
ぼくの
NC3 Roadsterも、来年で初回車検を迎える。
車検だからといって “
ND Roadsterへの乗り換え” は全く考えていません!・・・というと、嘘になるのだけれど(苦笑)、個人的にはNDもNR-Aが欲しいと思っていること(NR-Aは発表がいつも1年くらい遅いらしい)、バックオーダーが結構な数=納車待ちが長くなりそうなこと、初期ロット車はちょっと怖い・・・ということもあって、乗り換えるとしても “発売直後ではなさそう” な気配。
そんなことを考えていると・・・んじゃ、パワー、車重的に被りそうな立ち位置になりそうな “Lotus eliseってどうなのよ?” なんてふと思った。
流石に新車は700〜800万するけれど、中古ならばアリなのかな?なんて思い、ネットをパラパラしていると・・・2010〜2012model、NA1.6L、Supercharger1.8Lでも “
10000〜30000kmで450〜500万” の車両が結構目にとまる。
そんなことから “いちど試乗してみたい!” と思い、
Lotus東京さんにお邪魔することに。
試乗希望の旨を伝え、用意していただけたのが(↓)の車両、S3 elise NA1.6L model。このモデルに搭載されているのはトヨタの
1ZR-FAE。136ps/6800rpm、最大トルクは16.3kg-m/4400rpmなので、ND Roadsterと大きく変わらないSpecとなりそうなことから、こちらの試乗をお願いした。
Test drive of the Lotus Elise-1 posted by
(C)ginapoolholic
今回の試乗は “市街地かつ30分程度” だった。なので、“エリーゼの本領まではわからない” だろう。しかし、乗り出し5分で、自分の “好みかどうか” は何となく判断できるのではないか・・・というのが、ぼくの考え。“百聞は一見に如かず” とも言うし。(笑)
営業さんにコースを案内していただき、途中で運転交代。
分厚いサイドシルをまたぎ、ドライバーズシートに体を滑り込ませる。見た目ペラペラなシートは、座ると意外に心地よい。ステアリングはかなり小径で、パワステが装着されていないことからも、操舵するのにそこそこの重さを感じる。クイックさを抑制するためなんだろうか?
クラッチのミートポイントを確認しつつ、ユルユルと走り出す。
シフトは・・・NC3と比較すると、かなり渋い。クルマが暖まってきた試乗後半ではそこそこ良くなってきたが、それも渋いと感じた。みん友のひでエリさんも
そのような事を書かれていたので、大きく間違いではないのではないだろうか。
反面、ペダルレイアウトはかなり良好。試乗開始5分後にはH&Tができるように。アクセルとブレーキが非常に近く、H&Tはし易いと感じた。
Test drive of the Lotus Elise-2 posted by
(C)ginapoolholic
アクセルを煽ると “かなりの音量” が室内に飛び込んでくる。
営業さんに尋ねると、試乗させていただいた個体は5ZIGENマフラーに換装されているとのこと。バラバラバラというアフターファイヤーの音が聞こえ、やる気にさせてくれるのだが、“調律がとれた音質” ではないように感じ、個人的にはあまり好みではなかった。ノーマルはどんな音なのだろう?
で、その音の発生源となっているのが、Lotusオーナー間でも賛美両論あるといわれるToyota
1ZR-FAE Eng。
街中での出力特性としては “扱いやすいEng” と感じた。これには6速ギアが貢献している可能性が高いが、16.3kg-m/4400rpmの割にはトルクが感じられ、モタモタするような事は一切なかった。ただ、前方がクリアになった際にグイっと回転を上げていくと、4000rpm付近から勇ましく廻っていくが “音量に比例した速度には至らない” ように感じた。
まぁ、136ps/6800rpmのEngに、あまり多くを求めちゃダメだよね。Lotusとしても、それを見越してなのか、ラインナップにSupercharger 1.8L modelが準備しているわけだし。ただ、ND Roadsterにしても、“同様の印象を持つ可能性” はあるんだろうな、と。
Test drive of the Lotus Elise-5 posted by
(C)ginapoolholic
さて、“eliseの真骨頂” であるシャシーの印象はどうか?
バスタブフレームを持つことは知っていたが、走行中、これほどまでにその存在を感じるとは思わなかった。というのも、クルマが “全く捩れない”。後述するけれども、このクルマに対して “レーシングカートっぽく感じた” のは、この点が一番大きいように思う。
ただ、バスタブの占める面積が大きすぎて、“サスペンションアームが短め=ストローク量が少なめ” になっているかな?とも感じた。それは、路面のギャップを超える度に “ピョコピョコ” する感じがしたからだ。(実際に計ったわけではないので、他のクルマと変わらなかったらスイマセン(汗))
また、“900kgという車重はどれだけ運動性能に貢献しているのか” と思っていたが、意外なことに、あまり軽さは感じなかった。1100kgあるNC3 Roadsterのパワーウェイトレシオが6.47kg/ps、今回試乗させていただいたS3 eliseでも6.61kg/psと類似した数字だからか。
Test drive of the Lotus Elise-3 posted by
(C)ginapoolholic
今回の試乗はここでおしまい。
結論から述べると、eliseは “レーシングカートを大きくして、それに外装を装着したようなクルマ” と感じた。それに比べると、caymanやNC Roadsterはあくまで “乗用車の延長上” にあって、そこが “両車の違い” であるように思えた。(これは “どちらが速い” という問題ではなくて、“クルマ造りの思想” に関して)
eliseも、もう少し “乗用車より” かと思っていたんだけれど・・・ぼくの予想は外れたかな。コレを買って幸せになれるかは、“前述したポイントをどれだけ許容できるか?” ではないかと思う。ぼくは・・・とりあえず、ND試乗待ちかな。(笑)
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2014/12/28 15:27:32