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BLUE^ー^HIPのブログ一覧

2014年12月31日 イイね!

2014年お疲れさまでした!

2014年お疲れさまでした!
2014年ももうすぐ終わり。今年は完全にブログをサボってしまった私ですが、何とか元気で生存しております(汗
今年も一年の垢を温泉で洗い落とすべくひとっ走りしてきました。




例年は独りで山梨に行っていたのですが、今年は思うところあり西伊豆へ。露天風呂付き個室で数時間を過ごしました。



部屋に持ち込んだ修善寺駅、舞寿司さんのあじ寿司で幸せなランチタイム。





子供は今年3歳になりました。
子育てをしていると、日々の小さな出来事のひとつひとつに自分の未熟さを気づかされ、親としての成長を実感する毎日です。


これからの人生、どこに軸足を置くの?
自分のため?仕事のため?家族のため?
四十路を超え、認めたくないけど確実に迫る体の衰え。
今のままの自分で本当にいいの?
今年はそんな事を考えさせられることが多かった1年でした。

そんなこんなで、来年は生活に少し変化を付けることになりそうです。
具体的には年明けに改めて書いていこうと思ってます。
ブログのサボり癖もいい加減そろそろ治していこうかと(笑)

ということでやっぱり今年もグダグダなブログになりましたが、今年1年出会った方々への感謝とともに、今年もまた富士山の画像をアップして一年を終えたいと思います。

良いお年をお迎えください!


Posted at 2014/12/31 23:47:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | ツーリング | その他
2012年05月15日 イイね!

南信・北遠絶景ハンティング(2012.04.29)後編

南信・北遠絶景ハンティング(2012.04.29)後編 前回からの続き)※更新に1ヶ月も掛かってしまいました。。w


連休2日目のツーリングレポを懲りずに続けます。
前回は山の絶景を堪能してきましたが、後半は疲れた体に鞭打ちつつ、深い山中を走り続ける、ひたすら忍耐のドライブとなりました。



前編の最後はしらびそ峠まで登ってきたわけですが、出発直前の計画ではここで折り返し、再び地蔵峠からR152に戻るつもりでいました。
しかし、前日にネット界隈をブラブラしていると、しらびそ峠から「林道御池山線」という道があり、これを南下してもR152に戻れることが分かりました。同じ道を走るのはなるべく避けたいので行ってみることにします。


林道御池山線は初めのうちは南アルプスを左手に眺めながら尾根づたいに気持ちよく走れますが、次第に厳しい下りの山坂道となりました。連休ということもあり、通常の林道より離合回数も多めでちょっと神経を使います。

20分ほど走ると突然、大勢の観光客が林道を散策しているのに出くわします。そのすぐ下には車がびっしり止まっている駐車場が。結構不便な山の中だと思いますが、なかなかの盛況ぶりです。家を出てからかれこれ8時間、かなり疲れも出てきたのでここらで昼食にします。

この一帯は「下栗の里」と呼ばれていて、急峻な斜面に形成された集落のつくる独特な風景を「日本のチロル」という若干イメージしづらいキャッチコピーで売り出しています。

上のリンク先の画像は、駐車場から20分位歩いた場所にある「天空の里ビューポイント」なる場所から撮ったものだそうです。気持ち良さそうですが今は往復40分も歩く気がしませんw
てなわけで駐車場に面した「はんば亭」さんでオーダーしたのは「そば定食」(1,000円)。

味は。。まあ。。連休で店混んでるし。。ね。。
普段はもっと美味しいんでしょうきっと。

店に貼ってあった観光案内によると、この「下栗の里」、車で行ける撮影ポイントもあるとの事で、そちらに行ってみました。

ほほう。。

なるほど。。
「チロル」ってのがどんな感じなのか良く分かりませんが確かに独特な風景ですね。
こんな深い山中の斜面を切り拓いて住んでしまう人間の逞しさを感じます。

で、あのグネグネ道、動画で撮ったら面白そうだな。。。
ってことで、撮ってみましたよはい。


道がとても狭いので離合が非常に難しいです。おまけに山道に慣れてない観光客ばかりなので、ミニバン同士が向かい合ったまま立ち往生、バックするにも双方の後ろに車間を空けずに車が行列、、、どうすんねんコレ、というシーンも見かけました(苦笑)。

さて、下栗の里を後にし、再びR152へ合流します。
旧南信濃村の落ち着いた山あいを抜けると、再び狭い峠道に。この先はにある青崩峠も先ほどの地蔵峠と同様、崩落が激しく未開通となっており、兵越林道経由で迂回することになります。
で兵越峠。ここからようやく静岡県浜松市天竜区に入ります。改めて長野県って広いですねー。

この林道も良く整備されており、道幅も広いので比較的走りやすかったです。

兵越峠を下ると、突然道幅が広がり、高速道路のような高規格な道路になります。直進すると草木トンネルで再びR152水窪方面へ向かいますが、ここは右側に分岐する旧道を水窪ダムへ向かいます。

準国道とも言えるメインルートを外れた途端、道幅は狭まり、路面状況もガタガタに。まあ林道好きとしてはこの位の方が楽しいですが。
携帯電話が圏外になるほどの山中をしばらく走ると、こんな水路橋が。ダムはもうすぐです。


短いトンネルを抜けると、巨大なロックフィルの提体が現れました。水窪ダムです。


こんな山奥には観光客など来ないだろう、と高を括っているのか知りませんが、提体上部の道路には転落防止のための柵がありません。よって、こんな写真が撮れちゃったりするわけです。



しかし、誰もいない。。
午後になっていつの間にかすっかり曇ってきた空が薄ら寂しさを増幅するので(笑)さっさとダムを後にします。

JR飯田線の駅がある水窪の街まで降り、R152に復帰。
地図で見るとこの付近の飯田線は、佐久間ダム建設に伴って付け替えられた区間で、天竜川沿いから長いトンネルで山を越え、水窪のある隣の沢へ移動、再びトンネルで山を越え天竜川沿いに戻る、という大胆な迂回ルートをとっています。
しかし、迂回したこの谷は例の「中央構造線」が走っており地盤が脆く、大変な難工事だったそうです。
その難工事の賜物が、こちらの「水窪第六橋梁」。

川の対岸に渡るぞ、と思いきや、また元の岸に戻ってしまうユニークな構造から、「渡らずの鉄橋」としてマニアの間では有名なんだそうです。
実はこんな奇妙な橋を架ける前、この区間は当初トンネルを建設していたものの、例の軟弱地盤故に地滑りが起き、供用できなくなったため、急遽突貫工事で川の上に橋を架け迂回することになったとの事。
(このあたりの経緯と放棄されたトンネルの現況については「山さ行がねが」さんに詳しい解説があります。)

さらにR152を進むと、川の対岸を走る飯田線上部の斜面が大きく崩れていて目を疑いました。土の状態から比較的最近の崩落と思われ、電車走れないんじゃねーの?と思いますしたが、崩落がトンネルの真上だったため運行に支障はなかった模様。(写真撮り忘れたのでこちらのサイトを参照下さい)

そういえば、水窪にくるまでの間の道路沿いにも、何箇所も崩落の跡や瓦礫を集積した場所を見かけました。中央構造線の断層沿いでは、大雨の度に大小の崩落が発生しているのでしょう。この地域の道路管理には相当なコストが掛かっているのではないかと思われます。

この先、秋葉ダムのトンネル内分岐など興味深い物件がいくつかあるようでしたが、半日走り続けてさすがに疲労がピークに達しており、とにかく今日の最終目的地に着きたい一心で先を急ぎます。

18時過ぎ、ようやく浜北区の「あらたまの湯」に到着。

ここでようやく温泉に浸かります。いやー極楽極楽。少し混んでいましたが、施設も新しく、アルカリ系の大変良い泉質で大正解でした。

しばし疲れを癒したあとは、すぐそばの浜松SA併設のスマートICから、開通直後の新東名を初走行。
これまでは浜北からさらに15kmほど南下した東名浜松ICを使わなくてはいけなかったので、大幅なルート短縮です。

いやあ走りやすいですねー。
橋の継ぎ目などに段差がなく、路面も轍が皆無で、まるでサーキットを走っているかのようです。凹凸がないことが運転のストレスをこんなにも軽減してくれるのかー、と感心。
話題のSAは静岡、駿河湾沼津の2箇所に寄りましたが地元感が薄くて個人的には期待はずれだったかな。東名牧の原に置いてある大好きなこのお茶も新東名では見つけられずガッカリ。

SAでの仮眠を挟みつつ、今日一日顔を見ていない5ヶ月の息子に早く会いたい、などと思いながらのんびり走り、23時頃に帰宅。

走行距離約670km、18時間に渡る長丁場でしたが、久し振りにガッツリ運転できて充実した休日でした。連休のうち1日だけとはいえ、丸一日家事育児から解放してくれた奥さんには感謝しなくてはいけませんね。
そして、早く息子を連れてドライブに行きたいものです。まあこんな行程じゃ絶対嫌がられると思いますが(笑)

(終わり)
Posted at 2012/05/15 01:10:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | ツーリング | 旅行/地域
2012年05月07日 イイね!

南信・北遠絶景ハンティング(2012.04.29)前編

南信・北遠絶景ハンティング(2012.04.29)前編

爽やかに晴れ渡った連休2日目、かねてから計画していた国道152号線(大鹿村以南)を縦走してきました。約2年振りの本格的なツーリングです。この間結婚~長男誕生と、プライベートな時間の大半を家族のために割いてきましたが、そんな自分に「運転の楽しさ」を呼び起こすに十分過ぎるほどボリューム満点の道程となりました。



国道152号線へ入る前に、数年前から行きたいと熱望していた「ある場所」へ向かいます。

連休の渋滞を避けるべく朝5時半に出発。
運悪く国立付近で想定外の事故渋滞にはまった以外はほぼ順調に流れ、気持ちよく伊那谷までやってきました。


ああもう1,000円じゃ行けないのね、などと今更再認識しつつ駒ヶ根ICで降り、ここから先はGSの無い区間がかなりの長さで続くことが予想されるため、早速給油です。
駒ヶ根は中央アルプス・駒ケ岳の麓の街。標高3000m級の山々が本当に間近。


「ある場所」へ向かうため天竜川を渡り、東岸を走ります。
その途中の県道18号線沿いでナイスビュー発見♪



そんなこんなで爽快な中央アルプスの眺望を堪能しながら、中川村中心部から山間部に分け入ります。急坂、かつ道幅1.5車線程度の農道をぐんぐん登ります。標高が上がると、途中に満開の桜が。


農道の終点から更に林道を登った先のキャンプ場にクルマを停めます。おお、何だか随分上がってきた感じです。


そして、駐車場から200mほどの開けた斜面を登った先の「ある場所」からはこんな眺めが!!


キター!!これが見たかった!
ここが、念願かなってようやく訪れることができた「陣馬形山」
標高1445mと高さはありませんが、真正面に中央アルプスが聳え立っています。その麓には天竜川の河岸段丘が大きく広がっています。
千畳敷カールもハッキリ見えます。


まるで空を飛んでいるかのようなその眺望は、本格的な登山でもしないとなかなか味わうことができないのではないでしょうか。

しかもこの山、中央アルプスの反対側には南アルプスも見えるんです。いやー素晴らしい。


これで今日の目的はもう7割方済んでしまったようなものなのですが(笑)、今日の予定はまだ始まったばかり。この後はR152を浜松市まで南下します。

中腹まで降りて、広域基幹林道陣馬形線を小渋湖へ向かいます。
小渋湖は、小渋川を堰き止めた人造湖で、小渋ダムにはちょっとした休憩所もあります。



ここから県道52号線をR152が通る大鹿村へ。
さて、国道152号線、特に伊那市以南の区間はその筋の方には大変有名な「酷道」であります。その所以は、南アルプスと中央アルプスに挟まれた山間部を走るために狭路が多いこと、さらに地質が特殊な地域を走ることから崩落が多いことが挙げられると思います。

この「特殊な地質」は「中央構造線」と呼ばれる日本最大の大断層によるもので、R152はこの断層によって作られた直線状の谷間をトレースしています。断層なのでその両サイドは大雑把に言うと「常に動いている」わけで、地質がとても脆いんだそうです。

この谷間のうち、茅野~分杭峠までは以前に走破しているので、今回は分杭峠のある大鹿村以南を走ることにします。
大鹿村に入ってまず初めに目に付いたのはこんな風景。


R152が小渋川を越える「新小渋橋」のすぐ上流に並行して、実に趣のある佇まいの旧橋が架かっています。この「小渋橋」は1957年建築。下路式鉄筋コンクリート造りの三連アーチ橋。2011年に国の登録有形文化財に指定されました。

上流にそびえる南アルプスの景観とのコントラスト、清冽な川の流れにしばし目を奪われます。


立派な新橋があるのでこちらは廃橋、あるいは歩行者専用になっているのかと思いきや、一般車両も通れるようなので勿論渡ってみます。


橋の上からは川の上流に赤石岳(?)がくっきり見えます。


うん、素晴らしい景色ですな。
このすぐそばには「中央構造線博物館」なる施設があり、かなりそそられるわけですが、ゆっくり見ている時間がないので今回は涙を飲んでパス。

さて、R152は大鹿村以南で地蔵峠、青崩峠の2つの峠を越えるのですが、2箇所とも崩落が酷いため未開通となっており、それぞれ蛇洞林道、兵越林道で迂回して通過できるようになっています。小渋橋を離れしばらくすると、R152はやがて山間部へ分け入り、


ひとつめの地蔵峠(1314m)を越えます。


この付近でR152は途切れてしまい、蛇洞林道に入ることになります。峠を下れば再びR152に復帰、一方登りを選べば絶景で名高いしらびそ峠へ至ります。ここは迷わず登りを選択でしょう。

明らかに高所を走っている感満点の林道をしばらく登ると、しらびそ峠(1833m)に到着。こんな高所ですが立派なドライブイン兼宿泊施設が建っています。



展望台からの眺めはこんな感じ。南アルプス一望です。




ただ、午前中の陣馬形山があまりに強烈だったので、フンフンなるほどねー、といった感じで、驚きはありませんでした。観光客が多めなのも興をそがれます。

遠くにはなんか凄い場所を通っている林道が見えます。
一般車は通行できないみたいですが。



てな感じでここまで数々の絶景を楽しんできましたが、長くなってきましたのでここらで一旦中断。残りの行程は後日改めてUPいたします。


後編は、「日本一の大断層」が遂にその牙を剥く!。。いやそこまで凄くはないかw
(続く)
Posted at 2012/05/07 23:57:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | ツーリング | 旅行/地域
2010年08月01日 イイね!

JR信濃川発電所踏査と八海山の極上湧水(2010年夏・信濃川&魚沼ツーリング後編)

JR信濃川発電所踏査と八海山の極上湧水(2010年夏・信濃川&魚沼ツーリング後編)(前回からの続き)

先日の前編から随分時間が空いてしまいましたw

県境を越えて小赤沢温泉に寄り道していましたが、
引続き信濃川発電所を踏査するべく新潟県に戻ります。



来た道をそのまま引き返しても詰まらないので、R405の対岸を走る林道へ向かいます。
途中秋山郷付近の集落を通過。中津川を渡ります。


美しい清流です。
この川の源流は何と群馬県の野反湖。非常に美しい湖と聞いているので
是非一度行ってみたいと思っています。

林道はなぜか川からどんどん高低差をつけ、こんな所を走ります。


ちなみに1.5車線のうえガードレールがないので崖上なんかはちょっと怖いです。
途中でどこを走っているのか分からなくなりましたが、適当に走っていたら運良く以前チェックしていた湧水スポットに出ることができました。

こちらは津南町にある龍ヶ窪の水環境省選定の名水百選にも選ばれています。


湧水量が非常に豊富なのが特徴で、すぐそばにある池の水が一日で入れ替わるほどなんだそうです。




結構不便な場所ですが、割と多くの観光客が訪れていました。
水が汲めるポイントは2箇所あります。



清冽に水が湧出しています。では早速一杯。


【採点】竜ヶ窪の水:★★★★☆(5点中4点)



おお、独特のトロッとした滑らかな舌触りが特徴的。味は雑味がなくさっぱりしていて大変美味しいです。
でも、求めているのはこの味じゃない。


さて、大分寄り道してしまいましたがようやく宮中ダムに戻ってきました。
信濃川発電所の踏査を再開しましょう。



JR信濃川発電所は、このように十日町市の宮中ダムで取水した水を、最終的に30km離れた小千谷市の小千谷発電所まで導水。その間には発電施設や貯水池、水路トンネル等様々な施設が点在するという非常に大規模なもの。
宮中ダムは既に朝方に踏査を済ませたので、ここからは下流に向けて各施設を見て回ります。

こちらは先程見た沈砂池の下流にあるゲート。


ここから水路は地下トンネルへ入っていきます。



信濃川沿いの県道を下流に向けてしばらく走ると、突然巨大な池が姿を現しました。
浅河原調整池です。ヘキサゴンな排水吐の形状が特徴的。


先程のトンネルの出口です。2本のトンネルから物凄い勢いで水が出てきます。


連絡水槽です。この水槽の底から、次の水路トンネルが続いています。



続いてやってきたのは千手発電所。


上の画像の左手は崖になっていて、2基の巨大なサージタンクが並んでいます。


ここから、高低差を利用して導水管で水を落とし、


こちらの発電施設でタービンを回し、


さらに水路は田んぼの中を小千谷発電所へ向け続いていきます。
信濃川との高低差はいったんリセットされましたが、ここから水路は再び高度を稼ぎにいきます。


ちなみに、この導水路は周辺の農業用水として分水されています。
不正取水発覚後の取水停止中も、農業用として若干の取水が行われていたそうです。



この時点で時刻は13時過ぎ。お腹が空いてきたので踏査を中断し近くの道の駅へ。ここでの食事中に、次に行こうと思っていた南魚沼の蕎麦屋についてケータイで調べていると、閉店時間が何と15時であることが判明!こんなところで昼飯食べるんじゃなかった。。(美味しかったけど)
さて、行きにも通ったR253八箇トンネルを引返し六日町方面へ急ぎます。


20分程で六日町に到着。


米の産地として不動の地位を誇るこの地域で獲れる米の品質が高いのは、この地域特有の上質な水が大きな影響を及ぼしている事が良く知られています。
以前、酷道として名高いR352を走破するツーリングに行った際、この付近にある大湯温泉に宿泊しましたが、風呂上がりに宿で頂いた水が余りに旨くて、宿の方にピッチャーでお替りをお願いした位でした。

今回の目当ては、名酒「八海山」の仕込みに使われているという上質な湧き水と、その湧き水を使って打った絶品蕎麦。
まずは閉店時間が迫る中、急いで目的の蕎麦屋「長森」さんへ向かいます。
ここは「八海山」を作っている八海醸造株式会社の敷地内にあります。


この会社の製品づくりの思想が、工場のすぐ前の水田に表現されていました。


酒造りに最適な品種の米を、工場のあるその土地で育てる、という考え方。
ある種のパフォーマンスなのかも知れませんが、素晴らしい姿勢だと思います。


そしてこちらが「長森」。古い建物を移築したんでしょうか。味があります。


店の裏には一面の蕎麦の花が広がっていました。
まさに地産地消、酒造りと全く同じ発想ですね。


この地で獲れた蕎麦粉、最高の地下水で打つ蕎麦。まずい筈がありません。
基本は東京風の辛目のつゆでいただくのですが、テーブルに置いてある塩をつけて食べると独特の香りと甘みが一層際立つ、素晴らしい蕎麦でした。
新蕎麦の時期にまた訪れなければ。。


さて思いがけず昼飯を2回食べる羽目になってしまいましたので、少しは運動した方がいいでしょう。
この蕎麦を打っている水、最上級のコシヒカリを育む水、銘酒「八海山」を仕込んでいる水、今回私が追い求めてきた、極上の湧き水を汲みに、近くの山へ分け入ることにします。

近くのとある集落の神社にクルマを停めます。
目指す湧水はまだ少し先なんですが、この神社にも湧き水がありました。水量が多くて、凄い勢いで迸ってます。


お賽銭を投げて、ペットボトルに頂きます。


【採点】藤原神社:★★★★☆(5点中4点)

うまい、うまいんです充分に。ただ、導水管が汚れているのか、若干のカビ臭を感じてしまいました。非常に惜しい!


さて、この神社から汗をかきかき山道を登ること数分。
周囲には誰もいません。しかも「熊に注意」的な看板も出ていてちょっと不安がよぎります。しかしもう後には引けません。
やがて、こんな看板が現れます。


すごい!大事にされている貴重な水源であることを実感します。
だれも来ないのか、一面に草が生えていて段々道が分からなくなってきます。
しかし、すぐ先にはこんな風景が。


おおー、固められた護岸も通常の殺風景な感じではなく、森の風景にマッチするよう配慮されているような印象を受けます。

そして、この滝のすぐ横には!


ついにキター!
その名も「雷電様の水」!
流れている滝の水は、全てこの奥の岩から湧き出しているものです。
これだけの量の湧水が1箇所からまとまって出ているのを見るのは初めてかも知れません。
ちなみに、画像がブレているのはこの水場一帯にかなり大量の虫たちが集まっていて、常に顔の辺りに攻撃を仕掛けてくるので仰け反りながら撮ったためです。虫が苦手な方は夏場に来ない方がいいでしょう。マジで巨大な蚊柱の中に突っ込んでいくような感じですから。



今まで見てきた採水地と違って、ここはほぼ自然の状態で水が湧き出しています。少し汲みづらいのですが、岩盤の下にボトルの口を入れて採水します。
(ちなみに、ここだけは5㍑入りのタンクを持ってきましたw)

勿論ペットボトルにも水を汲んでおきます。
しかしこの数分間、気が狂うのではと思うほど大量の虫が顔に当たっていきました。観光客が全くいないのも納得です。
ボトリングが終わる頃には、嫌な汗と沢の飛沫で全身びっしょりになってました。

とりあえず、一目散に水場を脱出。虫の攻撃が落ち着いたところでようやく一杯です。


【採点】雷電様の水:★★★★★★(5点中6点、アレッ)

これだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!
スッキリとした喉越し、喉を通過した後の爽快感、そしてほのかに、しかし確かに舌に残る甘み。全てがパーフェクト。これが今回求めていた極上の水でした。こんな水が毎日飲める新潟県民が羨ましすぎます。


さて、時間は16時を回ってしまいました。
幸せでちょっとキモかった水場を後にし、残りの発電所踏査に戻ります。
何と本日3回目のR253八箇トンネルを通って再び十日町へ。
先程の千手発電所から踏査再開です。

発電所からしばらくの間水田の間を流れた水路は、このゲートで終点です。
左方向が
小千谷方面へのトンネル、右側が信濃川への放水路です。
これだけ流量が増えていても、ここからは信濃川へは一切放流していません。まあ信濃川本流も物凄い濁流になってますからね。


相変わらず凄い流量です。




ここから、水路は再びトンネルの中へ吸い込まれていきます。


日が傾いてきました。先を急ぎましょう。
この水路は基本的に地下を通過しているため外からは全く見えないのですが、山の中をトンネルで貫いている証拠を垣間見る事ができます。
それがこちら。


これ、新幹線とか高速道路じゃないですよ、水路橋です。
源藤山沢水路橋」といいます。
天蓋はなく、上から見ると水が流れているのが分かるそうです(上記リンク参照)。私は時間と度胸が無くて上に上がれませんでしたが。


アーチが美しい。。



もう1箇所行ってみました。こちらは「真人沢水路橋」。
谷間の狭い道を登っていると突然出くわすので結構衝撃的です。


こちらは2本の水路橋が並行して走っており、年季が入っている事もあってなかなかの迫力を見せています。というか周囲の風景に全くマッチしてないんですけど。



いよいよ小千谷市に入りました。ゴールはもうすぐです。
小千谷発電所、小千谷第二発電所の直上には、2つの調整池がありました。
こちらは山本第二調整池。巨大です。


主に小千谷第二発電所への送水を担当します。
宮中ダムから水路を通ってきた水がドバドバ入ってきています。



その直ぐ下には山本調整池。こちらは小千谷発電所を担当。



千手発電所のタービンを動かし、真人沢水路橋を越えて来た水が流れ込んでいます。


調整池では散歩している人も多く、憩いの場としても定着しているようです。
この山本調整池、離れたところから見るとこんな感じです。


巨大な築堤で水を貯めているんですね。
さらにもう少し離れると、山本第二調整池も見えました。


上の黄色っぽい築堤が山本第二調整池、木々の下に見える緑色の築堤が山本調整池です。

さあ、1日がかりの踏査も遂にフィナーレ。
信濃川に掛かる橋から、小千谷、小千谷第二の両発電所を眺めます。


宮中ダムで取水された水が、発電施設を抜け再び信濃川本流に合流する瞬間です。


山本調整池から小千谷発電所に水を落とす導水管の横で記念撮影。


この上流で魚野川と合流、さらにここ小千谷で発電所からの水を加えた信濃川本流は、さらに巨大な濁流となって下流を目指して流れていきました。


さて、ここまで前編後編とお読み頂いた方がどれ位いらっしゃるか分かりませんが、長々とお付き合い頂き有難うございました。

元々は不正取水問題の報道から興味を持って訪れたわけですが、実際に踏査してみて、このような巨大な発電施設が60年も前から稼動していた事に驚愕しました。

日本一の川をせき止め、山を貫き、巨大な池を作る。。
この発電所のグランドデザインを考えた人はさぞかし楽しかったのではないかと思います。

日々東京で働く我々は、毎日クーラーの効いた通勤電車を利用していますが、それはこんなに離れた信濃川流域に住む人たちの犠牲のもとに享受される快適性でなんだということを実感しました。
それとともに、不正取水を犯したJR東日本を糾弾するだけでなく、エネルギーをセーブして日常生活を送る事の重要性を感じずにはいられませんでした。


このあとは、小千谷の道の駅で温泉、浦佐の「えづみや」さんでコシヒカリを使った定食を頂いて帰京しました。


最後に、美味し米と水の国、新潟最高!
そして、



日本に生まれて、ヨカッター!




Posted at 2010/08/01 01:38:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | ツーリング | 旅行/地域
2010年07月19日 イイね!

ちょっと川の様子を見に行ってきた(2010年夏・信濃川&魚沼ツーリング前編)

ちょっと川の様子を見に行ってきた(2010年夏・信濃川&魚沼ツーリング前編)
梅雨が明けた連休中日、かねてから念願の
新潟ツーリングを決行しました。
お目当ては旨い水、旨い飯、温泉、
そして「JR信濃川発電所の踏査」ですw
夏場のサーキット走行を控え、できるだけ
クルマとタイヤに負担はかけたくないのですが、
ツーリングの欲求には勝てません(笑)



約1時間半の睡眠のあと、渋滞を避けるため早朝4時に自宅を出発。
この時点ではまだ関東地方に梅雨明けの発表はありませんでしたが。。



狙い通り関越道は順調に流れていました。
しかし例によって赤城高原付近で濃霧に遭遇w



出発から約2時間、関越トンネル手前の谷川岳PAにて小休止です。


ここにはトンネル工事時に出水した地下水が飲料水として提供されています。
今回のテーマのひとつは旨い水探し。
早速持参したペットボトルに汲んで試飲してみました。

【採点】谷川岳PA下り線:★★☆☆☆(5点中2点)

うーん、ちょっと期待していたんですが。。口に含んだ瞬間に水道水のような臭みを感じてしまい(水道のはずはないんですが)その時点でもうダメ。
ポリタンクに汲んでる人が何人かいましたが、味見してからにすればいいのに。。



上越国境を越えて新潟県に入ります。
関東の水に失望したので、否が応にも越後への期待が高まります。



塩沢石打ICからR353へ。
真っ青な稲が力強く伸びています。「The真夏」って感じです。



山へ登る途中には雪国ならではの面白い建造物の数々がありました。


こちらは上越新幹線の橋梁。しかし雪避けの天蓋が付いており、
列車に乗っている人はトンネルから出た事に気付かないでしょう。
道路側には交差する箇所にだけトンネル状のシェルターが。
これは氷柱の落下対策なんでしょうか。

もう少し進むとスノーシェッドが現れました。

今登って来た方向を見下ろします。
直線~ヘアピンカーブ~直線、と1km近くある長いものでした。


さて、今回はワインディングは余り期待していなかったのですが、
「魚沼スカイライン」へちょっと寄り道してみます。
道幅は一部を除いて1.5車線程度と狭く、あまり爽快に走れるわけではないんですが、途中の展望がとにかく素晴らしい!
こちらは魚沼展望台。


谷川連峰方面


眼下には魚沼平野



続いて十日町展望台。


まあ、似たような風景ではあるんですが。



さて、魚沼スカイライン終点の八箇峠より、R253八箇トンネルを経由し十日町、さらにR117を南下します。
小赤沢温泉に行くつもりだったのですがオープン時間の9時半にはまだ早いので、先に「宮中ダム」の踏査を行います。
JR越後田沢駅付近よりR353を信濃川方面へ向かいます。


ではここでJR信濃川発電所の説明を少しだけ。
JR東日本信濃川発電所は、千手発電所、小千谷発電所、小千谷第二発電所の3発電所の総称です。十日町市・小千谷市にある、信濃川水系から取水した水を利用している水力発電所です。
発電した電気は、首都圏や上越線、新幹線の電車や鉄道施設などに送られています。
つまり、我々が毎朝すし詰め状態で乗っている山手線なんかの電車は、約250kmも離れた場所で発電されたものだったわけです。
施設の全体像はこちらを参照。

メディアでも報道されたように、JR東日本による不正取水問題の舞台でもありました。
詳しくはこちらの記事を参照。

よく地方の政治家が権力を行使して自らの地元に鉄道を通させる事を「我田引鉄」などと揶揄されますが、このケースは鉄道会社そのものが本来の意味通りの「我田引水」を行ってしまったわけですね。
不正発覚後は取水と発電がストップしていましたが、地元との協議を経て、今年6月より再開されています。

最上流の宮中ダムから、最下流の小千谷発電所までの距離はおよそ30km。
その間にダム、貯水池、水路トンネル等様々な施設が点在するという、非常にスケールの大きい施設なのであります。これは是非自分の目で見てみたい、てのが今回の踏査の動機です。


というわけでやってきました宮中ダム。
何だか川が濁ってます。と思ったら、なにやら物凄い轟音が。






どうやら、前日までに上流部でかなりの大雨が降ったらしく、信濃川の流量が増えたために通常より放流量を増やしている様子です。地元の人にとっては「またか」レベルなのかも知れませんが、普段多摩川しか見慣れていない私にはかなり驚きの光景でした。

さらにゲートに近づいてみると、、、




何だか昔NHKでやってた「黄河を行く」を見ているかのようですw


ゲートの上は道路になっていて、普通に通行することができます。
7時台とはいえかなり暑くなっていましたが、この飛沫のおかげで周囲よりかなり涼しく感じました。



こちらは宮中ダムから発電用の30kmの導水路へ取水するためのゲート。
プログラムを改ざんしてたのはここなんでしょうか。



さらにその先には沈砂池があり、通常なら流速を落として余分な砂を沈めて取り除くのでしょうが、このコンディションでは砂など沈むはずもなく、どんどん流れていきますw



これだけ大規模な施設ですがすんなり近くまで寄れてしまうのが何とも危険というか長閑というか。。見学したい人には有難いことですが。

さて、汗もかいたので一番風呂を狙って、小赤沢温泉に向かいます。
場所はお隣の津南市を経由し山へ分け入り、長野県との県境を越えた辺り。
道幅の狭いR405をぐんぐん登ります。


小赤沢温泉楽養館に到着です。


ここは「赤い温泉」で有名なところです。
開店前の浴室を撮影させてもらいました。


浴槽の周囲にベッタリと赤錆が。鉄分を豊富に含んだ非常に成分濃度の高い温泉です。こういうの好きなんですよね~。
気持ちよくてつい長居しちゃいました。

ちなみに、持ち込んだ白いタオルはこんな色に染まります。
お食事中の方、清潔感の無い画像ですみませんw




おっと、いい加減長くなってきたんでこの辺でいったん締めます。
このあともツーリング、そして信濃川発電所踏査は続くのですが、
また後日改めて、ということで。。。

(つづく)
Posted at 2010/07/19 18:54:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | ツーリング | 旅行/地域

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