
いよいよ、今回の旅のハイライト “Nordschleifeを走る日” がやってきた。
“前日は興奮し過ぎて眠れないのではないか?” なんて思っていたが、
Autobahnの疲れ+最後に飲んだビールが効いて、全くの快眠だった。(笑)
当日、朝起きてみると外は快晴!“降雪の可能性” を心配していた我々にとっては、願ってもない天候となっていた。
部屋で記念撮影をしてチェックアウト。到着時もそうだったが、Dorint Am Nürburgringの地下駐車場には “このヒト達も走りに来たんだろうな” と思わせるクルマがズラリと並んでいた。ナンバーを見ていると、隣国のベルギーやフランス、イギリスからのクルマも。
前夜、夕食がとれなかったので、この日はもうお腹がペコペコ。(苦笑)Dr.Pさんがご存知だった
近隣のGSに向かい、早速、朝食をとることに。このGS、おそらく “Nürburgringから最も近いGS” と思われ、ここにも “やる気を感じさせるクルマ” がわらわらと集結していた。
ニュルの朝 posted by
(C)ginapoolholic
さて、これから走る “Nordschleife” とはどのようなコースなのか?
その特徴を
wikipediaから引用させていただくと・・・
・コース全体で約300mの高低差
・超高速から超低速まで
多種多様なコーナー
・コーナーの数が172
・コーナーの多くがブラインドコーナー
・バンクが付いているすり鉢状のヘアピンがある
・ウイングによるダウンフォースがない車両だとジャンプする箇所がある
・コース全体の平均スピードが高い
・路面が波打ち、ほこりっぽく滑る
・コース幅が狭い
・エスケープゾーンが狭い(黄色旗での減速が十分でない車両のルーフをガードレールの外にいるマーシャルが棒で叩いて警告を行えるほど狭い)
このような難関コースで、別名 “Green Hell” と呼ばれているくらい。
昨今では、PlayStationのグランツーリスモや、XboxのForza motorsportsにも収録されているので、ご存知の方も多いコースではないかと思う。
このように結構恐ろしいコースなのだが、“一般公開中のニュル北コースは、法律上は一般公道” となっており、ドイツでは “高速道路とおなじ扱い” になる。(笑)よって、ヘルメットやレーシングスーツなどの “着用義務” はないし、サーキットライセンスも不要。
【ドイツ旅行 豆知識⑮:一般公開中のニュル北コースは、法律上は一般公道の扱い】
ただし、数年前までできた “通常のレンタカーでの走行” は現在できなくなったようで、ニュル専用のレンタカーをレンタルする必要がある。そこで、ぼくらは
コチラにお世話になった。
担当コーディネーターさんとメールでやりとり、“最初であれば、Suzuki Swift Sport、Renault Clio RS 200、VW Scirocco Cup+ のどれかにしておいたほうが良い” とのアドバイスをうけ、今回レンタルさせていただく車両は
VW Scirocco Cup+、半日6Lapsのパッケージレンタル(¥135800)に決めた。
パッケージレンタルは通常レンタルよりも¥41800を追加で支払わなくてはならないが、“コース走行チケット(€24/周×6Lap=€144=約¥20000)+ガソリン代(¥220/L程度)” に手間賃であると考えると、それほど高くないように思う。
2014/10 Preparing for Germany Travel-4 posted by
(C)ginapoolholic
また、今回はインストラクターさんを頼むことにした。それは
コチラのサイトを拝見したから。
半日間依頼して¥99800、雪が降ってもキャンセルできない(時間を拘束するため)等、ハードルが結構高かったが・・・“現地で事故に遭うリスク” と照らし合わせると、確かに “頼んでおいて良かった”。良かったという理由は後ほどわかると思う。(笑)
どうしてもコストダウンをしたいというのであれば、
コチラのサイトのように “直に英語で依頼する” と安くなるはずだ。ぼくは今回、“できるだけトラブルを起こさない” ようにしていきたかったので、無理にそうはしなかった。
さて、折角、Nordschleifeを走行するので、“車載で走行時撮影をしたい” という方は多いと思う。ご多分に漏れず、ぼくもそうだったのだが・・・Nordschleifeにおいて、車内にカメラを取り付ける際には、いくつか規則がある。
【ドイツ旅行 豆知識⑯:Nordschleife走行の車載撮影は可能だが、厳重な規則がある】
1. 車内のロールバーに、堅牢かつ充分な強度を保てる方法で取り付けること
2. 事故の際、取り付け部のすべてが破損した場合であっても、各器具が車内を飛び回らぬ様、ひとつひとつに堅牢な命綱を取り付けること
3. いかなるカメラであっても、車外に取り付けることは許されない
それが、以上の3つである。
VW Scirocco Cup carの車内 - photo by Dr.Pleiades posted by
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2.を補足すると、“カメラもしくは治具取り付け部が壊れた場合” も想定しなくてはならず、クランプとカメラ、それぞれに独立した命綱が必要ということ。その “命綱” として良く使われているのがタイラップらしいので、
このようなタイラップを用意。
事前に確認したところ、ぼくがいつもロードスターで使用している
SLIK 三脚アクセサリー クランプヘッド45(パイプ径35~45mm用)で大丈夫とのことだったので、これとタイラップ、タイラップを切断できるものを現地に持ち込み、使用した。
上記を満たしていないと、コース入場時のゲート係員に “カメラ取り付け危険” と判断され、固定を改善するまでコース入場できないので注意。
その他、現地に持ち込んだ物としてはヘルメット。3点式シートベルトなのでHANSは装着不可、持ち込んだヘルメットもインストラクターのMichaelが “指示が入らなくなるので不要” とのことで、使用しなかった。重かったんだけどなー。(苦笑)
レースレンタカー受付にてサイン posted by
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いよいよ “何があっても文句言わないよ” の
誓約書にサイン。と同時に、€6900(約92万)がdepositとなる。これは走行終了後、問題がなければ返金とされるお金だが、流石にちょっと冷や冷やする。手続きが終了したら、Michaelさんから各種説明。(↑:左下)
Michaelさんからは、Nordschleife走行経験の有無、レース経験の有無、コースに関して予習してきたかどうか、を訪ねられた。ぼくの答えは “×、○、○” なのだが・・・Nordschleifeの予習に関しては、Xbox oneのForza motorsports 5でやってきたと説明。
Forza5、こちらに
Forza5 vs Real Lifeの動画があるのだが、これを参照いただければ “どの程度の完成度なのか” 理解いただけるはず。これだけで全てを補えるとは思っていないが、予習するには良い教材だったと思う。
MichaelさんとFirst lapへ posted by
(C)ginapoolholic
さて、いよいよ、シロッコcupに乗り込む・・・のだが、今回はここまで。
いつもよりも文章が長くなってきた(苦笑)& 現在ちょっと忙しいので・・・事前に書きためておいた分のみUP。次回は走行編。当日の車載もあるので、興味がある方はお楽しみに。(笑)
【ドイツ旅行 2014:目次】
1.
渡独経緯〜パナメーラレンタル予約
2.
Münchenの夜
3.
Deutsches Museumを訪れる
4.
Autobahn 地獄の600km
5.
Nordschleifeを走るためには?
6.
遂にNordschleifeを走る
7.
Porscheの聖地へ
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Posted at
2015/02/18 17:04:44