フロントロアアーム交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
〜2020年3月某日〜
事前整備をせず迎えたユーザー車検当日。
検査ラインの待ち時間にウォッシャー液量の確認のみ。ぶっつけ本番で陸事へ持ち込んだところ、最後の下廻り検査で不合格でした(画像参照)
指摘箇所は2つ。タイロッドエンドブーツ損傷、ロアボールジョイントブーツ損傷。
記憶を遡ると予兆はありました。以前下廻りを覗き込んだときに、ボールジョイントブーツからのグリス漏れを確認しておりましたが、修理する事を完全に忘れたまま検査当日を迎えてしまいました。
こんな危険な事が起こらぬよう、定期点検は確実に実施しましょう。
不合格となった検査は午後の3ラウンド。
手元に予備部品など用意してあるはずもなく、当日の再検査は断念しました。
陸事からの帰り道にディーラーへ直行し、部品と工賃の見積もりを依頼しましたが年度末で且つコロナの影響もあり、入庫は3週間待ちと告げられてしまったため、ブーツ単品のみ購入し帰宅しました。
(参考までにブーツ4箇所の交換工賃は58000円との事でした。小さい車なのに高いですな)
2
結局DIYで交換する事に。
勢いでブーツのみ購入しましたが、年式が古い車体のためボールジョイントの摩耗具合も心配になってきました。
ネットでロアアームの価格を調べたところ、左右新品送料込み7650円で発見(笑)
ブーツ圧入済みのASSY交換をした方が素人には易しいと判断し、追加でロアアームを購入しました。
■品番:右/48068-B2040 左/48069-B2040
作業はエアツールを所持してる友人のガレージにて実行。
(エアインパクトはワシが誕生日に買ってあげたから、使う権利はあるはず)
めっちゃ助かりました。
3
ロアアームは3点を切り離せばでフリーになりますが、助手席側がすんなり外れません。
この長いボルトがオイルパンに干渉するので、ボルトを抜き取るための逃げを作ります(画像参照)
余計な部品を外したくないため少々強引なやり方でボルトを抜き取りました(以下参照)
4
まず、メンバーのボルトを一箇所だけ緩めます。
次にジャッキポイントにガレージジャッキを咬ましエンジンを持ち上げます。
ウマに乗せた車体が再び宙に浮く直前までジャッキで持ち上げると、何とかボルトを引き抜くだけのスペースが確保出来ましたが、車両ごとの個体差があるので参考程度にとどめてください。
エンジンマウントのへタり具合で変わってくると思います。
この方法でもボルトが引き抜けない場合は諦めてクロスメンバーを更に下げるか、エンジンマウントのボルトを緩める等の工夫が必要です。
※整備書を読まずに作業しているため、真似をしないでください。
5
そんなこんなで無事にロアアーム摘出に成功。
タイロッドエンドプーラー使用時も豪快にインパクトで締め込みました。
設備が整っていると作業が捗ります。
6
ブーツは完全に破れてましたが、ボールジョイントに大きなガタは出ておらずブーツ交換だけでも問題なさそうでした。
この後、タイロッドエンドブーツ交換へ移行しましたが古いブーツを取り外すのに大苦戦。
薄いマイナスドライバーがあれば、簡単に外せる事が分かりましたが、ブーツの形状をよく理解しないまま必死にプライヤーで挟み込んでは千切れるの繰り返しでイライラでした。
新しいブーツの挿入は30ミリのソケットがジャストサイズでした。ボールジョイントを清掃してからグリスを充填し、ハンマーで叩き入れました。
グリスを家に忘れてしまいラバーグリスで代用しましたが、ボールジョイントは負荷のかかる部位ですので、高粘度のリチウムグリスが好ましいでしょう。
タイロッドエンド連結時もナットの締め付けはインパクトを使いました。
しかし、運転席側のナットが何度やっても供回りしてしまい、完成目前のところで足止めを喰らいます。
タイロッドエンドプーラーでボールジョイントをガッチリと挟み込みインパクトで締め付けを試みたところ、なんとかナットがかかってくれました。
7
無事に作業が終わり、試運転でも特段問題は無さそうな感じです。
ハンドルセンターも変わっておらず真っ直ぐ走ってくれました。
「タイロッド動かして無いし行けんべ!」
という事でサイドスリップの確認は省略して後日検査レーンへ。
結果、サイドスリップ ✖️
インに5.7mmで不合格でした。
陸事向かい側のテスター屋さんに持ち込み、サイドスリップを調整。午後のラウンドで再検査し、無事に車検証を交付してもらいました。
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