの走りの評価を考えると現在の交通量や流れにもじゅうぶん対応できるものなのだろう。
50ccの旧モンキーはかなりの人がボアアップなどのパワー系チューンをするので、元からパワーがあるのはありがたい。
マフラーは実際に見るとサイレンサー部分がかなりでかい。
足に当たるんじゃないかと思うくらいだが、そこはうまくかわしているようだ。
エキパイもエンジン下で一度回していて長さもとってあり、トルク特性もおだやかで乗り易そうな印象だ(私見ですw)。
腹下のエキパイから地面までも高さがあるし、ステップも高いのでバンク角もそこそこありそう。
旧モンキーはすぐステップついてましたから。
ちなみにステップは可倒式っぽかった。
チラッと見えるメインフレームは旧モンキーのイメージなのかパイプをつなぎ合わせたようなもの。
強度もしっかりとあるのでしょうけど、排気量があがりエンジンの重量も振動も増えるだろうから、ちょっと心配^^;
パッと見、エンジンはボルト三本でつるして固定しているようなのでクラックとか入らないかなぁ。
ハンドル周り。
シンプルですっきりしている。
大きめのマルチメーターが目に入ってくる。
表示はデジタル表示らしい。
文字フォントが丸っぽくてかわいい?
ハンドルポストは剛性ありそう。
ヘッドライトを含めた灯火類はLED。
こりゃ明るそう^^
通勤で使いたい人は嬉しいかも。
モンキー125の僕なりの評価は総じて『良い』です。
車体の雰囲気やデザインも、レジャーバイクとしてのスペックも、所有欲を満たしてくれそうなバイクに仕上がっていると思います。
確かに今までのコンパクトでおもちゃみたいなかわいらしさは薄れてしまいました。
おそらく乗った感じも「トコトコ走る」ではなく、普通のバイクでしょう。
今までがずっとキープコンセプトで来ていて、今回で急にフルモデルチェンジとなり一気に現代風になってしまいました。
でも僕の目にはちゃんと『モンキー』でした。
これってミニがBMWミニになったときみたいな感じなんじゃないかな。
ロードスターならNAとNDみたいな。
バイクが売れない昨今で、こうしたレジャーバイクを出してくれるというのはホンダがユーザーの意見や想いをちゃんと考えてくれているからだと思います。
慈善事業では無く利益を考えなければならないメーカー側が努力してくれたということを考えるとたくさん売れてほしいです。
売れなければ本当に無くなってしまう。
ちなみに僕も欲しいと思っています。
すでにモンキーは複数台所有しているので現実に買えるかどうかはわかりませんが、機会があれば本当に欲しい。
今まで「モンキーはかわいいけど小さいし遅いし、ちょっとおっかないんだよなぁ。」と思っていた方はぜひ再度検討してもらいたいくらいです(メーカー側の人間でもないのにスイマセンwww)。
ただ、一つだけ苦言と言いますか、残念なことがあります。
それは排気量の設定。
モンキーがヒットした理由のひとつには『50cc』すなわち原付免許で乗れるということもあったと思います。
自動二輪(小型以上)の排気量設定となって間口が狭くなったこともまた事実。
50ccが売れなくなってきてる現状もわかりますが、バイクを好きな方の中には「高校生くらいのときに原付で遊びまわってて楽しくてバイクを乗り始めた」とか、「通勤(通学)で原付を乗っててバイクに興味を持った」という人も多くいます。
ですのでできれば原付免許で乗れる50ccエンジン搭載のモンキーも用意してもらえると嬉しかった…かな。
あ、でもひょっとして将来的に原付免許で125ccまで乗れるようになるっていう伏線!?
だったら嬉しいのですが^^
いろいろ書きましたが、とにかく
発売が待ち遠しいです^^
<追記>
モンキー125に思う。。。2