“こんなオモチャみたいな車で・・・ほんとに大丈夫なのかな?”
2010年4月、これが初めて
NA8C Roadsterに出会ったときの偽らざる印象。そんな人間が4年後にNC3 Roadsterのハンドルを握っているとは・・・人生、一歩先はわからない。(笑)
当時はケイマンを購入したばかりで、自分自身 “国産の良さ” に目を向けようとはしていなかった気がする。けれども、idlers12耐の練習でNA8Cと過ごす時間が増えていくうち、“ポルシェとは異なった良さ” を徐々に感じるようになった。それは・・・
Engは凡庸だけれども、兎に角コーナリングが軽快であること。
上記のような特性故に、idlers12耐においては “ストレートで離されるが、それ以上にコーナーで詰め寄る” 戦い方。一見苦しそうに見えるやり方かもしれないが、そんなNA8Cをドライブし、大排気量のクルマ達をなぎ倒していくのは・・・正直、“一種の快感” だった。
ぼくは歴史に関して疎いので詳しいことはわからないけれど、 “徹底した軽量化がもたらす良好な旋回性能” という特性は、何処か “
零戦” に通じる部分があるような気がする。なので、この部分は “日本人の琴線に触れやすい” かもしれない。
2010〜2012年と
3年間12耐に参戦したけれど、J's Racingは諸般の事情で2012年に解散。となると、NA8Cにはもう乗れなくなってしまうことになる。NA8Cをそのまま受け継ぐことも考えたが、レース用に改造したクルマを日常使いするのはまず無理だ。そこで、当時最新のRoadsterだったNC2 Roadsterの試乗に出かけた。
“NA〜NBに対して、NCは何か違うよね” という方がいらっしゃるのも知っているが、ぼくはそのようには感じなかった。 むしろ “徹底した軽量化がもたらす良好な旋回性能” という点では、ロードスターの系譜をしっかりと受け継いでおり、よりブラッシュアップしたのがNCじゃないのかな?・・・と、感じたのだ。つまり、“ぼくは気に入った” ってことだね。(笑)
NC3 Roadster-2 posted by
(C)ginapoolholic
さて、クルマを購入するならば避けては通れない “支払い費用” に関しても、きちんと考えなくてはならない。
素のNC NR-Aだと約250万、そこにマツダスピードロールケージ、フロント&サイドエアダムスカート、リアディフューザー等のオプションを追加、税金まで含めると・・・なんだかんだで約350万弱(実際にはある程度値引きしてくれた(笑))。それだけ払うのであれば、当然 “他のクルマ” も選択枝に入ってくる。
当時の気持ちは
こちらに記載してあるが、実際の選択枝として考えたのは
Radical SR-1と
Caterham superright R300。
Radical SR-1は、当時のポンド換算だと450万程度で、輸入費含めても550万前後と予想していた。(注:実際には790万)ただし、こちらはSR-4とは異なり、ナンバーを取得できないモデルであるため、牽引車が必要となる。となると、予想以上に多くの出費が嵩みそうなので断念。
突き抜けちゃっていて好きなんだけどね。(笑)
次に考えたCaterham superright R300も約550万だったように記憶している。“スズメバチみたいでカッコ良いな” と思ったのだが、ぼくが想像していた運動性能とは何となく異なっていたこと、また所有するのであればガレージで迎え、自分で弄ることを楽しむのが良いのだろうと思い、今買うべきクルマではないと判断。
総合的にみて・・・
(1)“スニーカーのように” 気楽に乗れる
(2)いつでもちゃんんと診てもらえる&色々と相談できる
Joyfastさんの存在
(3)現時点の自分にとって、金額的負担が少ない
(4)何より乗って楽しかった。特にオープン時!(笑)
これらを考えると “今の自分にピッタリだな” と思えたので、2012年8月にNC3 Roadsterの導入を決めた。ぼくがロードスターと初めて出会ってから、丁度2年4ヵ月だった。
NC3 Roadster-1 posted by
(C)ginapoolholic
そして、NC3 Roadsterと生活を共にするようになり、この9月で丸2年が経過することになる。納車されてからは、
京都に出かけてみたり、Joyfastのみんなと
袖森FESに参加させてもらったりと、オールマイティに楽しませてもらっている。もちろん、通勤路も未だに楽しいんだよね。(笑)
こんな感じで、ぼくの “Roadster history” は現在4年4ヵ月。
今回、ぼくがこの記事を書いたきっかけは、NAVI CARS
2014年7月号で河口まなぶさんが書かれていた “10年後、オッサンになる君へ” を読んで “面白い考え方だな” と思ったから。
ぼくは周りと異なるオッサンと違う世界にいたいと思っているわけではないし、クルマに対して一家言をもつオッサンになりたいというわけでもないのだけれど・・・
ロードスターには “クルマを楽しむための真髄” がぎゅっと詰まっていて、それを経験したことがある人間とそうではない人間では “クルマに対しての世界観が大きく変わる可能性がある” という考え方に同意できるんだよね、今なら。
さて、今週木曜はいよいよND Roadsterの発表日。9年ぶりに発表される新型ロードスターは、僕達にどんな新しい世界を見せてくれるのだろう? ほんと楽しみだね!
Posted at 2014/09/01 23:19:22 | |
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NC3 Roadster | 日記