走ったウルトラは故郷になる

嫁が最近買っている、ランニング雑誌に、
「走ったウルトラは故郷になる」との特集がありました。

ウルトラはウルトラマラソンです。
色々あると思いますが、全般的に１００キロを走破するマラソンだと思います。

エントラントは同じコースを何年も走りこんで故郷になるのではなく、
初めてのコースにでこんな感覚が。
一般ランナーなので朝走り始めて、１０時間以上かけて走ります。

「早朝出発して夕方ゴールするのだけれど、なぜか一日の出来事に思えない錯覚がある。
遠い旅の感覚だ」
「そして、どう言えばよいのか、一度走ったコースがまるで自分の故郷のように思える」

「ふたたびあそこへ戻りたい、という哀愁がわいてくるのだ。」

なんか私のニュルに対する感覚と似ていると思えてしまった。

走っていると辛い。
見えない先の先を読む。
余計な事は考えたくないが喉は渇く。
自分の中のクリック（リズム）は安定しているか。
前後の車、路肩に止まっている車。
コースの錯覚との戦い。
色々ある。頭も痛くなる。

でも走る。

真夏の日本国内のコースを２時間連続走行させられるより、
ニュルを一日で１５周する方がハードだった記憶が。

ドイツの田舎が故郷に思える。数件の店しかわからないし、
ましてや現地の方と話をしたわけでもないのに。

国内ウルトラで４時間一人で走るレースなんてあれば、そんな感覚になるのか。
一度試してみたい。実現は無理だが。