
高校生の時、ニューヨーク近郊にホームステイをさせてもらったことがある。
その際、
スミソニアン博物館に連れて行ってもらった。そのなかにある
国立航空宇宙博物館の
各種展示物が凄く面白くて、数十年経った今でも、ぼくにとっては忘れられない思い出となっている。
今回、ミュンヘンに関していろいろと検索していた際、ぼくの目にとまったのが
ドイツ博物館。
航空関係の展示物が充実していて、前述した国立航空宇宙博物館に似た雰囲気を感じたのだ。それで何となく興味を惹かれ、今回の旅程に組み込んだ。結論から述べると・・・ここ、大当たり。(笑)
ドイツ滞在2日目の朝。パナメーラを駆り、早朝のミュンヘンを
イーザル川沿いに走る。
移動中に見かけた歴史のある建造物、川の畔に立った木々からの木漏れ日など・・・パナメーラから見えた車外の光景は “まるで映画のワンシーン” のようで・・・この時のショートドライブは、ぼくにとって “この旅行のハイライトのひとつ” になっている。感傷的かもしれないけれど、それくらい “気持ちの良い瞬間” だった。
Münchenの朝 posted by
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今回、ホテルを予約するときに “敢えて外した項目” がある。それは “朝食”。宿泊プランに朝食が入っていないと、必然的に街中へ出かけなくてはならない。そこで、現地の方と話しをしてみたりすることがまた面白いからだ。
ドイツ博物館近くにパナメーラを路駐、街中をフラフラしていると、ひとりのおじいさんから声をかけられた。
お:おーい、お前達。ドイツ博物館はそっちじゃないぞ?
じ:いやいや、お腹すいちゃって・・・軽食とれるようなとこ探してるんですよ。
お:おー、そうかそうか。んじゃ、あっちに数件あるから行ってみなー。
じ:どうもありがとう!
教えてもらった方向に数分歩いて行くと、雰囲気が良さそうな店を発見。
そのお店でも “これとこれくださーい” “ちょっと暖める方が良い?” “お願いしまーす” な感じで、英語が通じた。ぼくは上手に英語を話せるわけじゃないけれども、これらから “ドイツの方はかなり英語が話せるんだな” と認識。
【ドイツ旅行 豆知識⑤:英語はかなり通じる】
英語普及率に関しては、前日、レバーケーゼさんにも伺ったのだが “ドイツ人の30%は全然大丈夫、20%はあやふやな面もあるけれども、計50%程度は英語での会話が問題ない” とのことだった。
2014/10 Münchenでの朝食 posted by
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おじいさんのおかげで美味しい朝食をとることができた。ぼくも “日本で困っているような外国人観光客を見かけたら、力になってあげないといかんなぁ” などと思いつつ、来た道を引き返す。
ふと、路上駐車しているクルマ達を眺めていると、ダッシュボードに見慣れぬ黄色い紙が置いてある。あれ?これ、もしかして・・・パーキングチケットじゃないの??(汗)
よくよく見ると、パナメーラを路駐した脇にパーキングメーターが設置されており((↑)写真:下段中央)、そこにコインを投入すると、それに応じた紙がプリントアウト((↑)写真:下段右)、みんな、その紙をダッシュボードに置いていたわけだ。
【ドイツ旅行 豆知識⑥:路駐する際にはパーキングチケットを購入、ダッシュボードに置いておかなくてはならない】
ちなみに料金は€1.0/hだったが、場所によって値段が変わってくるとのこと。“30min、タダで路駐してゴメンね” と心の中で謝りつつ、ドイツ博物館にむかう。(苦笑)
入館券窓口に行き、料金の確認をすると・・・なぜか “3カ所廻れるパック” みたいな表示がある。入館料を見ていくと、1カ所であれば€8.5/人、3カ所であれば€15/人。“何処に他の2カ所はあるんだろう?” と思いつつも、良くわからなかったので・・・とりあえず€8.5の入館券を購入、無事入館。
2014/10 Deutsches Museum-1 posted by
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入館してまず出迎えてくれたのが、Maria HF31という帆船((↑)写真:上段右)
。“1880年から1950年まで運用され、ハンブルグの船籍証明書の原本とともに展示” されていた。(
こちらから引用させていただいた)この船は片側がカットモデルとなっており、“どのように利用されていたか” 内部に関しても観察できる。
上のフロアに上がっていくと、航空機関連の展示。
(↑)写真中段中央にある戦闘機は
Lockheed F-104 Starfighter。アメリカ合衆国初のマッハ2級ジェット戦闘機らしい。Mig-15の対抗機なのに、ぼくは “あれはMigかな?” なんて思ってた。(苦笑)F-104の写真右側に見えるのは、
Airbus A300のタイヤ部分。意外と軽くて、ぼくひとりでもクルクル廻すことができた。タイヤ代、高そう。(汗)
航空機フロアも2段に分かれており、上段に上がると管制塔気分も味わえるので、管制官の真似をしていたら。それを見ていたドイツ人が噴き出してた。(笑:(↑)写真下段中央)また、Lufthansaの
Boeing 707内部に乗りこむ入り口があり、コクピットを覗くことが可能。
(↑)写真下段右にあるJunkers Ju52は1930年代にかけて、ルフトハンザ社の主力旅客機だったのだけれど、第二次世界大戦ではドイツ空軍の主力輸送機になった。後にエンジンの非力さが指摘され、
BMW製Engに換装されたのが、今回展示してあった
Ju 52/3mらしい。
2014/10 Deutsches Museum-2 posted by
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“この
カラーリング、かっこ良いじゃん” なんて思ったのは、(↑)写真上段左にある
Messerschmitt Bf109。
Bf109をWiki参照すると “特にバトル・オブ・ブリテンの空中戦において、気化器を装備してマイナスGがかかるとガソリン供給が一瞬途切れる英国戦闘機のエンジンに対して、そのような事がない燃料直接噴射ポンプは効果絶大だった” と書かれている。ということは、この機体はこの時代なのに、
直噴Eng搭載 = うちのケイマンのご先祖様ってことだよね?(笑)
あとは “温泉に浮かべてみたいような” 戦艦、船のスケールモデルがたくさんあった。数は数えていないけれども、おそらく40くらいあったんじゃないだろうか?船は飛行機以上にわからないので、割愛させていただく。(苦笑)
地下の一番奥にはUボートのカットモデル((↑)写真中段右、下段中央)。Chicagoに行った際、Museum of Science and Industry(
科学産業博物館)でUボート内部に入ったことがあるのだけれど、そのモデルは
U-505であり、ドイツ博物館のモデルは
U-1で異なるもの。U-1はプロトタイプに近い存在のよう。
時間がない中、ざっと廻っただけでも、こんな感じなので・・・
【ドイツ旅行 豆知識⑦:ドイツ博物館は1日じゃ到底廻りきれない量の展示物がある】
2014/10 Deutsches Museum-3 posted by
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さらにさらに・・・シュライスハイム航空博物館と交通センター館という、
2つの分館があるらしい。だから、入館券窓口に “3カ所廻れるパック” があったのか。“地球の歩き方” 読んでいったのに、見落とした・・・。(汗)
【ドイツ旅行 豆知識⑧:ドイツ博物館は本館以外に “航空と自動車” 2つの分館がある】
今回、ぼく達は時間の関係上でどちらの分館も訪れることができなかったけれども・・・今度機会があれば、是非行ってみたい!特に “交通センター館”。んー、でも、本館ももう一度ゆっくり観たいな。(笑)
そして、この日の午後、遂にAutobahnを利用してNürburgringへと移動を開始することとなる。ドイツ博物館を出発したのが、14時頃。“Google mapでは6時間で到着する見込み” だったのだけれど・・・果たして、Nürburgringへと無事到着できるのか?(苦笑)
München ~ Nürburgring posted by
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【ドイツ旅行 2014:目次】
1.
渡独経緯〜パナメーラレンタル予約
2.
Münchenの夜
3.
Deutsches Museumを訪れる
4.
Autobahn 地獄の600km
5.
Nordschleifeを走るためには?
6.
遂にNordschleifeを走る
7.
Porscheの聖地へ
Posted at 2014/11/18 14:58:34 | |
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