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かへるさんの愛車 [アルファロメオ 156 スポーツワゴン]

整備手帳

作業日:0001年1月1日

セレスピード オイルリザーバータンクのキャッチタンク

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
8月の初旬に車両を購入し、お盆休みに、早速セレスピードの洗礼を受けました。渋滞路でNに落ち込み、そのままシフトせず。セレスピードの構造を勉強していたので、油圧降下によるフェールと判断し、路肩に停車15分。油圧(リザーバーにオイルが戻る)復活を確認してエンジン始動、Nから脱却して走行可能となりました。が、その日の道中、もう一度その状況に陥り、何とか帰宅して、その後は、近所のアルファ取り扱いの工場へ。エグザミナーで検診して、セレポンプ、リレー、ブレーキスイッチを交換。もちろん、セレの作動油も交換。で、いろいろ調べて見ました。
2
まずは、セレのポンプ。なんと、モーター部分には、日本のメーカーがあるではないですか!仕事柄、このメーカーと取引があるんで、営業さんにちょっと相談。いろいろ調べてくれましたが、結局、名前は載せているけど、そのモーターはイタリアのモーター工場を買収して作らせているらしく、日本の設計部隊は全くノータッチだそうです。じゃ、これを分解してみようということで、ばらしたのですが、いたってシンプル。ギア式のオイルポンプです。しかも、モーター部分を外して起動してみたら、全く問題なく動く。職業柄、この手の部品にうるさい私としては、とことん調べたくなりました。そもそもモーターの寿命は、ブラシ磨耗による。通常、日本車の設計寿命は車体寿命(北米保証の16年16万マイル)で設計されます。ブラシ磨耗とは思えないほど、モーターは元気です。
3
じゃ、何がだめなんでしょう。シール不良によるオイル漏れなら、ポンプ周辺はオイルまみれなっているはずですが、そんなことはない。ポンプの交換をしてくれた工場の営業は、「ポンプの経たりですよ」っていうが、なんだ?ポンプの経たりって。この手の部品をプロとして取り扱っている私としては、まったく納得の行かない回答。まあ、ディーラーの営業の言葉など、これっぽっちも信頼性のあることは無いけど。。。今度は交換されたリレーを見てみた。
4
この手のリレーも、日本車でも多用している部品。リレー関係はISO規格で作られているので、たいていがこんな形をしています。が、中身は別。3年ほど前に、他メーカーではあるが同一部品を取り扱ったことがあるので、ちょっと分解してみた。すると、まずリレー端子が熱による変色を起こしている。リレー接点もちょっと変色。ポンプの駆動はかなり電力。セレのポンプの駆動頻度はかなりのものだから、こんなもんかな。次にブレーキスイッチを見てみる。
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整備点検記録簿によると、前のオーナーもブレーキスイッチは交換していたようだ。だから、交換されたスイッチはほぼ新品に近い。これが作動不良を起こしたとは考えにくいし、しかも、テスターで見る限りでは通電もしっかりしている。ますます、わからなくなってきた。。。
6
セレは、油圧でクラッチやシフト操作をしている。作動すれば、その作動油はリザーバーに帰っていく。ハンクラやシフトチェンジを頻繁にすれば、それだけポンプが油圧を上昇させる機会が増える。つまり、油圧を上げれば、作動油温もあがる。油温が上がれば、膨張する。その膨張をリザーバータンクが調整するんだが。。。で、リザーバータンクを見てみる。油だらけです。。。なんで?交換してきたばかりなのに、もう汚れんの?というか、なんで、油で汚れんのだよ。タンクの上にブリザーホースがついている。これの行き先は、なんと!大気開放です。
7
つまり、油温上昇に伴う膨張でリザーバーで保持し切れなかった作動油は、道路にぶちまける構造です。ブリザー(呼吸)は、普通、オイルは外に出しません。というか、出しちゃ、いけません。そこで、簡単に、キャッチタンクを作ってみました。
8
装着後500キロほど走行して見ました。見事に、オイルがたまっています。つまり、作動油が減っていることになります。原因は、これです。作動油不足により、油圧低下、セレスティックが起きていたのです。
じゃ、なぜディーラーはセレポンプの経たりだと言ったのでしょうか。

それは、次回に。

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この記事へのコメント

2009年11月18日 22:37
はじめまして、ガレージハウスの画像が気になって飛んできました。
山の手と申します。(只今我が家を建築中です)
156ワゴン渋いですね
ワタシも白を検討していた時期がありました・・・

なかなかコアな記事で興味深く拝見させていただきました。
モーターの寿命は16年16万マイルなんですね~!

またお邪魔します
コメントへの返答
2009年11月19日 0:19
はじめまして、山の手さん

うちのガレージ+ハウスは白基調で作りました。白って、汚れが目立つ分、まめに掃除をするようになり、なかなか住みいいもんですよ。

156ワゴン、この週末にホイールチェンジする予定です。ここにも、ちょっとした工夫があるんで、また、こちらにアップするつもりです。

セレスピードの深いい話は、第2弾もアップしようと思っていますので、しばしお待ちを。。。
2009年11月19日 1:22
anchi64と申します、よろしくお願いします。セレスピードの整備記録読ませていただきました。読み応えがあってためになりました。自分もセレの調子がイマイチでちょこちょこいじってはいますが完調とまではいきません。先日セレのオイルの消費も気になったのでかへるさんの様にキャッチタンクを付けて様子を見ています。確かにキャッチタンクにたまるので確実に減っていることが分かりました。オイルは消費するものと考えて減ったら足せばいいかとは思ってはいます。それとアースの弱いalfaの車体にはアーシングが効くそうです、お試しあれ! まだセレの深いい話は続くようなので期待しています。、、ちなみに自宅の近所に西友本社があるので弁当を買いにいきます!alfa乗りのエネルギーは西友弁当ですね!!
コメントへの返答
2009年11月19日 22:22
anchi64さん、はじめまして。

セレスピードって、ホントに人間くさい感じがするんですよね。だから、とことん付き合ってやろうと思っています。あふれ出た作動油は、定期的に戻してあげれば良いと思っています。しっかし、作動油をそのまま地面に捨てているなんて、イタリアンな設計思想に感服です。日本車じゃ、ありえません。
アルファって、アーシングが効くって皆さんおっしゃられるんですけど、実は-端子側(アーシング)よりも+端子側のターミナルを変えることのほうが効果的じゃないか、と私は思っています。この辺も週末に第2弾でアップします。

ではでは。
2010年7月26日 22:48
はじめまして!本日、中古の03年156JTSセレスピード75000キロを勢いで購入してしまったものです。アルファは75の前のジュリエッタ1.6中古と145新車にのっていました。諸事情があり、しばらくアルファから遠ざかっていましたが、札幌のお店で一目ぼれをしてしまい、貧乏なくせに購入してしまいました。セレスピードの評判は聞いておりましたので、契約書に捺印してから、妻の簡潔で的を得た厳しい指摘が思い起こされ、どうしようもない後悔の念と不安感にさいなまれていました。ネットであちこちみても不安を煽るような記事ばかりで食事ものどを通りませんでした。そうしてたった今、拝見させていただき、理論的で且実践的な記事に、いたく感銘を受けました!感謝いたします。私も納車後すぐに自作してみたいと思います。お忙しいかと存じますが、もう少し詳しい説明があれば非常に助かります。ぶしつけですいませんが宜しくお願いいたします。
コメントへの返答
2010年7月28日 0:52
どうもです。156購入、おめでとうございます。セレスピードの不安?ですか。せっかく買ったんですから不安になるよりも楽しくなることを考えたほうが良いですよ。
これは私の持論ですが、機械という物は完璧なものは存在しないと思っています。新幹線だって、F1マシンだって、スペースシャトルだってトラブルを起こすんですから。私は、壊れることを不安に思うよりも、壊れないことに感謝するようにしていますよ。ishikarigawaさんのアルファライフは私よりも数倍長い大先輩なので、このようなコメントは恐縮ですが、いかにアルファと前を向いて接していくことが出来るか、じゃないですかね?
ですから、私はセレがどういう機構のものなのか、どういうコンセプトで作られているのか、どうすればセレを活かすことが出来るのか。キャッチタンクは、そう考えることで思いついた、私なりの答えなんです。
2010年7月26日 22:53
ishikarigawaです。先の投稿で伝わりずらい部分がありましたので、訂正させていただきます。詳しい説明とはオイルキャッチタンクを自作するにあたってという意味でお伝えしたかったのです。知識不足の不器用ですので宜しくお願いいたします。
コメントへの返答
2010年7月28日 1:12
好きな異性であれば、その人のことを隅々まで知りたいと思いますよね?好みの色や服や食べ物や音楽や映画やクルマや異性のことまで。せっかく買ったんですもの、乗るだけじゃなく、アルファのこと、156のこと、セレのことを知ることですよ!積極的にセレのことを知ろうとすれば、セレに裏切られた!なんて思わないで、自分はまだまだセレのことを理解できてないんだって思うようになりますよ!

キャッチタンクそのものは、オートバイ部品を取り扱っているお店であれば「ガソリンキャッチタンク」として販売していると思います。バイクレーサーには必須装着アイテムですので。なければ、何でも良いんです。キャッチタンクに入ったオイルは必要に応じて正規回路(つまりリザーバータンクですね)に戻れるように油面油中にホースを挿す事がポイントです。でないと、回路中のオイルが減ってしまったままになり、やっぱりトラぶります。それと、キャッチタンクの中のエアの出入り(呼吸)できないと内圧があがって作動油が入って来れません。こぼれないような位置に穴を開けておくことも忘れずに。

これ以上の詳細情報は、直接メッセージを送ってください。では。
2010年7月28日 21:01
早速のご回答真に有り難うございます!アルファそしてセレスピードのことを知ること…仰る通りですね。過去に乗ったアルファ2台についても、実にそうするべきだったと想い起しています。特にジュリエッタについては、まだ札幌にインポーターがない時代で、出張中に京都の業者から中古車を買い、舞鶴からフェリーを利用して自走で札幌に帰りました。(知らなかったのですが)社外軽量ピストンが高速道路で孔が空き、3気筒で修理工場へ走ったりと想い出いっぱいの車でしたが、手放してから知る事が多く、もう可能性はないと思いますが、もう一度乗ってみたいと考えたりします。145時代からセレスピードが気になって仕方がありませんでした。アルファの新時代ミッションとして、アルファの歴史の中でトピックスとして扱われること間違いなしの機構ですよね。そのミッションを全く持って革新的なデザインの156に載せている。※私は166までのアルファのデザインは半年から1年経たないと受け入れられませんでしたが…最初の印象は「また変な車を出したなアルファは!」みたいな感じです 刺すような刺激性がある155・SZ・145が好きでしたが、デ・シルヴァの他人のデザインとアルファのアイデンティティーを継承しながら自らのデザインへ人を引き込む巧みなデザイン力に誘導されてしまい、156以上に美しく思える車は今のところありません!※シロッコがちょっと気になりますが…本題から逸れてしまいましたが、いろいろ弱っている私にとっては大変、勇気付けられるご回答でした。今後も覗かせていただきますので、宜しくお願いいたします。リザーバータンクの概要も理解できたと思います。有り難う御座います。
コメントへの返答
2010年7月29日 22:53
アルファの魅力って、そういうところかもしれませんね。わたしも156の魅力に引き寄せられました。

はじめから出来ない、分からないと思わず、トライしてみて下さい。きっと、今回奇跡的に出会えた156と会話できるはずです。

2012年9月18日 9:29
かへるさんへ
はじめまして!セレのブログ、興味深く拝見致しました。私自身も”セレポンプの経たり”とは本当に何なんだろうと常に疑問に思っていました。「壊れる」と「調子が悪い」の、線引きもよくわからず、経年劣化?と納得させてパーツを交換してしまう事が非常に多いです。少し前から、同じようなセレのトラブルに遭遇していて、バッテリーを交換したり、オイルの補充をしたりとしていますが、どうもポンプの圧が低いのか(イグニッションON時のウィーン音がやけに長くなっています)ギアが入らなくなってしまう事が、発生しています。オイルキャッチタンクも真似させてもらいます^^
コメントへの返答
2012年9月19日 23:53
こんにちは。私は購入してから、この対策をして、これまでGTAのセレでトラブったことが無いのですっかり忘れていました。
ポンプの作動時間が長いということは、目標油圧に達するまでの時間がかかっているということで、ポンプ起電力が低い=バッテリー電圧が下がっている:バッテリーが弱っているということも考えられます。そう言う意味ではポンプのアースをケーブルでとってあげたりすることも有効かもしれません。イロイロ試してみてください。
2012年9月21日 20:09
grabです。さっそくのご返事ありがとうございます! あれからオイルキャッチタンクを付けてみましたら、早速吐き出されたオイルがたまっていました^^;; オイルが減る→ポンプに負荷がかかる、という負のサイクルはかへるさんの見解どおりだと再確認しました。(笑)  実はアース対策は何もしていない状態です。さっそく、いろいろと試してみます^^ 1つ1つの部品の機能をしっかり考えていくと、車って本当に面白く感じますね。アドバイスありがとうございます。
コメントへの返答
2012年9月21日 23:41
セレスピードの作動油は、オートマチックトランスミッションに使われているオイルと似たような成分で、せん断による動力伝達と磨耗を抑制する潤滑性能のベストバランスが、要求される品質だと思います。それでも、高温になることでのオイル分子の崩壊や、空気に触れることの酸化、空気中の水分を吸湿することから劣化など、時間の経過と共に新品と同じ性能は薄れていくのは、避けられません。ですから、私は車検ごとに作動油の交換をしています。
アーシング施工をされている人の中には、信仰的にやたらと配線を張り巡らせている方もいらっしゃるようですが、本来は必要なところに必要な分だけで十分に効果を引きだせます。(エンジン上に配線を張り巡らせると、それ自体がアンテナのような役割となりエンジンから発せられる電波ノイズを拾ったり、そのノイズをセンサーが拾ってしまうことでせっかくの効果が半減、逆効果ということもあるんです)

最近のクルマは電子化されて、ドライバーが楽をできるように、余計なお世話なアイテムや制御が盛り込まれていて、クルマ自体がもっている本来の味を感じることができなくなっているのが、ほんとに残念です。そういう意味ではこの時代のアルファはギリギリ、いまどきのクルマになりきれてないので、大事に長く乗りたいですね。

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