<<Illustrated By 笹木氏 ニコニコ静画震災復興応援イラストより>>
こんにちは、takerです。
まずは、この度の震災で亡くなられた方には心よりのお悔やみを、不安な気持ちでお過ごしの被災者の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
暗い話題が続いているので、正直書くべきかかなり迷いましたが、今回震災を免れた人には知っておいてもらいたいと思い、筆を取りました。忘れられているもうひとつの被災地のことを。
昨日、母親から一通のメールが届きました。
内容は至ってシンプルで、
「お兄ちゃんへ。
お父さんが心配なので、田舎に帰ります。
そっちも無理しないで頑張ってね。」
たったこれだけでしたが、ハンマーで頭を殴られたような衝撃でした。
実は、つい先日父親が他界しました。そして、ウチの一族の墓は宮崎にあります。
みなさんもう覚えてないかもしれませんが、宮崎は口蹄疫の被害に遭いました。あの事件は政府の対応が遅すぎることによる被害の拡大が相次ぎ、人災と言えなくもありませんでしたが。
事態は終息しましたが、傷が癒えたわけじゃありません。そして、口蹄疫事件が終わったかと思えば今度は新燃岳が噴火。降灰により出荷前だった農作物は全てダメになり、灰の重さでビニールハウスは壊れ、車も動きません。さらに輪をかけて鳥インフルエンザ事件が発生。
これによって、酪農家、農家、養鶏家は大打撃を受けました。まるで呪われてるとしか思えません。正直、田舎では明日からの生計をどうしていけばいいのか途方に暮れてる状況だそうです。
そしてまた噴火…。
何が誇れる自分になるだ。母親は何も言いませんでしたが、本当は長年連れ添った伴侶を喪い一人ぼっちの不安な気持ちだったに違いありません。そんな時、実の息子である俺が支えてやらなくてどうするよ?
あーあ、口先ばっかカッコいいこと言って…俺ってホントに大馬鹿野郎。
暫く母は墓前で墓守をするそうです。灰が被ったままだと父も可哀想だものね。
最後は自戒になってしまいましたが、もうひとつの被災地のことも忘れないで欲しいです。
P.S
それでも生きてればなんとかなる。頑張れって言いたいです。
Posted at 2011/03/18 07:48:39 | |
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