フロントのキャスター角を調整する

ネイキッド等の世代のダイハツ車はフロントスタビがテンションロッドの役目も受け持っており、結構、力が掛かり、走安性に重要ポイントでもあります

ロアアームに刺さる部分とサブフレームの支えの部分にゴムブッシュを使用していますが、すぐに痛みます

普通なら古くなったコイツを交換して・・・良し。となるパターンが多いんですが

それだけじゃ楽しくないでしょう？

まず、フロントスタビを外します

ロアアーム側の古くなったブッシュ

擦れ、潰れ、割れ、などなどゴムにありがちな症状がよく出てます

ガタが出るほど酷くはないものの、走行中のアライメント変化で良くない方向にズレるので変えた方がいいですね

新品はこんなに肉厚です

装着時にボルト、ワッシャで潰しながら着けるものなのでこんなに厚さがあります

それの片側5ｍｍぐらいをカットしてしまいます


大丈夫かよ・・・ってな感じですが

あと、切った5ｍｍの方、捨ててはダメです！後で使います

切ったものの厚いほうをスタビの前側の方に使います


感の良い方ならお気づきでしょう

で、用意したのが厚さ3ｍｍ　穴径16ｍｍのワッシャ

スタビを車両に装着、後ろから先ほど切った5ｍｍの切れ端、新しいブッシュ、16ｍｍ径のワッシャ、ノーマルのワッシャ、ボルトの順に挿していきます

コレ重要

あとはボルトを締めこんでブッシュを押しつぶします

重要なのはワッシャが中心に入り、ボルト突出量がノーマル時と同じになっていることです

切った分、ガタが出そうな気がしますが、その分後ろ側からワッシャの厚み＋αで押し付けていますのでノーマルより確実にプレロードは掛かってると思います　ブレーキング時の安定性が向上します

あと、車高短によりロアアームが上がった分だけスタビが寝るのですが、連動してロアアームを後ろに押す→キャスター角が起きるという悪循環が起こります　これも走安性に大きく関わるポイントで・・・
掘り下げると長くなるので割愛しますが

つまり、ロアアームの支持剛性とキャスター角を付けることが同時にできる優れものなんです！