
私の自己紹介と防備録を兼ねて書かせていただきます。
1990年頃、学生時代に同級生が乗っていたホンダZに憧れがあって、
武蔵村山市の青梅街道沿いにあったショップ 初代ネオライフにあった
ホンダZを購入しました。
その出会いから私の趣味車ライフは始まりました
創業者である丹藤氏は実に魅力的な人で、メカとしての整備能力のみならず
人を楽しませ、イベントや祭りを面白くする才能に長けていました。
その魅力に引き寄せられ 何度も飲んだり、遊ばせてもらいました
(4分くらいに私、6分くらいに丹藤さんが走っています)
ベーシックな車でも充分に遊べること、お金がなくても楽しめること
ワクワクすることを学びましたし、みんなでお祭り騒ぎをしながらも
時に障害者施設にボランティアに行ったり、
ご覧の通りモータースポーツの入り口に誘ってくれました
学生時代モトクロスで尻つぼみになった思いが、ホンダZでJAF戦のジムカーナ
に参加したりして だんだんスポーツっぽく遊ぶようになりました。
1300ccクラスに400ccの軽自動車では歯が立たないのですが それでも
本人は良いところを見せようと頑張りました。
初心者向けジムカーナ(Aライ取得用)ではサイドターンが決まり、
ほぼ完璧な走りができ1300cc以下クラス 1/100差で優勝したことがあります。
筑波のジムカーナー場で車中泊して朝からドラムブレーキの遊びを調整し
臨んだくらい熱心でした。
ジムカーナで転倒してしまった私のZは 丁度CAR-BOY誌が最初に開催する
日本間瀬サーキットでの6時間耐久レースに参加することになりました。
編集者の人と 誌面では丹藤氏がライバル関係になって盛り上がりました。
塗装したり お手伝いしたり。女性陣はジャンパーを購入してステッカーを
貼ったり。
草レースですがサーキット場でのバトルは初めての経験でした
430ccに改造してあるとは言え 40馬力程度 私のレース デビューは
「日本一遅いレース」 だったと言えます。
ただ、決勝は雨が降り暗くなってからのスタートで想定外。
提灯ライトにギトギトのフロントガラス、そしてブレーキは心許ない
そんな中 真っ暗の下りの直線では100km/h以上出てオイルで滑ると
直ぐに回転するのでとても怖かったのを覚えています。
車を壊さないようにしながらチームプレイを考えて走りました

1994年1月号
CAR-BOYチームのZは 足回りが決まっている上に 何と当時GT選手権の
現役プロドライバーを投入してきたのです
(左が私 右が松本氏)
競っているように見えますが凄いタイム差で直ぐに周回遅れに
されていました。
相手の燃料切れでリタイアして初戦から3位になれました。

ショップで初めての参加ながら 大成功でしばらく余韻に浸りました
(右が丹藤さん、左が私夫婦 総勢10名のチーム)
その後、レースカーは新たな展開になりました
(町乗り用のZは関連情報に)
まだインターネットが盛んになる前、ニフティの自動車会議室で知り合った
ご近所のETさんとZの塗装を新たに行い、マシーンを造りレースに参加知ることになりました。
エンジンのOHから塗装 ボディーワーク そして走りも出来る方で
殆どお任せでしたが、仕事が終わっては つなぎに着替え塗装をしたり
マシーン製作のお手伝いをしました。
ふり返っても、若くエネルギーがあったと思います。
ローダーを借りてマシーンやパーツ、そして工具をつぎ込み、
サウナで寝て 暗い夜中にサーキットで開門を待機して準備を進める。
経験された方なら分かると思いますが、レースは走りより準備の方が大変です。
二人でデザインを考えたり、イギリスのコンポモーティブにホイールを特注し
スリックタイヤを履かせてみたり、まるでミニ四駆、構想が楽しいのです。
出来合いの車 レースカーに乗るのとは別の楽しみがありました
その分 走りの質には迫れなかったのはあります
これはまだオーバーフェンダーにする前です
ETさんがスタートするときの様子です。2ストの別次元の速さや
550cc 660ccのNAと430cc CRキャブのホンダZが良い勝負をしているのが
分かります。
この時の1996年7月号 CAR-BOY誌の記事です↓

記事にベストラップが 1分25秒とありました
ETさんが出したタイムだと思いますが あのパワーで立派だと思います
http://www.et-garage.com/YugenZ/980926.html
↑ ETさんと 筑波のレースに出たときの記録です
オーバーフェンダーで武装しました ただスリックタイヤに雨はキツかった
軽自動車の次はもっと速い車をと、ターゲットにしたのはBMWの635
それが20年以上 私の車趣味やモータースポーツっぽい世界に大きな影響を
与えるとは思いませんでした。
今も2度目の全塗装、ボディーメイクを終えて仕上がるのを待っています
車は面白いです。
速さやゴージャスさ 快適さ カッコウ良さ・・ 色々な側面があって
ただそれより面白い人との関係もあります
貴重な出会いがあって 人様のお世話になってここまで続けられてきたことは
間違いありません。
感謝の思いで投稿させていただきました