【目指せ20万㌔】エンジンマウント交換

どこかで見た「欠品」という文言を鵜呑みにして慌てて注文したエンジンマウント...
こうして手元にあるという事はそれが虚言でありまんまと一杯食わされた感じですが、いつかは換えようかと思っていたところ...

あれから1年...時期とやる気が満ちたところで交換に踏み切りました。

現状、切れやひび割れ等の物理的損傷は見受けられず、またアイドリング時の極度の振動等体感的な劣化も感じられないため、急を要する案件ではないのですが、ミッションOHをしてもなおギアの入りの悪い(2nd・Rev)感触が少しでも改善されればと期待を寄せるところ...

まずはエンジンを支えるところからスタートです。

目に見える損傷・劣化はないとはいえ、ラインオフから18年が経過したマウントを交換することは快適性という観点では意義があるのでは...

見落としがちですが、マウントの乗るメンバーもまたブッシュで支持されているので、当然ここも交換します。

それに伴う部品はDラーで調達。

この一山で優に￥1.5万を超えます...。

ほぼほぼ潜っての作業ですが、一点上からでないとアクセスが難しい部分もあり環境を確保。

キチンとした道具さえあれば下ろす事自体は容易。

長年塩カルの中を走っている割には健全なメンバーを見て、マメな下部洗浄が活きていると感じました。

懸念だった左側のマウント...
メンバーを抜いた事で抜群に作業性が高まりました。

右側マウント。

多少潰れがある程度でまだ弾力もあり、状態としては然程悪くない印象。

左側マウント。

右側より圧縮による変形が強いですが、比べたからこそ判るような状態。

...費用対効果が揺らぐ心境です。

次いでメンバーのブッシュ4か所(8個)とカラーを交換。

腐食を視野にボルトも新調しましたが、思ったより状態は悪くなかったようです。

やはり左側の方が重いようで、スラスト方向に軸のズレたエンジン・ミッションの位置を修正しながらメンバーをドッキング。

追加のジャッキは元より、バール、ラッシングベルトまで駆使しての位置合わせ...体勢的にも力が入れずらいこともあって、翌日の筋肉痛は必至です。

最後は力技になりましたが、歪なく取り付けなければ効果も発揮できないので位置合わせは慎重に...

なんにしてもこの作業...水平を維持することはもちろん、揺することが避けられないので、ウマだけで車体を支持して作業を行うのは危ないように思います。

労力としての手応えは十分だった一連の作業...その効果は...

劇的ではないにしろ振動は明らかに減少。
そして懸念のギアの入りは、大げさなブリッピングをせずとも引っ掛かりなく入るようになり一応の成果は得られた感じ。

シフトフィーリングは季節(気温)によっても変わるので諸手を上げては喜べませんが、大きな徳はなくとも損はなかったと...そんな通過点の出来事です。