
先週末は横浜での仕事がたまたま早めに終了、その日の夕食には初訪問の
鰻屋さんを予約していたが、移動時間を加味しても1時間ほどの空き時間がありそう。今帰宅しても、特にやるべきことはない。さて、どうしよう?
そうだ、今日は “新型コペンの発表日” じゃなかったっけ?
早速、iPadで
コペンのサイトを検索してみると・・・現在地からさほど遠くない
新山下店に展示車がありそうだ。よーし、ちょっと寄ってみるかな。(笑)
左のサムネイル画像は、2011冬、
四国旅行した際に2日間をともに過ごした先代コペン。“軽自動車なんて大したことがないだろー” なんて思っていたが、オープンとその軽快さ、そしてその取り回しの良さから “予想外に楽しませてくれたクルマ” として、ぼくの記憶に残っている。
今回、“新型に試乗してみたいな” と思ったのは、そんな経緯があったから。
間もなく新山下店に到着するも、ほとんどお客はいない。“もしかして、まだコペンはないのかな?” と思ったが、ちゃんとあった。(笑)
出迎えてくれた営業さんにコペンを見に来たことを告げ、ダメ元で “試乗車なんてあります?” と聞いたら、CVTならありますとの返答。早速、乗せていただくことに。
2014/6 Test drive of new copen-2 posted by
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試乗車を待つ間、店内展示車のドライバーズシートに座らせてもらったが、初代と比べ、脚周りはかなり拡がっていた。ぼくは右膝を若干内側に入れる癖があるので、初代ではステアリングコラムと干渉していたのだが、新型では全く問題なし。
数分で試乗車登場。
最初に驚いたことは、“Eng音の野太さ”。250ccのバイクに近いような音・・・だろうか。ほとんどの方が想像する “軽自動車のEng音” とはかなり異なった低音を発していると思う。営業さんの薦めもあり、オープンにして試乗開始。試乗コースは10分程度の
近所周回コース。
走り出してから最初に感じたのは、レーンチェンジ時における “身のこなしの軽さ”。ホイールベース/トレッド比は1.72。ちなみにNCロードスターは1.56なのだが、ステアリングへの反応も良く、870kg(CVT)は1100kgのロードスターから乗り換えても “軽さの恩恵” を感じられるくらい。
ただ、その動きは極端なわけではなく、ロール → ヨーの移り変わりが非常にナチュラル。フロントはマクファーソンストラット、リアはトーションビームという古典的な組み合わせだが、入念なセッティングをされているように感じた足回りだった。(参照動画は
こちら)
2014/6 Test drive of new copen-1 posted by
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それに反して、扱いにくいな・・・と感じたのはブレーキ。フロント:ベンチレーテッド・ディスク、リア:リーディング・トレーリング式(ドラム)なのだが、“踏み込みの調整幅” が少ないように感じた。“スイッチっぽい” といったほうが的確かも。
また、初代に比べ、クルマが全然加速していかないような感じが・・・。あれ、こんなんだったっけ??(汗)
帰宅後にいろいろ調べていたら、原因がふたつありそうなことがわかった。ひとつめは純粋に “新型Engのピークトルクが落ちている” ということ。ふたつめは “トランスミッションがCVTに変わった” ことだ。
まずはEngに関して。初代では64PS/6,000rpm、11.2kg・m/3,200rpmだったのに対し、新型では64PS/6,400rpm、9.4kg・m/3,200rpmとなっている。
“なんでトルク細くなったんだ??” と思ったら、Eng自体が “
直列3気筒DOHC DVVT” に変わっていたのだ。これはタントで採用されているEngで、それをチューニングしてコペン用に仕立てたのだろう。ちなみに初代コペンは直列4気筒DOHCツインスクロールターボ。
もうひとつはトランスミッション。初代は “4速AT(トルコン)” であったが、新型では “7速CVT” に変わっている。燃費向上ならびに前述した新型Engによるトルクの低下を補うために7速CVTを投入したと思われるが・・・ちょっと気になって調べてみたら、下記のようなデメリットがあるらしい。
* *
燃費向上に貢献するCVTは、嫌われ者 * * * * * *
エンジン回転数と車速との関係が比例しないという感覚的な問題です。個人的にはこれが一番のデメリットだと感じているのですが、従来の有段式のように「加速時はエンジン回転が上昇し、音と加速とが比例する」という当たり前の感覚が通用しないのがCVTです。
最適な回転数を維持したまま変速比を変化させて加速を行いますので、エンジンの音は変化しないままでどんどん加速を行うのです。この感覚に慣れることが必要なのですが、私はどうもしっくりこないです……。実際、しっくりきていない人が多く、「CVTは嫌い」という人が多いのも事実です。
Boschの動画使ったから、怒られるなコリャ(笑)
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「加速時はエンジン回転が上昇し、音と加速とが比例する」という当たり前の感覚が通用しない・・・ぼくが感じていたのは正にコレで、4気筒→3気筒とEngが変更された変化よりも “CVTによる変化” に違和感を感じたのかもしれない。
このような理由があるので、MTとCVTで迷われている方はMTで試乗されたほうが良いかも。また、MTであれば、メーカーオプションのヘリカルLSD、D-sportsの機械式1way LSDを装着することができるみたいなので、コーナリングももっとシャープになるだろう。
2014/6 Test drive of new copen-3
で、上記インプレッションを一言でまとめてみると・・・
Eng、CVTに由来すると思われる動力性能の低さがあるけれど、足回りは真面目に造ってあるよね
といった印象かな。
そして、新型コペンのもうひとつの目玉である “DRESS FORMATION” 、簡単に述べると着せ替えセットはおよそ35万前後ではないか?とのことだった。
さて、現実的に考えてみると・・・
軽自動車税は¥7200/年(2015/4〜 ¥10500/年)、
CVT車では免税もあるので、普通車より維持が楽に出来るのは大きなメリットと思う。が、
ひでエリさんも書かれているように200万出すのであれば、
4万km程度のNC中古車が視野に入ってくるので、ここは悩みどころかも・・・なんて思う。
うぅ、ここまで詳しく書くつもりはなかったんだけれど・・・結果的にこんなんになってしまった。新型コペンに興味がある方、“試乗前の参考程度” にしていただければ幸いです。(笑)
Posted at 2014/06/29 11:08:18 | |
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