オーディオ①のネタです。トーキン パワーSIT 「2SK180」 捕獲　

今年の３月にジャンクのYAMAHA B-1＋UC-1(当時価格45万円)を入手しましたが、終段の2SK77が残念ながら４個ともお亡くなりになっていたので、リペア出来ずにいままで部屋の肥やしになっていましたが、やっとこの度、互換できるトーキンの2SK180 パワーSIT 縦型電界効果トランジスター(パワーV-FET)を入手することができました。このSITは通常のメタルキャンTrの２倍以上の大きさで、ドレイン損失300Wととてつもない消費電力の怪物です。当方は元々オーディオ修理マニアでして、過去にYAMAHA C-1、B-2 ２台、B-3、SONYのTA-N7B、TA-F7B２台をジャンクの状態からリペアしてきました。アンプの最高峰と言えるこのB-1＋UC-1のリペアすることはマニアの間では最終の挑戦対象なのであります。修理が成功すればこのアンプの市場価値として45万以上になる。今、このアンプを初めから開発し、販売するとすればおそらく200万円位になるのではないでしょうか? 世界でも高額な価格で中古の取引がされているそうです。
貴重なパワーSITを壊さないように、数年間の時間を掛けてゆっくり確実にリペアしようと思っています。

※素人の方へ
このB-1は、180Vと高圧電圧が掛かり、感電の危険性も多いです。通常のトランジスターと違い、ゲートに逆バイアス電圧をかけてドレイン電流を制御してるので、通常の直し方で通電すると速お釈迦様になります。修理のプロとしている方が修理してもこの失敗は多く、貴重な工業製品SIT延命の為にも絶対手をだしてはなりません。今後、生産されることは無く、日本の高度経済成長期の宝ですので、興味本位でオークション等で入札し、プラモデル製作感覚での修理はやめて下さいね。少なくとも電子機器メーカー設計者、試作製造検査レベルの技量が必要です。
リペアできたらご報告しますね。