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かへるさんの愛車 [アルファロメオ 156 スポーツワゴン]

整備手帳

作業日:2009年11月22日

セレスピードのお話

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
セレスピードそのものは壊れやすいものかもしれません。機能部品の塊ですしね。品質的にはドイツ製DSGには全く及ばないでしょうね。というか、イタリア製品に共通して言えることかもしれない。
日本に住んでいて、日本の製品や文化・習慣になれている我々日本人は、イタリア人がどんな人たちで、どんなものを食べて、どんな服装でいて、どんな家に住んでいて、どんな仕事をしているのか、一部の雑誌や本、テレビなどの媒体を通してしか知る術も無く、そういう意味では脚色された情報でしか知識が無いのだと思うのです。詳しくは、この本にいろいろ書いてあります。イタリア製品って、どういうコンセプトで作り上げられていくのか、すごくわかります。部品って、じっくり見ていると、その部品を設計した人の意図や考え方、生き方や人生など、そんなことがイメージできます。それが生きている部品の価値だと私は思います。
2
ちょっと話がそれました。。。日本車が品質(つまり性能が良くて壊れにくい)を売りにして海外で飛躍的な成長を果たした背景には、逆に壊れやすい、品質が安定していない製品が世の中にあるが故なのです。まあ、この品質・高耐久性という考えが、その社会をだめにするものでもあり、諸刃の剣です。だって、壊れなかったら新しいクルマを買おうなんて考えないですよね。いすゞのトラックは、10年ほど前にこれで経営不振に陥りましたね。
それと、大量生産の製品設計仕様は最小公倍数的な考え方で作りこみ、評価されます。それこそ、ハワイのような常夏の国から、ヒマラヤの極寒山岳地帯まで網羅させます。排ガスの基準も異なりますし、その地の法規だけでなく、その土地の自動車文化、使い方まで含まれます。完全メンテの綺麗な送迎用のセルシオもあれば、土建屋の泥まみれのセルシオや大黒ふ頭の車高短だって、セルシオです。ユーザーによって使い方が違います。
なんとなく思うのですが、セレは、AT車文化がすっかり浸透している日本人に準じた評価はされていない気がしています。
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ところで、セレスピードです。ポンプの経たりとは、どういうことでしょう。実際に、ポンプは経たってませんし。

自動車業界だけじゃないと思いますが、物作りの社会には「クレーム費」というブラックボックス的な予算が計上されます。
製品不良クレームにあてがえる費用です。この額だるや、メーカーにとって死活問題になるほどの金額になるんです。
私は、ユーザがクレームをつけることが問題だと言っているのではありません。クレーム費用は、いわば必要経費です。大量生産する製品には無くてはならないものですから。ただ、これを間違って使うと、技術的な解釈を取り違えることになるんです。
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部品不良が発覚した場合、いわゆる保証期間であれば、メーカーサイドの費用負担で部品交換を行います。ここでは、ユーザーへの代車代なども含まれます。これは、すべてをメーカーが負担します。ディーラーは何の負担も発生しません。部品はメーカーから支給されますし。じゃ、交換工賃は??これも、メーカー負担です。ここで、問題が発生します。
そもそもディーラはクルマを売って儲けているんじゃないんです。クルマを売ることで発生する手数料で儲けているんです。車検や整備なども部品交換で発生する工賃が、ディーラーとして懐に入れられる収入になるんです。だから、マークXを1台売るよりも、ヴィッツを3台売ったほうがディーラーとしては儲かります。台数分、手数料が発生しますので。
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それと「クレームで処理しましょう」と、判断するのはディーラーです。だって、費用はすべてメーカー持ちです。高額な工賃が発生させても、メーカー持ちです。つまり、ユーザーにとっては新品に交換してくれるという喜びが味わえ、ディーラーとしてはその費用をメーカーに請求、それで儲けられます。そこで起きた問題がすべて消火、しかも、ディーラーは儲かります。じゃ、メーカーは???お客様が笑顔で居ていただければ、とか、ディーラーの皆さんにご苦労をかけているんだし、それは次につなげるために必要経費だ、と考えています。たとえ、それがオイルを継ぎ足すことだけで解決できるトラブルであったとしても。。。
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ディーラーは、エンジニアじゃありませんから、部品のどこが悪くて不良にいたったのかなど、調べようとはしません。メカニックであっても、部品交換は出来るでしょうけど、分解して何が原因かを突き止めるようなことは絶対にしません。そんなことしていたら、どんなに時間があっても足りませんし。そこで、「ポンプの経たりです」とか、「経時劣化」などという言葉を連発して、それっぽく説明してその場をやり過ごすんです。もちろん、こんなことが言える背景には、設計上の問題が無いことが大前提にあるんですけど。セレは、その部分もちょっと怪しい気はしています。セレ作動油が流れるホース+パイプの勘合部のクランプとか、不安要素がたっぷりあります。でも、それがイタリア人の設計なんでしょうね。
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結論ですが、セレは壊れやすいのではなく、セレにあった運転をしてあげれば壊れにくくなると思います。
セレはもともとがMTなんですから、シフトチェンジの時にアクセルを抜いてシフトアップしてみるとスムースな加速をすることが出来ます。ダウンは、ブリッピングされるので問題ありません。普通のATの感覚でアクセル踏みっぱなしでCITYモードによるシフトアップって、セレポンプを酷使する使い方になるようです。シフトショック軽減のために半クラを長めにとるからです。
8
つまり作動油圧を使用する時間が長いと、セレポンプが作動する時間が長くなります。すると、セレ作動油温が上昇します。膨張してリザーバーからあふれるかもしれません。というか、あふれてるし。油温上昇で目標油圧にならなければ、ポンプはさらに駆動します。すると、モーターもブラシ温度が上昇、モーターは発熱により駆動効率が落ちます。でも仕事しなきゃとポンプががんばると、大電流が流れリレーが焼けます。この負のループを繰り返して破綻します。目標油圧にならない=ポンプ作動不良。当然、OBDに記録されます。それを見つけたディーラーは「経たり」だといって、部品交換します。ここで、セレオイルは新品&適量になりますから、しばらくは調子が良いでしょう。が、同じ乗り方をしていれば、同じ症状がまた、発生します。

これが、セレの深いい?良くないな、話です。セレについての詳細はこちらの本を参考にしてみてください。なかなかコアで読み応えがあります。

私はCITYモードはやめました。マニュアルモード+キャッチタンク取り付けしてからは、全く問題がおきていません。

アルファロメオはCITYモードを多用する日本の文化に対応したセレの評価をしてから日本に売り込めばよかったのに。。。

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この記事へのコメント

2010年3月13日 22:09
はじめまして

とても参考になりました。
おっしゃっていることは、もっともだと思います。

オイルキャッチをつけて
オイルの適正管理に努めます。

シフトアップのときのお作法も大事ですよね。
コメントへの返答
2010年3月14日 1:14
どうもです。

ここに書いてある内容は、私個人の意見ですんで、異論反論ある方もいらっしゃるとは思いますが、ご勘弁を。

自動車は完璧なものではありません。所詮、機械ですからいつかは壊れます。壊れる前に未然に故障を防ぐためにも、日ごろからオーナー自らが点検をする、ということが重要かと。

キャッチタンクとあわせて、リザーバータンクのキャップのOリングも交換されることをお奨めします。Oリングは「経たり」ます。ゴムですから。ディーラで購入してもいいのですが、耐油性のOリングであれば代用が利きますので、ホームセンターなどで大体同径のものを入手、交換されるといいでしょう。

私は、代用Oリングを定期的に交換することにしています。
2013年9月19日 11:47
はじめまして。

147セレスピードに興味があってたどり着きました。
定性的で素晴らしい考察だと思います。

特にcityモードのくだりは、とても納得しました。

やはり、機構を理解することは大切ですね。


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