
さて、ドイツ滞在もこの日が最終日。夕方にはMünchenから離陸しなくてはならないため、昼過ぎにはStuttgartを出発しないと、搭乗に間に合わない。
そんなわけで、可能な限り移動時間を削りたかったので、宿はPorsche museumからほど近い、
Hotel Stuttgart Zuffenhausenを確保。
どことなく東欧を感じさせるような古びたホテルだったが、宿泊料金が安く、かつ “シャッター付きの駐車場” が併設されているので、レンタカーでの旅行には便利なホテルだった。朝、出掛ける際にシャッターが開けられなくて困ったけれどね。(サムネイルがそれ:苦笑)
【ドイツ旅行 豆知識㉓:レンタカーでPorsche museumに行くなら、Hotel Stuttgart Zuffenhausenはなかなか良い】
前述したように “飛行機の時間” がどうにも不安だったため、早めにホテルをチェックアウト。Porsche museumに向かったのだが、開館30分前に到着してしまった。まぁ、ホテルからPorsche museumまで、
たった1.6kmしかないもんね・・・。(自分でそうしたのだけれど:苦笑)
いざ、Porsche museumへ posted by
(C)ginapoolholic
開館前なので、当然なかには入れない。かつ、時間短縮のため、朝食もとらずにチェックアウトしたので・・・周辺を散策、朝食がとれるような場所を探してみることに。
ドイツ博物館のときもそうだったけれど、ぼくは知らない街をフラフラするのが結構好き。(笑)
で、パナメーラでmuseum周囲をクルクル回っていると、ドトールっぽいようなcafeを発見。3人ともお腹も空いていたので、満場一致でサクっと入店。
入ったのは
Siegel's 711というお店。結構な種類のパンがあったのだけれど、ぼくは
シュニッツェルをパンに挟んだものをオーダー。“マスタードいるのー?” “いえ、いらないっすー” みたいな感じで、目の前でオーダーしたものを作ってくれた。で、これがまた結構美味しいんだよね。(笑)
Porsche museum 近所で朝食 posted by
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それを頬ばりながら、行き交う人を見ていると・・・どうも、ポルシェのスタッフさんがチラチラいるようだ。“やっぱ工場から近いから利用するのかなぁ?” なんて思いつつ、
で、意を決して話しかけてみた。(笑)
じな:こんにちはー。日本からミュージアム見学に来ました。ケイマン乗ってます。(鍵を見せながら(笑))
スタ:おー、ほんとに?ウチのクルマ、良いでしょ?
じな:えぇ、とっても気に入ってますよ。
ス女:もしかして、表のパナメーラ?
じな:ですです!
じな:あのー、もし良かったら・・・しゃ、写真撮ってくれませんか?
スタ:?(俺たちにシャッター押せって言うの?)
じな:ん?違う違う。ぼくと “一緒に” 写って欲しいんですよ。
スタ:おーー!いいよいいよ!撮ろう撮ろう!!(爆)
で、店の前でパチリと2枚。ところが、男のスタッフさんは物足りなかったのか、“どうせなら、Porscheの看板を背にして撮りなさい!” と。そんな感じの写真が(↓)。結局、看板写ってなかったんだけれどね。(笑)
Porsche スタッフさんと共に posted by
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撮影後、お礼&握手してお別れ。このエピソード、ぼくにとっては凄く良い思い出になった!
【ドイツ旅行 豆知識㉔:Porscheのなかのヒト、凄く親切!(笑)】
名前とか部署とかは敢えて聞かなかったのだけれど、相手からは “自分のメーカーに対して誇りをもっている” ことがひしひしと感じられた。日本ではどれだけの人間が自分の会社に誇りを持っているのだろう?
今度こそmuseumへ posted by
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ミュージアム地下に駐車場があるなんて知らなかったから、パナメーラは近所に路駐。
【ドイツ旅行 豆知識㉕:Porsche museumでは、地下駐車場を利用しよう】
あー、地下駐車場に行けば、なんか
新型みられたかもしれないのに・・・失敗。(早々ないと思うけれど:苦笑)
近所に路駐(笑) posted by
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そこからテテテッと歩いて行き・・・
見えてきたPorsche museum posted by
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Porsche museumのエントランスで記念に一枚。ワクワクに顔もほころぶ。(笑)
Porsche museum エントランスにて posted by
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受付のおねーさんにチケット代を支払い、オーディオガイドをレンタル、それを手にエスカレーターを上がっていくと・・・いよいよ、往年のマシン達とのご対面。今回は、その中から “印象に残った11台” をPick upさせていただいた。
なお、各車に関する説明をWebCartopさん “ドイツ・シュトゥットガルトのポルシェ博物館”
生産車編、
レーシングマシン、
レーシングカー編から引用させていただいたので、一緒にお楽しみいただければと思う。
Porsche museum-1 posted by
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【1947 Porsche type360 Cisitalia (左上)】
イタリアのチシタリア社から依頼され、ポルシェ博士の息子であるフェリー・ポルシェが中心となって開発されたGPカーがタイプ360 チシタリア。設計料が、戦後幽閉されていたポルシェ博士の保釈金に充てられたのは有名なエピソードだ。
以前のブログで、1939 MERCEDES BENZ W165というクルマは “機械としての塊感” が感じられて好き・・・と書いたことがあったのだけれど、type360 Cisitaliaからもそんな感じで良い感じ。
【1960 Porsche type 718 Formula 2 (右上)】
タルガ・フローリオで活躍した718は、排気量が1.5リッターになった1957年にF2にも参戦を開始した。550をベースに開発された718RSKをベースにタイヤがむき出しのフォーミュラマシンにコンバート。後継モデルの718/2が優勝を飾るなど活躍している。
718 Formula 2は、
Skip barbarっぽくてカッコ良いな、と。これのレプリカが “一人乗りコミューター” として発売されたら・・・ちょっとグラッとくるかもしれない。(笑)
【1954 Porsche 550 Spyder (左下)】
1954年に、初めてポルシェが製作したレーシングカーが550スパイダー。鋼管製スペースフレームのミッド部分にエンジンを載せアルミボディを被せたオープン2座のレーシングスポーツで54~55年のルマン24時間でクラス2連覇。55年には総合4位入賞を果たしている。
【1962 Porsche type 718 W-RS spyder (右下)】
RS60の進化版で、1962年にポルシェとしては初めてとなる2リッターの水平対向8気筒エンジンを搭載したモデルがW-RS。同年のタルガ・フローリオでクラス優勝を遂げたほか、各種競技で活躍。ヒルクライムではヨーロッパ選手権を制している。
550 Spyder、718 W-RS spyderは、981 Spyderの
源流にあたるモデルなのかも。訪館時(2014/11)は、981 Spyderを買うことになるなんて思っていなかったのだけれど、オープンモデルはいーよなぁ・・・なんて思っていたように記憶している。(笑)
Porsche museum-2 posted by
(C)ginapoolholic
【1964 Porsche 911 2.0 Coupe (左上)】
1963年のフランクフルトでデビューし、翌64年からデリバリーが開始された356の後継モデルが911。356と同様にフェリー・ポルシェが開発計画を統括したが、直接的にはフェリーの息子、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェが担当となった。
ぼくの911のイメージはまさにコレ。シンプルで凄くカッコよいと思う。所有してみたいとも思うけれども、故障地獄には耐えられないだろうなぁ。(苦笑) ちなみに、Le garageさんでミニチュアが売っているんだけれど、この色だけは値段が高くて
¥15768。ちなみに他色だと
¥3888。これって特別な意味がある色なの?(汗)
【1971 Porsche 917 LH Coupe (右上)】
もう一つのタイプが917LH(Lang Heck=ロングテール)と名付けられたル・マン用の本命。テール部分を延長し、低い位置にリアウィングをマウント。ダウンフォースを確保したままドラッグの低減を図るデザインで事実ポールを奪ったが決勝ではエンジントラブルでリタイア。
Wikiによると、正確には917/20。タイヤ周りの空気抵抗削減を狙い、ワイドボディを採用した実験的モデル。大柄な外見から"pig"(豚)というあだ名が付けられた。スポンサーのマルティーニがこのスタイリングを好まず、ボディにスポンサー名を一切書かないよう命じたというエピソードがある。1971年のル・マン24時間レースに出走した時にはボディ全体がピンク色に塗装され、各所に豚肉の部位が表記された・・・らしい。じゅんちゃん家のガレージにこれのミニチュアが飾ってあったよーな?
【1977 Porsche type 935 Baby (左下)】
ル・マンのコーナーで紹介した935/77をベースにドイツ国内の選手権用に排気量を1.4リッターまで縮小、ツインターボをシングルターボに置き換えたモデルが935ベイビー。オイルクーラーをリアに移してバンパー中央が塞がれているのが最大の相違点だ。
このクルマの
トミカ、昔、持ってたよーな気がするんだよねぇ・・・たしか。(笑)
【TAG Porsche TTE PO1 (右下)】
Wikiより・・・前年(1983年)の終盤よりTAGのターボエンジンを使用していたが、レース中に使用することが出来る燃料が250リットルから220リットルへと減少した1984年シーズンのために新設計したのがMP4/2である。搭載燃料量の制限により、エンジンの燃費性能が問われることになったが、ボッシュ製のエンジン・マネージメントシステムを搭載するTAGエンジンは、最も燃費に優れたパッケージとなった。
MP4/2に思い入れはないのだけれど、Eng単体としてこんな飾り方もありなんだなぁ・・・と思ってパチリ。(笑)
Porsche museum-3 posted by
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【2008 Porsche RS Spyder (左上)】
2005年のアメリカン・ル・マン・シリーズにデビューしたLMP2マシンがRSスパイダー。カスタマーチームへの市販を前提に開発され、自然吸気3.4リッターのV8エンジンをカーボンモノコックにダイレクトマウントしている。写真の個体は08年式の第二世代で同年のル・マンでクラス優勝を遂げている。
やっぱり、ぼくはこのLMP形状が好きみたい。このクルマ見たときにドキドキしたもん。
一度乗ってみたい・・・無理だろうけれど。となると、宝くじ当てて
Radicalかな。(笑)
【2002 Porsche 996 Sally Carrera(右上)】
車体は2002年型ポルシェ911カレラ。タトゥーを入れている。小さな町の敏腕弁護士兼「コージー・コーン・モーテル(民宿)」のオーナー。そのために
彼女が登場するたびにドックからは「またか」と呆れられている。都会での生活に疲れた彼女は、偶然辿りついたこの地の雄大な渓谷に魅せられ、ラジエーター・スプリングスへと移住する。マックイーンに、ドライブの本当の楽しさを教える。
映画
Carsのヒロイン。ディフォルメ→実物でも、あまり違和感がなかったのは驚き。(笑)
【2010 Porsche 911 GT3 R Hybrid (左下)】
2010年のジュネーブショーでお披露目された新時代のレーシングカーが911GT3Rハイブリッド。4リッターの水平対向6気筒エンジンに加え、それぞれ60kWを発生するモーターで左右前輪を駆動するハイブリッドシステムが組み込まれ、翌11年にはニュルブルクリンク24時間で初優勝を飾っている。
リアビューのシンプルさ、ビビッドなカラーリング、ともに凄く好き。ミッションの “
ヒューーーン” って音も萌える。(笑)
【2010 Porsche 918 Spyder hybrid (右下)】
ポルシェが生み出した最新鋭のスーパーカーである918スパイダーは、ガソリン・エンジンとモーターを合わせた最高出力が887hpを誇る2人乗りのハイブリッドカー。技術の粋を集めて開発されたクルマであり、これまでポルシェが製作した中で最も高度なマシンであるだけでなく、史上最速の公道用市販車であるということはざっと見ただけでも理解できた。
言わずと知れた水冷時代のスペシャルカー。テストドライバー×911S、素人×918の組み合わせで、
テストドライバーを追いかけ回せるとは、相当ポテンシャルが高いんだろう。2014年末の時点では相当レアだったので、展示されていたのには驚いた。
Porsche museum-4 posted by
(C)ginapoolholic
一通り見終え、名残惜しみながらエスカレーターを下って行くと、そこには各種グッズコーナー。Por museumでしか買えないモノもあるので、じっくりと拝見。いくつかお土産を購入した。
で、結局 “廻ってみての感想” はどうだったの?というと・・・
【ドイツ旅行 豆知識㉖:Porsche museumを見学するならば、1日確保したほうが良い】
もう一度行く機会に恵まれたならば・・・次は
工場見学とレストラン
クリストフォーラスでの食事を楽しんでみたいと思ったから。あとはジュランさんが行かれていたライプチッヒの
サーキットランプログラムにも参加してみたいなぁ。
Porsche museum-5 posted by
(C)ginapoolholic
渡独してから既に1年が経過しているのだけれど(苦笑)、記憶を思い起こしながらUPしてみた。ぼくの
Spyder生産枠は3月予定なので、もう少ししたらあそこで生産が始まるのかなぁ?・・・と思うと、ちょっと感慨深かったりして。(笑)
ドイツ旅行のハイライトはこれでほぼ終わりなのだけれど、気が向いたらあと1本書くつもり。帰りも事件があったんだよねぇ・・・。(苦笑)
【ドイツ旅行 2014:目次】
1.
渡独経緯〜パナメーラレンタル予約
2.
Münchenの夜
3.
Deutsches Museumを訪れる
4.
Autobahn 地獄の600km
5.
Nordschleifeを走るためには?
6.
遂にNordschleifeを走る
7.
Porscheの聖地へ