家政婦の作り方

8月末。両親は予定通り帰ってくる筈。

夕方、大阪の姉より連絡があった。

「お母さん達、無事福岡空港着いたみたいよ」

・・・・・・・・・・・・・・。

うちは変わってる。

普通ソレって留守番してる九州の私に連絡するとこじゃないの？

東京や東北に行って、何故会っても無い大阪の姉に


「今、福岡空港着いたよ～」ってメールするんだ？

まぁ私も、両親は高速バスを使って帰宅が21時45分辺り・・・

仕事が19時３０分頃上がれるから、そっから買い物して・・・

出来る限りのおかず作って・・・・

ご飯炊いて、疲れてるだろうからお風呂沸かしといてあげよう・・・。。

そう思ってると、姉からメール

「お母さんに『ご飯炊いとくね』って言うときや。

炊こうか？じゃ駄目よ。ええわ～って言うから。あくまで決定で」

・・・・・・まぁ。

実家の冷蔵庫は何も無かったので仕事終ってダッシュでスーパー。

簡単に出来るもの。。

肉じゃがと、豆腐・・父親の好きなイワシの黒ちくわ。

明日の朝の分に鮭の切り身を買っといてあげよう・・・

米を研ぎ、炊く準備をし、お風呂を入れて・・21時。

あと40分しかない。

急いで料理に取り掛かり鍋やラップの所在も分らない台所で調理。

肉じゃがを煮込んでると両親帰宅。お味噌汁間に合わず。

ご飯を用意し、遊遊窯の器に 男前豆腐 をスプーンですくい、、

茹でたオクラを刻んだ上に鰹節をふり。。

机を拭き、肉じゃがと冷奴を運んだら。

 

「明日香、有難う！子供達も待ってるだろうからはよ帰りや～」

ぇ・・・・・・・・・・。

（時、既に22時半。ご、ご飯何も食べてないんだけど・・）

あ。う。うん。じゃ・・・・

気が利くとかそんなんじゃなくて、一足先を考えないといけないお家。

でも、お嫁さんならここまでしてくれないわよ、きっと。（と思いたい）

全力ドＳの父と姉。

こうやって家政婦気質は作られるって話です。

因みにヘトヘトで帰ってきた翌日、父は母に庭の剪定をさせていたらしい・・・（合掌）