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2014年05月01日 イイね!

“馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることは出来ない”

“馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることは出来ない” 4月は研修生の対応に追われ、結構多忙な一ヶ月だった。

 ぼくが研修生を受け持つようになって数年。当たり前の事だけれど 教えられる側にも “様々なキャラクター” があるので、彼らの反応を良く見ながら “必要なこと” を教えていかなくてはならない。

 今回研修に来た彼は非常に真面目で、教える側としても教え甲斐がある研修生だった。研修は4月の第4週で終了だったのだが、終了時に “非常に良い笑顔” を見せてくれたことからも、今回の研修は “お互いにとって成功” だったのではないかと思っている。そうそう、やる気がある子はこれでOKなんだよね。(笑)

 んじゃ、“やる気のない子” への対応はどうしたら良いのか?

 これが本当に困る。“嫌なら来なきゃ良いのにな” なんて思うが、流石にそうは言えないし。(苦笑) 今、フジテレビで毎週(火)22:00から “ブラック・プレジデント” というドラマをやっているが “今の大学生の考え方” が上手く描かれており、見ていてとても面白い。

 あ、話しが脱線しかけてる。(苦笑)

 そんな折、yama@mutekiさんを食事に誘った。このOffの際に席が隣りで、短時間話しただけでも意外な共通項が結構あって、もう少し話してみたいと思ったから。


2014/4 夕食をyamaさんと-1
2014/4 夕食をyamaさんと-1 posted by (C)ginapoolholic


 yamaさんと長く話すのは初めて。お互いの生い立ち(主にモータースポーツ関連)、ポルシェを選んだ背景、仕事関連と様々な話しになったのだが・・・最終的に、前述の “やる気のない子をどうしたら良いのだろう?” という話しに行き着いた。その時、yamaさんに・・・

  “アルフレッド・アドラーってご存じですか?”

 と聞かれた。恥ずかしながら、自分は全く知らず。(汗) 帰宅後に良く調べてみると “日本国内では無名に近い存在だが、世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされるオーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家” とのこと。


2014/4 夕食をyamaさんと-2
2014/4 夕食をyamaさんと-2 posted by (C)ginapoolholic

 
 そのアドラー心理学について書かれている本が “嫌われる勇気” であり、その本のなかには・・・

 “馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることは出来ない”

 という一文があるらしい。

 馬に水を飲ますために、水辺に連れていくことは出来るけれども、馬が水を飲むかどうかは、馬自身が決めること。他人の私たちが決めることではない・・・ということ。これ、元々はイギリスの諺から由来しているよう。

 では、現実的に “自分だったらどうするか?” という視点でこれを考えてみるとどうか?

 “馬は人間にとって働き手” という関係性を持っているはず。馬が水を飲まなくても関係なく仕事を継続してくれるのであれば別に構わないが・・・流石にそうはならないと思う。であれば、手間暇、ならびに金銭をかけて維持する必要が本当にあるのかな??

 もし、自分がその馬の飼い主なら、そんな馬は何処かに売り飛ばしている、たぶん。まぁ、数回は様子を見るだろうけど。(笑)つまり、ぼくはその馬と “共存することはできない” ということなんだと思う。だから、“やる気のない子” へも対応できない可能性が高いのかも?

 ぼくが最初に思ったのは・・・そんなことだった。

 当日にyamaさんから伺った話し、ならびに先程の本のAmazonレビューを参照にさせてもらうと・・・

 『自分を変えることができるのは自分しかないという視点から、「自分の課題」と「他者の課題」を分離して、「他者の課題」には踏み込まない。他人が自分を評価するのは他人の課題であって自分の課題ではない。自分は自分が信じる最善の道を選ぶべきであって、それを他人から認めてもらいたいという承認欲求は否定し、そのためには嫌われる勇気も必要になる。』

 つまり、アドラー的には “馬が水を飲もうが飲ままいが、自分には関係ない” ってこと??(汗)


2014/4 夕食をyamaさんと-3
2014/4 夕食をyamaさんと-3 posted by (C)ginapoolholic


 先程の本はその日にAmazonで注文、昨日到着。まだ1/5程度しか読んでいないので、 “アドラー心理学” を良くわかっていない状態でこのブログを書いていることをご了承いただきたい。

 また、上記の “馬の水飲み問題” 部分にも達していないので、アドラーが “どのような考え方” で対処するのかを楽しみに、現在読み進めている。気分がのれば、読了後の考えも書いてみたい。

  “知らないことを教えてもらう” のは、ほんと面白いね。yamaさん、お付き合いどうもありがとうございました。とても良い食事会でした!(^^)

 そうそう。もし、皆さんがその馬の飼い主だったら・・・どのような選択をされますか? 興味あるなぁ。(笑)
 
Posted at 2014/05/01 11:20:07 | コメント(13) | トラックバック(1) | 日々徒然 | 日記
2014年04月18日 イイね!

もうひとつの “水平対向Eng” / Test-ride event of Subaru cars

もうひとつの “水平対向Eng” / Test-ride event of Subaru cars 先週末はDPさんよりお誘いいただいたsubaruの “試乗会Off” にお邪魔させていただいた。

 左のサムネイル画像には多数のsubaru車が写っているが、それらのクルマ全て、主催者さんお一人の所有。しかも、写真に写っていない反対側にまだある&全てナンバーついてる状態。subaruのクルマに詳しくないので、1台1台の価値は良くわからないけれども・・・台数だけでもビックリ。(汗)

 そんなsubaruに詳しくない自分でも、唯一知っているクルマがあった。それは “Impreza 22B STi Version” 。

 このクルマを知ったのはおそらくSEGA RALLYで、当時、それにハマっていたぼくは、セガサターンをネットで繋いで全国48位までいった記憶がある。(笑)Youtubeで動画を見つけたけれど、懐かしい!

 この影響で “実車を何とか手に入れたい” とアレコレ画策したけれども、当時の自分では流石に無理で・・・その間に22Bはあっという間に完売。名残惜しいかな、1/18ミニチュアカーだけは、未だ手元に持っている。そんなクルマが目の前にあるとは、ちょっと驚きだった。

 試乗に付き添ってくれたDPさんに “アレ乗りたいっす!!” と真っ先にお願い、意気揚々とコクピットに乗り込むも・・・Engかからず。どうやらガス欠。(笑)でも、昔憧れたマシンのコクピットに乗り込めただけでも嬉しかった!(Bさん、気にされないで下さいね(汗))


2014/4 Test ride of Subaru-3
2014/4 Test ride of Subaru-3 posted by (C)ginapoolholic


 ということで、試乗は他の車種から選択。ぼくは以前から興味のあったBRZ-tSと、R205に試乗させていただいた。

 まずはBRZ-tS。NC3ロードスターと比べると、“今シフト入った!” とわかるカチッとしたフィール。比較的、手前でミートするクラッチを繋げて、ゆるゆると走り出す。

 試乗は10分/周程度の市街地コース。コースは見知った道だが、夕方ということも相まって、車両はそれなりに多く、回転数を上げて走ることは難しい。

 しかし、それを考慮にいれたとしても、予想していたよりも “重い感じ” 。車重は1260kg。電子スロットル? 脚周りも “硬い” というよりは “渋い” といった印象。あれれ?と思ったが、後日、原因が判明。だって、Oddがまだ555kmなんだもん。(笑)

 このクルマが “本当の顔” を見せるのは・・・慣らしが終了してから、かつ “もっと高回転” の領域を走らせた場合なのかも。ちなみに巷で良く言われる “サウンドクリエーター” の存在。ぼくはさっぱり気にならなかった・・・というか、気がつかなかった。(笑) この装置、存在に気がつかないなら “アリ” かも・・・と思う。


2014/4 Test ride of Subaru-2
2014/4 Test ride of Subaru-2 posted by (C)ginapoolholic


 さて、お次はR205。結論から述べると・・・このクルマ、非常にオモシロイ!!

 走り出してまず感じたのは “Engレスポンスの良さ”。軸受けにボールベアリングを採用したツインスクロールターボチャージャーを搭載していると教えてもらったのだけど、ターボの癖にラグはほとんど感じられなかった。

 個人的な考えだけれども “右脚の動きにちゃんと追随できるEngレスポンスを持つクルマは、非常に運転しやすく感じられる” ように思う。最大トルクは431Nm(44.0kgm)/4000rpmもあるEngだったけれど、全くもって扱い易いEngだった。

 そして、そのタービンから発せられる音。言葉でうまく表現できないけれど、加速時にボールベアリングを廻したような音がして “一種の戦闘機” のような感じ。シャーーンっていうか、キューーンっていうか、ね。(笑)これも運転しているときの高揚感に繋がっているのだと思う。

 “スバルの本領” が垣間見えたのは、R205かな。ハッチバック型ってどーなの?とも思っていたが、剛性感もしっかりしていて、とても良いクルマでした!


2014/4 Test ride of Subaru-4
2014/4 Test ride of Subaru-4 posted by (C)ginapoolholic


 その後は食事会場に移動。

 (↑)の写真、左下に掲載してあるんだけれど・・・この海老、関東で見たことがある方は少ないのではないだろうか?

 これは団扇海老という海老で “西日本では比較的ポピュラーな食材として流通” しているらしい。最初に見たときは “うわ、なんだこれ??” と思ったが・・・食べてみたら、甘めで美味しい。やっぱり、“食わず嫌い” は良くないよね。(笑)

 で、食後は希望メンバーで大黒へ。


2014/4 Test ride of Subaru-5
2014/4 Test ride of Subaru-5 posted by (C)ginapoolholic


 初めて会った方々がほとんどだったにも関わらず、日付が変わるまで珈琲片手にうだうだと。楽しかったけど、寒かったー!(笑)

 こんな感じで楽しく過ごせたOffでした。主催者のBさん、アテンドしてくれたDPさん、ご参加の皆様、ありがとうございました!
 
 
Posted at 2014/04/18 22:14:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日々徒然 | 日記
2014年04月09日 イイね!

“食わず嫌い” は損をする。

“食わず嫌い” は損をする。 先週末は学友が大阪から上京。

 彼からは “美味しいものが食べたい” とのリクエストをもらっていたので、ちょっと気になっていたフレンチを予約、土曜の夜にお邪魔した。

 ぼくはフレンチに行き慣れているわけではない。畏まった雰囲気があまり好きではなくて、これまでは敬遠気味だった。けれども、運転中に見かけたこの店には何かピーンとくるものがあって、訪問させていただくことに。

 いざ訪れてみると、食事中のきめ細かな対応、のんの誕生日祝いの準備、食後にシェフが話しに来てくれたりと・・・こちらには全く気を遣わせることなく “老舗の実力” を感じるのに十分な味とホスピタリティだった。

 絶対値としては決して安い金額ではない。けれども、あのサービスのおかげで楽しい一時を過ごせたことを考えると、高いとは感じない “非常に良いレストラン” だった。フレンチへの考え方が変わったので、今年は他の店も開拓してみようかな。(笑)

 翌日は、彼の希望で “クルマ屋さん巡り” をすることに。

 彼はお子さんが二人いるので “3列シートのミニバンが欲しい” とのこと。クルマ屋さん巡りは芝浦ヤナセからスタート、MercedesのV classをみるも、コストパフォーマンスを考えるとイマイチ。近隣のChevroletで、Captivaも悪くないかな?という雰囲気になるも、こちらもピンとはこない様子。


2014/4 学友の上京-2
2014/4 学友の上京-2 posted by (C)ginapoolholic


 “ヒトとは被らないクルマはないんかなぁ?” ということで、世田谷のChrysler&Jeepを見に行くも、彼の琴線には触れず “うーん” といった感じ。

 “なかなかピッタリくるのがないねぇ” なんて話しをしながら、環八をちょっと走ったところにある日産のショールームで見かけた新型セレナ。ちょっと見てみたいと言うので、そのままお邪魔することに。

 日産ディーラーの駐車場に入ると、そこには1台の黒いLEAFが鎮座していた。


2014/4 学友の上京-3
2014/4 学友の上京-3 posted by (C)ginapoolholic


 以前、1024Rさんの “LEAF2週間モニターを終えて” というブログを拝見してから、 “100%電気で走る” とはどんな感覚なんだろう?” と興味を持っていた。今年はFormula Eも開幕することだしね。

 早速、営業さんにLEAF試乗をお願いし、快く了承いただいた。約3kmのショートコースだったので感じる点は限られるかもしれないが、気になったのは以下の4点。

* 回生ブレーキ = カックン気味 = 慣れが必要? = 試乗終わることにはだいぶ慣れた
* 電池のおかげで低重心 = ロールしない = ステアリングレスポンスも悪くない
* 一瞬、間があってからふわぁと加速 = モーター特有のトルクを抑えるための制御?
* 当たり前だけれども音がしない = 帰り、ロードスターに乗ったらウルサかった(汗)

 1024Rさんが・・・

 『私のクルマ趣味からすると対局にあるLEAFですが、特に走りがショボいとは感じませんでした。結構軽快なハンドリングに、不快でない足回り、ブレーキは効きがイマイチですが、特筆すべき長所、短所はありません。』

 と書かれているが、自分も正に同感。


2014/4 学友の上京-4
2014/4 学友の上京-4 posted by (C)ginapoolholic


 試乗後に幾つか質問させていただいて、“んっ?” とひっかかったのは・・・

* 航続距離が150km程度
* グレードにもよるが、免税をいれても300万程度と結構高い
* ガソスタ充電が4000円/月になりそう。来年からは日産での充電もお金がかかる?
 
 といったポイント。

 現時点では航続距離が150kmと短く、今の自分とは生活環境があわないので “すぐに購入” という選択にはならないが、これはいずれ改善されていくだろうと思う。そんなことよりも “隣にいたバイクおじさんのくしゃみが車内で聞こえるほどの静けさ” は結構な衝撃体験だった。(笑)

 将来的には電気自動車も全然アリだな!

 と個人的には感じた “初めての電気自動車試乗” だった。既にテスラロードスターのようなスポーツカーもあるし、今後のスポーツカーがこの路線になっていったとしても、それはそれでオモシロイような気がする。

 試乗後は近所の焼肉屋さんで反省会。(笑)


2014/4 学友の上京-5
2014/4 学友の上京-5 posted by (C)ginapoolholic


 学友もLEAFの静粛性には驚いたらしい。奥様用のクルマを入れ替える際には、LEAFという選択枝もアリやねぇ・・・なんて感想だったので、彼にとっても好印象だったのだろう。

 新幹線の時間が迫ってきたので、彼を品川まで送り、ここでお別れ。まるで学生時代に戻ったような2日間だった。


2014/4 学友の上京-6
2014/4 学友の上京-6 posted by (C)ginapoolholic


 学友のおかげで “新しい2つの体験” ができた週末。いやぁ、フレンチにしろ、電気自動車にしろ “食わず嫌いは自分の世界を狭めるだけ” だね。気をつけよっと。(苦笑)
  
  
Posted at 2014/04/09 23:17:00 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日々徒然 | 日記
2014年03月31日 イイね!

“ひと” に会いに行く。

“ひと” に会いに行く。 Off会に参加して、多くの高級車を見たい・・・というわけじゃない、ぼくの場合。クルマ好きだから “ゼロではない” けれどね。(笑)

 それよりも “そのオーナーさんに会ってみたいから” 行くことのほうが多い。

 先日、GT3GGさんが面白い記事をUPされていた。ただ、普通のサラリーマンは “ポルシェを買えない” のではなく “ポルシェを買わない” んじゃないのかな?と思う。

 だって、家やマンションを買うお金があれば・・・ね。その頭金くらいには匹敵する金額をクルマに注ぎ込んでいるわけだから、世間から白い目で見られることはあっても、暖かい眼差しで見られることはまずないんじゃないだろうか。そこには、世間から見て “変な人” という一線を引かれているように感じる。

 ただ・・・その一線を越えてしまい、そういうクルマのオーナーになった方々の “波乱に満ちた人生” や、そこから生まれる “独特な考え方” を伺うのは凄く面白い。

 やっぱり、これくらいのクルマを維持していくためには、皆さん “それなりの苦労” をしてきているわけで・・・それに伴った “普通ではない経験” をされている方が多い。そういう話しを聞かせてもらうことで得られる “新しい考え方” は、ぼくにとって凄く刺激になる。

 “あの人があれぐらい頑張っているのだから、自分だってあれぐらい頑張らなきゃね!”

 そういう経験をさせてもらえる会が、ぼくにとって “心から愉しかった” と感じられるOff会。


2014/3 Daikanyama tsutaya-2
2014/3 Daikanyama tsutaya-2 posted by (C)ginapoolholic


 今回のOff会でも、クルマの話し、仕事の話し、共通の知り合いの話し、教育の話し、震災の話し、年金の話しなど・・・話しは多岐に及んだ。なかには成功談もあるし、失敗談もある。主に勉強になるのは失敗談かな。(笑)

 通常、育ちとか職種とか年齢とか・・・それらの垣根を飛び越していくのは難しいことだと思う。けれども、そのような方こそ “自分にはないもの” を持っていることが高くて、話しをさせてもらうと面白い。それを元に “自分の視点” を変えることができるようになるからだ。

 もちろん、話しのなかで相手に失礼にならないようにするのは大前提だし、相手が話しやすいよう、あたかもキャッチボールをするように会話を展開させていくことも大切なこと。過剰にならない程度に気を遣うほうが、お互いにとって上手くいくと思う。まぁ、全員が全員、仲良くなれるとは思っていないけれど・・・ブログはそういう “きっかけ” を作ってくれたわけだから、驚きのツールだよね。

 取り留めのない話しになっちゃったので簡単にまとめると “自分のOff会に対するスタンスはこのような感じです” という話しでした。もっと簡単にまとめると “今回のOff会は、それぐらい刺激的で楽しかったよ!” ということです。(笑)

 最後に・・・今回、幹事を務めて下さったサンデさん銀蓮さん(S1エリーゼ納車おめでとうございます)、ご参加の皆様、楽しい時間をありがとうございました。また次回、宜しくお願いいたします。(笑)
 
Posted at 2014/03/31 15:01:03 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日々徒然 | 日記
2014年03月24日 イイね!

レーダードップラー測定器の弱点を探る / 後編

レーダードップラー測定器の弱点を探る / 後編 はい、前編に引き続き後編です。今回は数学みたいになりますが・・・難しい計算等は一切省略してあるので、アレルギーを示さずに安心して下さいね。むしろ “理解しているとメリットになること” と思いますし。(笑)

 さて、皆さんご存じのように、取り締まり測定には様々な方法がありますが、代表的な方法はレーダードップラー方式。wikiからその原理を引用すると・・・

 『測定する物体に向けて電磁波を照射し、物体による反射波を測定する。物体が運動している時はドップラー効果によって反射波の周波数が変化するため、これと発射波の周波数を比較することにより、運動の速さを算出する。』

 とあるわけです。

 つまり “反射波の周波数” を測定することで違反車の速度を割り出しているわけですね。で、それが本当に正解なのか、これまたwikiからドップラーの公式を下記に引用。


ドップラー公式
ドップラー公式 posted by (C)ginapoolholic


(↑)の式のうち・・・

・音源の出す音波の振動数(f) = 測定器からの周波数 (Xバンド:10.525GHz)= 一定値
・音速(V) = 340m/s = 一定値
・観測者の動く速度(Vo) = 有人固定式(地面においてあるだけなので0km/h)、パトカー追尾(一定時間同じ速度で走行しているハズ) = 一定値

このように(↓)の赤丸部分は “常に一定” の値を示します。


ドップラー公式-2
ドップラー公式-2 posted by (C)ginapoolholic

 
 なので、上記は “反射波の周波数(f’)と音源の動く速度(Vs)の値のみ変動する式” ということがわかります。つまり、どちらかの値が判明すれば、どちらかの値が判明する・・・ということですね。

 とすると、取締りをする測定側は “反射波の周波数(f’)” を測定しているので・・・私たち測定される側で何とかできるのは “音源の動く速度(Vs)” のみです。

 で、 “音源の動く速度(Vs)” なのですが、速度(V)=距離/時間なので、レーダードップラー測定器が見ているのは “時間当たりに移動する距離” ということになります。従って、次は “レーダードップラー測定器と対象車の距離” に注目。

 まずは、レーダードップラー測定器からレーダーが出る方向を(↓)と仮定。


レーダー方向
レーダー方向 posted by (C)ginapoolholic


■ Pattern1 - 観測者と対象が同一直線上の場合

 (↓)図のように、A地点(レーダーから100m)、B地点(レーダーから10m)があったとします。対象車がA → Bへと走行してきた場合は “測定器に迫ってくる動き” になり、100-10mで90m迫ってくることが測定できます。


A to B
A to B posted by (C)ginapoolholic


■ Pattern2 - 観測者と対象が同一直線上ではない場合

 しかし、(↓)図のように、対象車がC → Eへと走行する場合ではどうでしょうか?

 レーダーと直交するD地点を80mと仮定すると、E地点は92m、C地点は86mになります。(E地点へは30度、C地点は15度と仮定)

 この場合、C:86m → D:80m → E:92m、レーダーから見た場合には、6m近づき → 12m遠ざかる動き、結果的に6m遠ざかることになります。しかし、クルマはその間にC→E間である69m(C→D 23m+D→E 46m)を走行しているのですね。


C to E
C to E posted by (C)ginapoolholic


 このように・・・

 観測者と同一直線上のA→Bでは “90m走行において、90mの距離変移が測定できる”
 
 の対して

 観測者と同一直線上ではないC→Eでは “69m走行において、6〜12mの距離変移しか測定できない”

 ことになるわけです。A→Bでは100%の距離変移を測定できるのに対し、C→Eでは8.4〜16.8%しか距離変移を測定できません。これではC→Eの正確な測定はできませんよね。ということで、ドップラー測定の弱点は・・・

 “対象が進む方向と測定の方向に角度がついた場合には、正確な測定ができない”

 ところにあると考えられるわけです。

 ここで先程wikiから引用した公式を再度見直すと、左上に “観測者も音源も同一直線上を動き” という但し書きがちゃんとあります。(笑)


ドップラー公式-3
ドップラー公式-3 posted by (C)ginapoolholic


 もうすこし正確に述べると、角度がついた場合のドップラーはcosθでの補正式があり、角度補正も可能なのですが、どうも測定器には “遠 or 近” の二段階切り替えしかないようです。なので、測定側も測定器設置に関しては基準通り、かつ正確に行わなくてはならないことになります。

 しかし、それを怠った故に生じたのがH15.7の福井簡裁における判例。一部の弁護士さんもこういう事例があることを把握しているようですし、ぼくの推測も強ち間違いではないだろうと考えています。

 ということで、ぼくが推測するレーダードップラー測定器の弱点をまとめると・・・


【レーダードップラー測定器の弱点】

① 直線道路でしか測定できない

 → ドップラー原理より対象車と角度をつけられない為
 → 角度による測定誤差がある程度許され、ドライバーが違反を認めやすい速度が+30〜40km/h以上?(覆面PCなど)

② カメラは路側帯にわざと見せるように置いてあるわけではなく、測定精度を考えるとそこに置かざるを得ない

 → 頑張って目をこらしていれば発見できるハズ(笑)

③ 集団に対しては速度測定ができない

 → どこにレーダーを照射しているのか、正確には把握できないから

 
 前編において “厳重注意のみ” で済んだのは、①+③じゃないかな?と予測しています。ただ、この時の警察官の方は、上記をある程度わかっていたと思うのです。でも彼は “点数を切れないであろうにも関わらず、自分をわざわざ停車” させました。で、停車後、自分の所に来て・・・

『運転手さん、スピード出し過ぎで後ろがついていっちゃったから・・・今後は気をつけてね!』

と口頭で注意、かつ握手してその警察官は去って行きました。

 この事件、正直、減点になった時よりもインパクトがありましたね、ぼくにとっては。この警察官は “本当に安全について考えているんだな” と強く感じられたからです。

 個人的には “取り締まりに絶対反対” というわけではなく、“場合によっては必要である” と考えています。しかし “それってノルマ稼ぎじゃないの?” と思えるような取り締まりと、上記のような真面目な取り締まりがあるように感じているのも事実です。

 まぁ、こんなところに書いてもしょうがないのかもしれませんけど・・・昨年、国家公安委員長のこのような発言もありましたし、そろそろ “取り締まりの行い方” を再考する時期に差し掛かってきているのではないのかな?と思う次第ですが・・・如何でしょうか?


※ 上記はあくまで『素人の仮説』です。参照されるのは構いませんが『運転は全て自己責任』でお願いします。こちらでは一切の責任を持ちません。また、内容に関して、もし間違っていたら・・・コメントでやんわりと教えていただければ幸いです。(汗)
Posted at 2014/03/24 12:04:58 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日々徒然 | 日記

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