DIY整備で使えるトルクレンチ選び「製品の選び方1 安物と高価なもの」
と、いうことで、前回の
「DIY整備で使えるトルクレンチ 種類編」から引続き、
安物と高価なトルクレンチの違いを書いていきます。
同じ種類のトルクレンチでも、メーカー・製品によって
全然価格が違います。
トルクレンチは一応、ハンドツールの中では測定機器として存在します。
ノギスなんかと比べられないほど精密な作りをしており、
オイシイ使用可能範囲というものが存在します。
使用可能範囲が40~200Nmだとすると、中間辺りの100Nmくらいが
オイシイ測定範囲
となるわけです。
ホームセンターでは3千円~4千円で
「トルクレンチ」
という名の棒が売っています。
全く使えないというわけではないですが、
管理人は
3千円すら出す価値の無いモノだと思ってます。
しっかりトルク管理を行う人が選ぶトルクレンチとでは、
雲泥の差があります。
・精度
・アフターサービス
・使い勝手
●ホームセンターの激安トルクレンチと高価なトルクレンチの違い
何が一体違うのか?と言いますと、
・精度が非常に悪い
刻印されているダイヤルのトルク値から、どれくらいずれるか変わってきます。
ホームセンターに売ってる安物は、精度すら記載していないものだったりします。
管理人が使っている東日製作所のトルクレンチは誤差3%以内。
100Nmでセットして締め付けた場合、
97Nm~103Nmの間で必ず締め付けられます。
ところがKTCなんかになると5%だったりします。
同じ100Nmでも
95Nm~105Nmと精度誤差が製品によって違うんです。
・扱いやすさが違います。
低いトルク値には小さなトルクレンチを使うのがベスト。
高いトルク値には大きなトルクレンチを。
と、使いたい範囲に応じて、適切な大きさであることが重要です。
まずホームセンターで28Nm~180Nmまで使えると、表記されたトルクレンチは
最低の28Nmで締め付けようと思っても、柄が長すぎて重いため、
間違いなくオーバートルクで締付対象物を破損します。
激しく買ったことを損した気分になりますorz
低トルク値設定でシグナル機構が機能せず、シグナルがわからない。
低いトルク設定値で締めたのに、実際はもっとトルクがかかる。
など、低い測定値や狭い場所には全く使えないんです。
・アフターサービスが違います。
トルクレンチは使っていなくとも、経年で精度が落ちていきます。
精度が落ちたかどうかは、使用者が感じるしかありません。
もしくはトルクチェッカーという物がありますので、そちらで定期的に
測定して確認もできますが、個人で買う必要も無いものなので、
稀ですが、置いてある工具店を探して確認するといいでしょう。
精度が落ちたらトルクレンチもO/Hが必要になってきます。
再校正するだけで直るかもしれません。
依頼する先は製造メーカーになるんですが、
ホームセンターの安物工具はそんなこと受けてはくれません。
使えなくなるまでの1発製品なわけです。
元々使えるかどうか怪しい製品ですが(笑
次回の記事は製品別で、選び方を紹介いたしまーす
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トルクレンチ | クルマ
Posted at
2009/09/04 17:20:21