
梅雨が明けた連休中日、かねてから念願の
新潟ツーリングを決行しました。
お目当ては旨い水、旨い飯、温泉、
そして「JR信濃川発電所の踏査」ですw
夏場のサーキット走行を控え、できるだけ
クルマとタイヤに負担はかけたくないのですが、
ツーリングの欲求には勝てません(笑)
約1時間半の睡眠のあと、渋滞を避けるため早朝4時に自宅を出発。
この時点ではまだ関東地方に梅雨明けの発表はありませんでしたが。。
狙い通り関越道は順調に流れていました。
しかし例によって赤城高原付近で濃霧に遭遇w
出発から約2時間、関越トンネル手前の谷川岳PAにて小休止です。
ここにはトンネル工事時に出水した地下水が飲料水として提供されています。
今回のテーマのひとつは旨い水探し。
早速持参したペットボトルに汲んで試飲してみました。
【採点】谷川岳PA下り線:★★☆☆☆(5点中2点)
うーん、ちょっと期待していたんですが。。口に含んだ瞬間に水道水のような臭みを感じてしまい(水道のはずはないんですが)その時点でもうダメ。
ポリタンクに汲んでる人が何人かいましたが、味見してからにすればいいのに。。
上越国境を越えて新潟県に入ります。
関東の水に失望したので、否が応にも越後への期待が高まります。
塩沢石打ICからR353へ。
真っ青な稲が力強く伸びています。「The真夏」って感じです。
山へ登る途中には雪国ならではの面白い建造物の数々がありました。
こちらは上越新幹線の橋梁。しかし雪避けの天蓋が付いており、
列車に乗っている人はトンネルから出た事に気付かないでしょう。
道路側には交差する箇所にだけトンネル状のシェルターが。
これは氷柱の落下対策なんでしょうか。
もう少し進むとスノーシェッドが現れました。

今登って来た方向を見下ろします。
直線~ヘアピンカーブ~直線、と1km近くある長いものでした。
さて、今回はワインディングは余り期待していなかったのですが、
「魚沼スカイライン」へちょっと寄り道してみます。
道幅は一部を除いて1.5車線程度と狭く、あまり爽快に走れるわけではないんですが、途中の展望がとにかく素晴らしい!
こちらは魚沼展望台。
谷川連峰方面
眼下には魚沼平野
続いて十日町展望台。
まあ、似たような風景ではあるんですが。
さて、魚沼スカイライン終点の
八箇峠より、R253八箇トンネルを経由し十日町、さらにR117を南下します。
小赤沢温泉に行くつもりだったのですがオープン時間の9時半にはまだ早いので、先に「宮中ダム」の踏査を行います。
JR越後田沢駅付近よりR353を信濃川方面へ向かいます。
ではここでJR信濃川発電所の説明を少しだけ。
JR東日本信濃川発電所は、千手発電所、小千谷発電所、小千谷第二発電所の3発電所の総称です。十日町市・小千谷市にある、信濃川水系から取水した水を利用している水力発電所です。
発電した電気は、首都圏や上越線、新幹線の電車や鉄道施設などに送られています。
つまり、我々が毎朝すし詰め状態で乗っている山手線なんかの電車は、約250kmも離れた場所で発電されたものだったわけです。
施設の全体像は
こちらを参照。
メディアでも報道されたように、JR東日本による不正取水問題の舞台でもありました。
詳しくは
こちらの記事を参照。
よく地方の政治家が権力を行使して自らの地元に鉄道を通させる事を「我田引鉄」などと揶揄されますが、このケースは鉄道会社そのものが本来の意味通りの「我田引水」を行ってしまったわけですね。
不正発覚後は取水と発電がストップしていましたが、地元との協議を経て、今年6月より再開されています。
最上流の宮中ダムから、最下流の小千谷発電所までの距離はおよそ30km。
その間にダム、貯水池、水路トンネル等様々な施設が点在するという、非常にスケールの大きい施設なのであります。これは是非自分の目で見てみたい、てのが今回の踏査の動機です。
というわけでやってきました宮中ダム。
何だか川が濁ってます。と思ったら、なにやら物凄い轟音が。
どうやら、前日までに上流部でかなりの大雨が降ったらしく、信濃川の流量が増えたために通常より放流量を増やしている様子です。地元の人にとっては「またか」レベルなのかも知れませんが、普段多摩川しか見慣れていない私にはかなり驚きの光景でした。
さらにゲートに近づいてみると、、、
何だか昔NHKでやってた「黄河を行く」を見ているかのようですw
ゲートの上は道路になっていて、普通に通行することができます。
7時台とはいえかなり暑くなっていましたが、この飛沫のおかげで周囲よりかなり涼しく感じました。
こちらは宮中ダムから発電用の30kmの導水路へ取水するためのゲート。
プログラムを改ざんしてたのはここなんでしょうか。
さらにその先には沈砂池があり、通常なら流速を落として余分な砂を沈めて取り除くのでしょうが、このコンディションでは砂など沈むはずもなく、どんどん流れていきますw
これだけ大規模な施設ですがすんなり近くまで寄れてしまうのが何とも危険というか長閑というか。。見学したい人には有難いことですが。
さて、汗もかいたので一番風呂を狙って、小赤沢温泉に向かいます。
場所はお隣の津南市を経由し山へ分け入り、長野県との県境を越えた辺り。
道幅の狭いR405をぐんぐん登ります。
小赤沢温泉楽養館に到着です。
ここは「赤い温泉」で有名なところです。
開店前の浴室を撮影させてもらいました。
浴槽の周囲にベッタリと赤錆が。鉄分を豊富に含んだ非常に成分濃度の高い温泉です。こういうの好きなんですよね~。
気持ちよくてつい長居しちゃいました。
ちなみに、持ち込んだ白いタオルはこんな色に染まります。
お食事中の方、清潔感の無い画像ですみませんw
おっと、いい加減長くなってきたんでこの辺でいったん締めます。
このあともツーリング、そして信濃川発電所踏査は続くのですが、
また後日改めて、ということで。。。
(つづく)