前回Blogの予告通り、Second stintは『赤いシビックさんとのバトル』がメインになります!
・・・って書いたら、♯82 赤いシビック『チームスーパーアングリ』さんの方々、みんカラされてました!
しかも、ちゃっかりお友達になってもらっちゃいましたw。いろんなオモロイ事が、あるもんですね〜。また、じなと戦っていただいたドライバーさん(
あうあうせいうちさん)のご了承を得て『バトルをした2人のDriver's eye』形式にて、お送りすることが可能になりました♪ (* ̄ω ̄)v
記憶に基づいて記載しているため、前後関係とか細かいことは間違ってる可能性がありますが・・・その時にドライブしていたドライバーの感情、レースの臨場感だけでも・・・お楽しみいただければと思います。では、2011のSecond stintどうぞ!(^^)
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昼下がりまで、J's Racingロドスタは大きなトラブルを抱えることもなく、いよいよ灼熱の日中を迎えることとなった。そんなとき、一人のオフィシャルがピットを訪れ・・・『♯64の関係者さんはいらっしゃいますか〜?』と叫んだ。
無情にも、みずぴーさんに黄旗無視の裁定。そして、自分の前走者であるyoyoさんに5分間のペナルティピットストップ指示が下った。それまで順調だったJ's Racingのレース。何やら雲行きが変わりつつあった。
順位は25番まで降格。裁定を受けたリーダーの顔色が変わっていた。自責の念が彼を追い詰める。でも、それもレース。まだロドスタはトラブルを抱えず、順調にコースを周回している。順位は、また取り返せばよい。自分は兎に角、チームを再び熱気のある雰囲気へ変えたかった。それには落ちた順位を回復するしか方法はないだろう。
自分のセカンドスティントは14時から。ファーストスティントRev limitは7000rpmの指定であったが、日中はクルマへのダメージを考慮し、Rev limit 6500rpmのオーダー。滝森さんから『そのRev limitで2:38secで周回できれば・・・順位回復できるだろう』と。午前中の感触から、それをこなせる自信はあった。
総合順位で10番台には順位を回復して帰ってきたい・・・と、気合いをいれ、コースイン。ファーストスティント同様、ロドスタは非常に快調だった。午前中より路面にラバーがのったのか、ロドスタは更に旋回力が増した気がする。カート時代を思い出すクルマの動き。Rev limit低下によるパワーのなさを旋回力でカバーしつつ、前方のクルマを次々とパスしていく。こんなところで留まるわけにはいかない。
前方集団の中にいた、一台の赤いシビックが目にとまる。周回遅れのクルマを適切に処理、スルスル前に抜けていく。ロドスタに同じラインをトレースさせながら、じわりとテールにつける。なるほど、コーナリングスピードはこちらが上だが、加速力はあちらに分がありそうだ。
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あうあうせいうちさんBlogより **********************
14時前にせいうち乗車。あっちぃ。
出て行った3コーナー 縦グリップは止まるが
ステアを入れればリア不安定(こえぇぇ)
初体験のKUMHOタイヤ、何処まで踏んでいいのか探り探り
飛び込みで踏ん張らない物の、出口ではグリップがある
なーんか良くわからないタイヤ。 暑いからなのか?
とにかくタイヤを壊さないように、無理をせず走る。
しかし、
クロッテ監督から無線が入る。 →ピーピー
「後ろにいる白いロードスター、JOYFASTだからね♪ 抜かれないように・・・」と
抜かれない様にったって、この不安定なシビックで勝負は大変ですよ??
指令は指令。 おし、じゃー抜かれないようにするか(爆
えげつないブロックライン。ご、、、ごめんなさい。
(同一周回だよネ?ネ? 許して。。。)
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どうやら、赤いシビックもこちらの存在に気づき、特性を見極めたようだ。ピンポイントのラインで絶妙にこちらの旋回力を封じ込めてくる。後ろについているのに、完全にこちらの位置を把握されているようだ。しかも、後ろから散々プレッシャーをかけたところで、ブレーキングポイントも崩れない。こりゃぁ手練れだなぁ、このドライバー・・・と確信。
ホームストレートで、わざとシビックのインをついてみる。インにロドスタのノーズをねじ込むと見せかけて、シビックにレイトブレーキングさせることを狙う。ブレーキングをしながらも、軽く被せ気味に1コーナーをイン側へ旋回してくるシビック。このドライバーさんは、これで態勢を崩し、スピンするようなレベルの方ではない事はわかっている。切れ込んでくるシビックを横目に見つつ、ロドスタをスッとアウト側へ加速させる。2台のラインがクロスした。
やっと・・・ピット裏ストレートで赤いシビックと並んだ。そう、自分の狙いは3コーナーのイン側。午前中のバトルとは異なり、今度はJ's Racingロドスタが3コーナーイン側をキープ。そのままオーバーテイク。3コーナーでオーバーランしなければ、赤いシビックに再度仕掛けられることもないだろう。丁寧にブレーキングし、最短ラインで4コーナーを抜ける。
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あうあうせいうちさんBlogより **********************
ロドスタのドライバーさん、目が怖かった(と思う
そんなことしても結局抜かれる。
ブレーキング見ても、こりゃSタイヤだなぁ。。。
まともに勝負したら、負ける。
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ほっとしたのも束の間、自分は先へ進まなくてはならない。滝森さんと約束した2:38はクリア、Rev limit 6500rpmでも2:36までタイムを上げることができていた。後ろを気にする必要は、ほぼなくなっていた。前者との距離がどんどん近くなる。前方に周回遅れと思われるワインレッドのPeugeot 306が見える。自分のSecond stint、想定外の出来事はここからだった。
ワインレッドのPeugeot 306とJ's Racingロドスタは、明らかにスピード域が異なる。ファーストアンダーブリッジ通過後の右130Rにて、イン側からオーバーテイクを仕掛けたが・・・ワインレッドの306は、まるで車体を振り返すように・・・インをピシャリと閉めてくる。
わざとインを閉められた? 後方が見えてないのか? いや、FFの特性・・・? 困惑しながらも考える。ただ、現時点でわかっていることは・・・むやみやたらに、このドライバーに近づくのは危険だという事。
ワインレッドの306に同様のことを繰り返され、こちらはペースが一向に上がらない。再び、あのクルマが背後から忍び寄ってくる。赤い車体に黒のボンネット、ディスチャージの青白いヘッドライトを点灯したシビック。まるでサメのような表情。あのクルマと再びやり合うのは・・・J's Racingロドスタにとって良いことではない。サメに喰いちぎられる前に、逃げなくては。
インがダメなら、アウトから。ロドスタが得意なS字コーナーで、ワインレッドの306に仕掛ける。S字2個目の右コーナーで、306は予想通りインに切れ込む。S字2個目の右コーナーアウト側は、タイヤカスでダスティだが・・・羽根が効いているこのロドスタであれば、グリップをロストすることはないだろう。セオリーを無視し、S字アウト側へ飛び込む。ギリギリまでブレーキを遅らせ、V字コーナーで306のインを奪取成功。と同時に、赤いシビックも306のインに飛び込んだ。
自分としては望まない展開だったが、赤いクルマと再びnose to tail。あまりにもの暑さで詳細は覚えていないが・・・前に出たり、後ろに下がったりと・・・ライバルチームながら、まるで相手とダンスを踊っていたような感覚は覚えている。信頼できる相手ドライバーでなければ、この雰囲気は決して感じられない。
コーナー3つ先に・・・1台の白いインテグラと2台のオールドミニ、更にバックマーカーがもう一台いる。インテグラはバックマーカーのオーバーテイクに手こずっているようだ。ロドスタは、赤いシビックを後ろに従え、その集団に程なく追いつく。その6台は、ファーストアンダーブリッジを過ぎた頃には一つの集団になっていた。
インテグラが、モタついているバックマーカーをV字コーナーイン側からオーバーテイク。ギリギリのタイミングで、ロドスタをそのラインに便乗させる。コーナーを立ち上がったインテグラは、2台のオールドミニをコース両脇にスプレッドさせつつ、その中央を抜けていく。よし、これも同じラインで・・・と思った瞬間。ロドスタの右サイドミラーには、赤いシビックが大きく映っていた。
あぁ、シビックの加速に賭けてきたのか・・・。オールドミニがいるため、こちらには既にラインの自由度がない。シビックのドライバーを見つめながら、苦笑いをするしかなかった。2台で併走しつつ、2台のオールドミニを交わす。そのままヘアピンに突入するも、シビックのインはきっちり閉められていた。
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あうあうせいうちさんBlogより **********************
手の内は内緒ですが、、、奥の手発動 フフフ
バックマーカーに絡まりながら抜く。 そしてえげつないブロック
「ご、ごめんなさーい」って叫びながら走りました。(苦笑
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赤いシビックの背中を追いかけつつも、ロドスタの燃費計に目をやる。既にほぼEmpty。自分のドライブ時間も60分に近づきつつある。もう一勝負してみたかったが・・・これ以上はチームのためにならないだろう。ビクトリーコーナーへ消えゆくシビックを横目で見つつ、自分はピットロードへ。思わず『また来年!』と小さく呟いた。
♯82 スーパーアングリ ゆりちゃん赤組シビック posted by
(C)ginapoolholic
******************************** おしまい ***
まさか、耐久レースでこんなに濃いバトルができるとは・・・思ってもいませんでした。(^^;) このスティントの最後、V字コーナー 〜 ヘアピンでオーバーテイクされた時には、一時的に4ワイドw。こちらの腕を信用してくれたとはいえ・・・あそこにチャンスを見いだしてくるせいうちさんに・・・じなはドライブしつつも、思わず笑いがこみ上げてきてましたもん。
結果的にバトルで負けてしまったとはいえ、非常にクリーンで気持ちの良いバトルでした♪ せいうちさんはJoy耐に出場されているドライバーさんのようです。やっぱり上手な方がいらっしゃいますね。ドライブ後、相手のドライバーさん(せいうちさん)に一言お礼を述べたかったので・・・このような形で実現できたことを喜ばしく思っています。(^^)
そんな『♯82 スーパーアングリ ゆりちゃん赤組シビック』は総合11位、GT-S1 2位の好成績。おめでとうございます♪ 来年は・・・うちも負けないようにしないとね。また是非お手合わせをお願いしたいと思っています。その際には宜しくお願いいたします!m(_ _)m