帰路を急いでいた昨夜の話し。

無事にYBMヨットレースも終了（詳細は後日）、帰路を急いでいた昨日の夜の話し。


自分は保土ヶ谷バイパスから東名高速へとアクセス。御存知の方もいらっしゃると思うが、この道はゆるい左から右へのS字コーナー、その後の減速ゾーンに続き、すり鉢状の左コーナーへと連続している。



クルマの流れは良好だったが、左車線はトラックが占めていた。代車として貸していただいた赤のゴルフⅣで右車線を駆け抜けていると、前方に空色のNAが現れた。


『おっ？NAじゃん♪』


夜間なので明瞭ではないが･･･パッと見、外観はいかにもノーマルなNA。それに対して赤のゴルフⅣ、パワーこそないものの、そのウェイトの軽さから得られるコーナリングは良好な部類。ゆるい左から右へのS字コーナーでNAとの距離を一気に詰め、興味本位で2車身までテールに近づけた。


自分の通常のスピードであれば、減速ゾーンの通過時間はおよそ2秒といったところ。その後のすり鉢状左コーナーは2車線から3車線に拡張されているが、Rもキツイため、ある程度の減速が必要となる。要は･･･ブレーキング競争になるポイント。空色のNAがタラタラ曲がるなら･･･3車線を有効に使い、パッシングするつもりでいた。


減速ゾーン通過中、前方を走るNAのテールランプを見つめ、自分もブレーキングに備えた。自分は、相手よりも若干奥でブレーキングを行うつもり。


ところが･･･いつまで経ってもNAのテールランプが点灯しない。流石に危険を感じ、自分は先にブレーキ。その瞬間、NAのテールランプも一瞬点灯。それをきっかけにNAは大きくロールし、オーバースピードを疑わせるような速度ですり鉢に進入していく。


コーナー途中で再度追従を試みるも･･･みるみる引き離されていく。空色のNAはリアをブレイクさせることもなく、綺麗な姿勢を保ったまま、すり鉢を抜けていく。こちらは、ただ後ろから見つめることしかできない瞬間。既に勝負アリ。


『うわぁ〜･･･こりゃ、完全にやられたな･･･。』


苦笑いしつつ、ETCを通過。空色のNAとは行き先が異なる様子。ドライバーさんの顔を拝見しようとちらりと覗いてみたが、それは叶わなかった。


たったの1コーナー、時間にしておよそ1分間の物語。ただ、とても『面白いモノ』を見せてもらった1分間だった。(^^)