2011年11月20日
ホイール重量と乗り心地
純正ホイールからBBSに直接交換したので、その感触の違いなんかを書いてみます。
ちなみに、1号機の時はスタッドレスを履いている期間中に組み替えたので、これといった変化は感じ取れませんでした。
まず、ハンドルが軽くなりました。
良く言えば『軽快感が出た』、悪く言えば『落ち着きが無い』といった感じ。
おそらく、ホイール重量が10kg→7.5kgに減ったので、ジャイロ効果が薄くなったのではないかと。
山道を走るのには好都合かもしれませんが、高速道路をドッシリ直進するのは不向きかもしれません。
次に、突き上げが鋭くなりました。
これは、今までホイール重量で押さえ込んでいた下からの突き上げが、まともにサスペンションに伝わるようになったからでしょうね。
ホイールが軽くなった分、応答性は良くなったんだと思いますが、乗り心地の面から言えば、ホイールはあまり動いてくれない方がいいです。
ホイールが動かなければバネは伸び縮みせず、車体を上下動させる力が発生しない訳ですからね。
また、完全に突き上げをシャットアウトできなくても、その衝撃の角を丸める効果はあるので、乗り心地はしっとり感じます。
が、これは凹凸が単発で来る場合。
通勤路に、ガス管の埋設工事かなにかで、数百メートルに渡って仮の舗装になっているところがあります。
適当な舗装なのでかなり凹凸していて、しかもそれが連続するシチュエーション。
こうなると応答性の良さが発揮されるのか、BBSの方が快適です。
一発一発の衝撃をすばやく処理してくれる感じでしょうか。
純正の反応はおっとりしていますので、一発目を処理する前に次の衝撃が来て、またそれを処理する前に次の衝撃・・・、となってパニック状態になるのかも?(笑)
というわけで、重いホイールにも軽いホイールにも良い所はある、と感じました。
とりわけ、快適性を重視するならある程度の重量があった方が良いようです。
高級セダンのホイールがやたら重いのは、コストの問題よりも高速での直進安定性や、突き上げを和らげる効果を狙ったものなんでしょうね。
反面、機敏な動きは到底無理でしょう。
これはもう好みの問題ですね。
で、自分は純正ホイールに戻しました!(爆)
元々、純正状態の乗り心地が気に入っていたのに、パンク修理以降ホイールバランスが取れなくなった為に、やむなくBBSに交換したわけですが、やはり純正の乗り心地は捨てられませんでした。
当然、ホイールバランスはズレていますが、はめ替えのときに入念なバランス取りをお願いした効果か、以前より多少マシになっているので我慢します・・・。(泣)
それよりも、軽量ホイールの乗り心地に我慢できなかったということですね。(笑)
以下余談ですが、
よく、『ホイールを軽くすればサスが良く動くようになって乗り心地UP!』という謳い文句がありますが、これは真っ赤なウソ。
サスの動きを決めているのは主にバネレートとダンパーの減衰力であって、ホイール重量ではありません。
例えば、ホイールを軽くして路面追従性を上げたとしましょう。
路面の凹凸に対してホイールがレスポンス良く上下に動くわけで、より直接的に突き上げがバネやダンパーに伝わってきます。
でも、バネレートや減衰力は変わっていないんですから、ホイールの動きが大きくなっても、吸収できる衝撃の大きさは変わりません。
サスから見れば路面の凹凸が増えたのと同じことで、吸収し切れなくなった衝撃が直接車体に伝わるようになり、乗り心地が悪化します。
よく、軽量ホイールに変えたらコツコツ地面の凹凸を拾うようになった、って言いますよね。
まさに、サスが仕事をしてない証拠です。
増加した下からの突き上げに対して、サスが縮んでいないから車体に振動が伝わるんですよ。
もし、軽量ホイールに変えてサスの動きが良くなるのなら、車体に振動は伝わらなくなるはずなんですから。
確かに、サスの動きが良くなれば衝撃吸収性も良くなって、乗り心地がよくなります。
そして、ホイールが軽くなればホイールの地面追従性は良くなります。
ただ、ホイールの重量とサスの動きには関係がなく、乗り心地にとってはホイールはなるべく動かずに、タイヤで衝撃を吸収するような形が良い、ということです。
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素人の技術的考察 | クルマ
Posted at
2011/11/20 14:14:27
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