• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

BLUE^ー^HIPのブログ一覧

2010年08月16日 イイね!

“3時間耐久走行会@袖ヶ浦フォレストレースウェイ”参戦記

“3時間耐久走行会@袖ヶ浦フォレストレースウェイ”参戦記
お盆真っ只中の8月14日、各地の大渋滞をよそに
袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された、
バイキンマンさん主催の3時間耐久走行会に
(株)デミドラエンジニアリングの一員として参加しました。
いつもの通り、計測器をタスキにリレー形式で
3時間を走りきるスタイルの走行会です。



今回は参加台数が1チーム3台に制限されていたため、デミドラ社長、りっき~さん、私の3台(+ピットクルーのにゃごさん)での参戦です。
ライセンスを持っている地元りっき~さん以外は初袖森です。

スケジュール詳細の連絡が開催前々日まで来なかったのでどうなったのかと心配していましたが、直前になって詳細告知が届きました。
それによると。。参加台数が何と6チーム18台。
リレー形式なので1度にコースインできる台数は6台のみ。
全長2.4kmの広いコースを6台で占有できるなんて夢のようですw
主催者のバイキンマンさん曰く「開催時期が悪かったのかな。。真夏なので耐久っぽくなると思ったのに(笑)」。

というかですね、このクソ暑い真夏、しかも帰省する人が多いお盆の時期に耐久走行会に参加するなんて、余程の酔狂者だと思うんですよ。
暑さで車輌トラブルが出ることも省みず、ご先祖様の霊を迎える準備もせず車輌整備に没頭。。。という罰当たりな人たちだけが袖ヶ浦の森にひっそりと集まったわけです。

はい、我々3人も立派な罰当たり者です。
何せ、申込み順に割振られたと思われるゼッケンナンバーが「1」でしたからw


さて、改修されたアプローチ路を通ってパドックへ。
パドックには初めて入りましたが、森に囲まれた、なかなか雰囲気のいいサーキットですね。新緑の時期とかにも走ってみたいです。
設備は新しく気持ちいいですが、トイレ等非常に簡素な造りで快適とは言い難いですね。PHSも圏外です。
あ、あと近隣の牧場から風に乗って堆肥臭が漂ってました(臭)

通常なら1チームに対して1つのピットを使用するのですが、参加全チームが
1台1ピットを使用してもまだまだ余ってますw


罰当たり者20名による和やかな雰囲気のブリーフィングを挟んで、車輌準備を行います。
今回は暑さでクルマもドライバーもかなりの消耗が予想されたため、1台当たり走行時間を20分とし、3交代制で完走を目指します。

1人60分の走行は、この時期結構厳しいと思われましたが、当日のコンディションは曇りで、湿気を含んだ風が強く吹いている、という状況。
日差しが弱くて本当に助かりました。

今回のスターターは社長。
慣熟走行は行われず、いきなりダミーグリッドへ整列します。
ゼッケン順のグリッドなので何とポールポジションです(爆)
しかし絵柄が寂しい~


13:00、いよいよ走行会スタート。
最初の1周は追越し禁止、だったはずですが、なぜか2番グリッドのNCが真っ先にコースを駆け抜けていきました。(後でペナルティが出た模様)
初めてのコースのなので慎重に走ると思われた社長でしたが、いきなり最終コーナー出口で砂埃を巻き上げヒヤッとさせてくれました。


その後は安定したペースで周回を重ね、1本目ベストは1分27秒台前半。

続いて私がコースイン。



(画像提供:にゃごさん)

終始28~29秒台で走行、1本目ベストは28秒5でした。
しかしここは面白いコースですね、高速、中速、低速コーナーがバランス良く配置され変化に富んでいてとても楽しいです。
コース幅も広いので色々ラインを試しながら走行してました。

続いてりっき~さんが走行。


さすがライセンス持ってるだけあって序盤から26~27秒台を連発。
1本目ベストは26秒後半でした。

順位は6台中4位を走行。結局チェッカーまでこの順位は変わることはありませんでした。







今回は戦略的な縛りは特に設けず、皆思い思いのペースで走る事に専念。
特にネタになるような大きなトラブルもなく、順調に時間が推移しました。


最後はりっき~さんがチェッカーを受け、4位でゴール。
実は密かに会社設立以来の最高順位ですww


115周走りましたが5位のチームとは同一周回数でした。


結局、ベストタイムは社長とりっき~さんが3本目にそれぞれ24秒台後半をマーク。
社長のタイヤはポテンザ050Aだったのでかなり立派と言えるのではないでしょうか。

私の3本目ベストは26秒台前半。TC2000で3~4秒差をつけられるMS勢に1秒ちょっとの差というのは結構頑張れたかな、と自己評価。ノーマルダンパーでしたが結構気持ちよく走れました。
1コーナーのコース幅を目一杯使って旋回速度を上げていくとその後の全開区間でスピードがのり、タイムアップに繋がりますね。

今回はタイムよりもいかにアンダーを出さないか、に重点を置いて丁寧に走ってみたのが逆に良かったみたいです。AD08のショルダーも亀裂が削れて綺麗になっていました。ただ、溝も随分減っちゃいましたが(泣)

因みにチーム内ベストラップの順位は社長>りっき~さん>私、と1週前のカートオフとは間逆の結果となりました。




__________________________

3時間耐久走行会(2010.08.14.袖ヶ浦フォレストレースウェイ)

【最終結果】

NO.1 (株)デミドラエンジニアリング

決勝周回数:115周

4位/出走6台

__________________________


翌日は激しい疲労と筋肉痛に悩まされました。
これでカンカン照りだったら、と思うと本当に恐ろしくなります。

それにしても、袖ヶ浦は攻め甲斐があって本当に本当に楽しいコースでした。
アップダウンや曲率の変化を伴う複合コーナーなど、まだまだタイムを詰められるポイントがありそうです。
バイキンマンさんの走行会はカリカリな人がいなくて気持ちよく走れるので、機会があればまた参加したいと思います。(でも参加者少なかったしもうここでは3耐やらないかも。。)


最後に、当日参加された酔狂で罰当たりな皆さん、暑い中本当にお疲れ様でした!
また遊んでくださいね。



Posted at 2010/08/16 13:24:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | サーキット | クルマ
2010年08月11日 イイね!

【東京港臨海大橋】若洲側中央径間トラス桁先端部損傷についての技術検討結果

【東京港臨海大橋】若洲側中央径間トラス桁先端部損傷についての技術検討結果
衝撃の損傷発表から10日余り。
専門家による技術検討会が行われたそうです。

今後の大まかなリカバリー工程も見えてきました。
現地で損傷部のみを入換える作業を行うみたいですね。

工期は当初予定より半年ほどの遅れで留まる見込みだそうです。
設計通りの強度性能も確保されるとの事で、
これが虚偽でなければ影響は最小限に抑えられた、
といったところでしょうか。



残りの工期もしっかりと完遂して頂きたいと思います。

Posted at 2010/08/11 21:48:19 | コメント(2) | トラックバック(1) | 道路 | 旅行/地域
2010年08月10日 イイね!

日曜日の事故の詳細


先の日曜日、首都高を走っていたときのこと。


    ▼

    ▼

    ▼


直前に右に左にタコ踊りしたせいか、衝突した時はスピードは
かなり殺されていて、ミニバンは横転もせず中破程度の損傷、
運転手さんはどうやら無事だった模様。

私はブレーキパッドとかタイヤがサーキット仕様だったので難なく止まることが
できましたが、ちょっと判断を誤っていたら横っ腹に突っ込まれても
おかしくない状況でした。
ミニバンがタコ踊りを始めてから私のクルマが停止するまでの間は、
何だかスローモーションを見ているかのように時間がゆっくりと
流れているような気がして、そのせいか比較的冷静に対処できました。

恐らくミニバンのタイヤがパンクか何かしたのではないかと思います。
今週はお盆休みで、普段運転していない人や、整備不足のクルマが
沢山走っています。上記の事故に遭遇するまでの間に、
路肩に停車している故障車を3台目撃しました。
また、私が真横の走行車線にいるにも関わらずウインカーも出さずに
いきなり左に進路変更してきたドライバーにも遭遇しました。
非常~ぉに危険です!

出かける前には、ぜひディーラーやスタンドで点検をして下さい。
特に、長い期間乗ってないクルマは必ずタイヤの空気圧調整をして下さい。

ただ本当に残念なことに、普段乗らない人ほどそういった意識が低いようですので、
この時期クルマで移動する時は、周囲のクルマの不審な動きに充分注意して下さいね。
Posted at 2010/08/10 00:52:20 | コメント(6) | トラックバック(0) | ハプニング | クルマ
2010年08月09日 イイね!

宮ヶ瀬ダム観光放流&内部見学会

宮ヶ瀬ダム観光放流&内部見学会


最近記事のアップが遅れ気味ですが、
こう暑いとリカバリーする気も沸きませんw

さて、去る7月25日に行われた
「宮ヶ瀬ダム内部見学会」に行ってきました。
もう完成10周年なんですね。





日本各地のダム施設では、毎年この時期に「森と湖に親しむ旬間」と銘打ち様々なイベントを実施していて、今回の内部見学会もその一環として開催されました。
普段から近場のドライブコースとして何度も訪れた湖ですが、見学に行くのは初めてでした。

この日は相方のお父様にお願いされて、納車から一ヶ月の間全く稼動していなかったデミオの慣らしを兼ねての出動です。
相方(ペーパードライバー)の運転で、3月に開通したさがみ縦貫道を初めて通ってみました。


1kmあるかないか走っただけでもう出口です。



でダム下到着。


宮ヶ瀬湖はダム建設前は中津渓谷と呼ばれる景勝地で、私も子供のころ
両親に連れられて半原から宮ヶ瀬まで延々と歩かされた思い出があります。
当時歩いた林道は、今は湖底に眠っているはずです。

この日はちょうど観光放流の日でもあったので、開始時間に合わせて到着。


堤高156m、コンクリート使用量日本一。巨大です。



イベントが重なる日なので、見物客もたくさんいます。
堤体右側に見えるのは管理用階段です。登ってみたいような絶対行きたくないような微妙な気持ちになります(笑)

1秒間に30m3、6分間の放流を行うとの事ですが…まあこちらの動画を見て下さい。
右側の茂みの動きにも注目です。


放水とともに突風が巻き起こっていたのが分かるでしょうか。

この日はよく晴れてとても暑かったんですが、霧のような飛沫を浴びていい感じに涼しくなりました。



涼しくなったところで、続いて見学会に向かいます。ダム左横にある観光用のインクラインで堤体上の管理事務所に向かいます。


宮ヶ瀬ダムにこんな楽しい乗り物があったとは全然知りませんでした。



天端です。


放流の時も感じたのですが、この季節にしては湖水の透明度が高くて綺麗ですね。



管理事務所で受付を済ませ、見学会へ。
何と、本来立入禁止の堤体横のあの管理用階段を降りる事ができました。
下を覗き込むと目が眩みます。


真横から見るダムもステキです。


相方と「ホワイトアウトごっこ」をしながらw、ビル10階分位降りたでしょうか。
ここからいよいよ堤体内部に入ります。


うおっ涼しい!炎天下の外と比較して、15度位は低いんじゃないでしょうか。Tシャツでは寒い位です。


こちらは堤体内を点検するための4人乗りモノレール。懸垂式です。


メタリックボディがカッコイイですね。
懸垂式だからこんな急坂も上がれてしまいます。


動いてる時にも乗ってみたいです。


こちらはダムの歪みを0.1mm単位で計測するプライムライン。
中央に見えるピアノ線のずれで堤体の歪みを計測します。


夏場は大雨に備えて水位を下げ、冬場は逆に上げているので、その水圧による歪みの差は夏と冬では1~2cmにもなるんだそうです。


続いてこちらは高位常用洪水吐。スタッフの方が丁寧に解説して下さいました。


先程の放流は、管制室からの遠隔操作でこの高位常用洪水吐ゲートを開閉して行われたとの事。
今居るところは下の画像の「2号」と表示されている場所です。
水深は40m相当の位置だそうです。



エレベーターです。普段から観光用に開放されていますが、このフロアに止まるのは見学会の時だけです。



堤体下に降りて見学終了。真下からダムを見上げます。



それにしても放流といい内部見学といい、スケール感と涼しさが印象的でした。
今年の内部見学会は既に全て終了してしまいましたが、観光放流は秋までほぼ毎週やってますし、エレベーターに乗れば自然に堤体内部に入れるので、ヒンヤリ体験もできますよ。
夏休みのレジャーには最適なんじゃないでしょうか。


帰りは私がデミオを運転してみました。車重の軽さのお陰で1300ccとは思えない位俊敏に動くエンジン、高速でも以外な位の安定感がありました。最近のコンパクトカーは良くできてるんですねえ。
ちょっとだけ、前車シビックが恋しくなりました。
Posted at 2010/08/09 01:41:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | ビバ神奈川 | 旅行/地域
2010年08月01日 イイね!

JR信濃川発電所踏査と八海山の極上湧水(2010年夏・信濃川&魚沼ツーリング後編)

JR信濃川発電所踏査と八海山の極上湧水(2010年夏・信濃川&魚沼ツーリング後編)(前回からの続き)

先日の前編から随分時間が空いてしまいましたw

県境を越えて小赤沢温泉に寄り道していましたが、
引続き信濃川発電所を踏査するべく新潟県に戻ります。



来た道をそのまま引き返しても詰まらないので、R405の対岸を走る林道へ向かいます。
途中秋山郷付近の集落を通過。中津川を渡ります。


美しい清流です。
この川の源流は何と群馬県の野反湖。非常に美しい湖と聞いているので
是非一度行ってみたいと思っています。

林道はなぜか川からどんどん高低差をつけ、こんな所を走ります。


ちなみに1.5車線のうえガードレールがないので崖上なんかはちょっと怖いです。
途中でどこを走っているのか分からなくなりましたが、適当に走っていたら運良く以前チェックしていた湧水スポットに出ることができました。

こちらは津南町にある龍ヶ窪の水環境省選定の名水百選にも選ばれています。


湧水量が非常に豊富なのが特徴で、すぐそばにある池の水が一日で入れ替わるほどなんだそうです。




結構不便な場所ですが、割と多くの観光客が訪れていました。
水が汲めるポイントは2箇所あります。



清冽に水が湧出しています。では早速一杯。


【採点】竜ヶ窪の水:★★★★☆(5点中4点)



おお、独特のトロッとした滑らかな舌触りが特徴的。味は雑味がなくさっぱりしていて大変美味しいです。
でも、求めているのはこの味じゃない。


さて、大分寄り道してしまいましたがようやく宮中ダムに戻ってきました。
信濃川発電所の踏査を再開しましょう。



JR信濃川発電所は、このように十日町市の宮中ダムで取水した水を、最終的に30km離れた小千谷市の小千谷発電所まで導水。その間には発電施設や貯水池、水路トンネル等様々な施設が点在するという非常に大規模なもの。
宮中ダムは既に朝方に踏査を済ませたので、ここからは下流に向けて各施設を見て回ります。

こちらは先程見た沈砂池の下流にあるゲート。


ここから水路は地下トンネルへ入っていきます。



信濃川沿いの県道を下流に向けてしばらく走ると、突然巨大な池が姿を現しました。
浅河原調整池です。ヘキサゴンな排水吐の形状が特徴的。


先程のトンネルの出口です。2本のトンネルから物凄い勢いで水が出てきます。


連絡水槽です。この水槽の底から、次の水路トンネルが続いています。



続いてやってきたのは千手発電所。


上の画像の左手は崖になっていて、2基の巨大なサージタンクが並んでいます。


ここから、高低差を利用して導水管で水を落とし、


こちらの発電施設でタービンを回し、


さらに水路は田んぼの中を小千谷発電所へ向け続いていきます。
信濃川との高低差はいったんリセットされましたが、ここから水路は再び高度を稼ぎにいきます。


ちなみに、この導水路は周辺の農業用水として分水されています。
不正取水発覚後の取水停止中も、農業用として若干の取水が行われていたそうです。



この時点で時刻は13時過ぎ。お腹が空いてきたので踏査を中断し近くの道の駅へ。ここでの食事中に、次に行こうと思っていた南魚沼の蕎麦屋についてケータイで調べていると、閉店時間が何と15時であることが判明!こんなところで昼飯食べるんじゃなかった。。(美味しかったけど)
さて、行きにも通ったR253八箇トンネルを引返し六日町方面へ急ぎます。


20分程で六日町に到着。


米の産地として不動の地位を誇るこの地域で獲れる米の品質が高いのは、この地域特有の上質な水が大きな影響を及ぼしている事が良く知られています。
以前、酷道として名高いR352を走破するツーリングに行った際、この付近にある大湯温泉に宿泊しましたが、風呂上がりに宿で頂いた水が余りに旨くて、宿の方にピッチャーでお替りをお願いした位でした。

今回の目当ては、名酒「八海山」の仕込みに使われているという上質な湧き水と、その湧き水を使って打った絶品蕎麦。
まずは閉店時間が迫る中、急いで目的の蕎麦屋「長森」さんへ向かいます。
ここは「八海山」を作っている八海醸造株式会社の敷地内にあります。


この会社の製品づくりの思想が、工場のすぐ前の水田に表現されていました。


酒造りに最適な品種の米を、工場のあるその土地で育てる、という考え方。
ある種のパフォーマンスなのかも知れませんが、素晴らしい姿勢だと思います。


そしてこちらが「長森」。古い建物を移築したんでしょうか。味があります。


店の裏には一面の蕎麦の花が広がっていました。
まさに地産地消、酒造りと全く同じ発想ですね。


この地で獲れた蕎麦粉、最高の地下水で打つ蕎麦。まずい筈がありません。
基本は東京風の辛目のつゆでいただくのですが、テーブルに置いてある塩をつけて食べると独特の香りと甘みが一層際立つ、素晴らしい蕎麦でした。
新蕎麦の時期にまた訪れなければ。。


さて思いがけず昼飯を2回食べる羽目になってしまいましたので、少しは運動した方がいいでしょう。
この蕎麦を打っている水、最上級のコシヒカリを育む水、銘酒「八海山」を仕込んでいる水、今回私が追い求めてきた、極上の湧き水を汲みに、近くの山へ分け入ることにします。

近くのとある集落の神社にクルマを停めます。
目指す湧水はまだ少し先なんですが、この神社にも湧き水がありました。水量が多くて、凄い勢いで迸ってます。


お賽銭を投げて、ペットボトルに頂きます。


【採点】藤原神社:★★★★☆(5点中4点)

うまい、うまいんです充分に。ただ、導水管が汚れているのか、若干のカビ臭を感じてしまいました。非常に惜しい!


さて、この神社から汗をかきかき山道を登ること数分。
周囲には誰もいません。しかも「熊に注意」的な看板も出ていてちょっと不安がよぎります。しかしもう後には引けません。
やがて、こんな看板が現れます。


すごい!大事にされている貴重な水源であることを実感します。
だれも来ないのか、一面に草が生えていて段々道が分からなくなってきます。
しかし、すぐ先にはこんな風景が。


おおー、固められた護岸も通常の殺風景な感じではなく、森の風景にマッチするよう配慮されているような印象を受けます。

そして、この滝のすぐ横には!


ついにキター!
その名も「雷電様の水」!
流れている滝の水は、全てこの奥の岩から湧き出しているものです。
これだけの量の湧水が1箇所からまとまって出ているのを見るのは初めてかも知れません。
ちなみに、画像がブレているのはこの水場一帯にかなり大量の虫たちが集まっていて、常に顔の辺りに攻撃を仕掛けてくるので仰け反りながら撮ったためです。虫が苦手な方は夏場に来ない方がいいでしょう。マジで巨大な蚊柱の中に突っ込んでいくような感じですから。



今まで見てきた採水地と違って、ここはほぼ自然の状態で水が湧き出しています。少し汲みづらいのですが、岩盤の下にボトルの口を入れて採水します。
(ちなみに、ここだけは5㍑入りのタンクを持ってきましたw)

勿論ペットボトルにも水を汲んでおきます。
しかしこの数分間、気が狂うのではと思うほど大量の虫が顔に当たっていきました。観光客が全くいないのも納得です。
ボトリングが終わる頃には、嫌な汗と沢の飛沫で全身びっしょりになってました。

とりあえず、一目散に水場を脱出。虫の攻撃が落ち着いたところでようやく一杯です。


【採点】雷電様の水:★★★★★★(5点中6点、アレッ)

これだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!
スッキリとした喉越し、喉を通過した後の爽快感、そしてほのかに、しかし確かに舌に残る甘み。全てがパーフェクト。これが今回求めていた極上の水でした。こんな水が毎日飲める新潟県民が羨ましすぎます。


さて、時間は16時を回ってしまいました。
幸せでちょっとキモかった水場を後にし、残りの発電所踏査に戻ります。
何と本日3回目のR253八箇トンネルを通って再び十日町へ。
先程の千手発電所から踏査再開です。

発電所からしばらくの間水田の間を流れた水路は、このゲートで終点です。
左方向が
小千谷方面へのトンネル、右側が信濃川への放水路です。
これだけ流量が増えていても、ここからは信濃川へは一切放流していません。まあ信濃川本流も物凄い濁流になってますからね。


相変わらず凄い流量です。




ここから、水路は再びトンネルの中へ吸い込まれていきます。


日が傾いてきました。先を急ぎましょう。
この水路は基本的に地下を通過しているため外からは全く見えないのですが、山の中をトンネルで貫いている証拠を垣間見る事ができます。
それがこちら。


これ、新幹線とか高速道路じゃないですよ、水路橋です。
源藤山沢水路橋」といいます。
天蓋はなく、上から見ると水が流れているのが分かるそうです(上記リンク参照)。私は時間と度胸が無くて上に上がれませんでしたが。


アーチが美しい。。



もう1箇所行ってみました。こちらは「真人沢水路橋」。
谷間の狭い道を登っていると突然出くわすので結構衝撃的です。


こちらは2本の水路橋が並行して走っており、年季が入っている事もあってなかなかの迫力を見せています。というか周囲の風景に全くマッチしてないんですけど。



いよいよ小千谷市に入りました。ゴールはもうすぐです。
小千谷発電所、小千谷第二発電所の直上には、2つの調整池がありました。
こちらは山本第二調整池。巨大です。


主に小千谷第二発電所への送水を担当します。
宮中ダムから水路を通ってきた水がドバドバ入ってきています。



その直ぐ下には山本調整池。こちらは小千谷発電所を担当。



千手発電所のタービンを動かし、真人沢水路橋を越えて来た水が流れ込んでいます。


調整池では散歩している人も多く、憩いの場としても定着しているようです。
この山本調整池、離れたところから見るとこんな感じです。


巨大な築堤で水を貯めているんですね。
さらにもう少し離れると、山本第二調整池も見えました。


上の黄色っぽい築堤が山本第二調整池、木々の下に見える緑色の築堤が山本調整池です。

さあ、1日がかりの踏査も遂にフィナーレ。
信濃川に掛かる橋から、小千谷、小千谷第二の両発電所を眺めます。


宮中ダムで取水された水が、発電施設を抜け再び信濃川本流に合流する瞬間です。


山本調整池から小千谷発電所に水を落とす導水管の横で記念撮影。


この上流で魚野川と合流、さらにここ小千谷で発電所からの水を加えた信濃川本流は、さらに巨大な濁流となって下流を目指して流れていきました。


さて、ここまで前編後編とお読み頂いた方がどれ位いらっしゃるか分かりませんが、長々とお付き合い頂き有難うございました。

元々は不正取水問題の報道から興味を持って訪れたわけですが、実際に踏査してみて、このような巨大な発電施設が60年も前から稼動していた事に驚愕しました。

日本一の川をせき止め、山を貫き、巨大な池を作る。。
この発電所のグランドデザインを考えた人はさぞかし楽しかったのではないかと思います。

日々東京で働く我々は、毎日クーラーの効いた通勤電車を利用していますが、それはこんなに離れた信濃川流域に住む人たちの犠牲のもとに享受される快適性でなんだということを実感しました。
それとともに、不正取水を犯したJR東日本を糾弾するだけでなく、エネルギーをセーブして日常生活を送る事の重要性を感じずにはいられませんでした。


このあとは、小千谷の道の駅で温泉、浦佐の「えづみや」さんでコシヒカリを使った定食を頂いて帰京しました。


最後に、美味し米と水の国、新潟最高!
そして、



日本に生まれて、ヨカッター!




Posted at 2010/08/01 01:38:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | ツーリング | 旅行/地域

プロフィール

「CX-30、ロータリーエンジンで発電するレンジエクステンダー搭載、で合ってる?」
何シテル?   03/05 21:10
SNS初挑戦です。右も左も前も後ろも分かりませんがどうぞよろしくです。愛車は初代アクセラスポーツ23Sです。 みんカラは長いことROMっていたのですが「マツダ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/10 >>

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

ドアインナーパネル PVCレザー貼り 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/02/22 13:56:52
MAK シュタッド 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/12/01 09:31:11
マツダ純正 Front Body Control Module (Fbcm) Inspection 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/06/13 23:48:10

愛車一覧

マツダ CX-5 マツダ CX-5
2015年2月納車。まだ余り乗れていませんが、長距離ツーリング行きたい!
マツダ アクセラスポーツ(ハッチバック) マツダ アクセラスポーツ(ハッチバック)
某イベントでウイニングブルーの実車を見て一目惚れ。以来、1年近く検討に検討を重ねた末、オ ...
ホンダ シビック ホンダ シビック
大学生の時にどうしても欲しくて、無理なローンを組んで買ったクルマです。SOHCですが軽量 ...

過去のブログ

2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation