そもそもリタードって一体!?

先日のブログでは、ありがたいことに皆さんからAP2のリタード発動条件を教えて頂きましたが、その後何人かのみん友さんから「リタードって何？」という素朴な質問を頂きましたので、私の分かる範囲で書きたいと思います♪
そんなことわざわざお前に言われなくても知ってるよ!!と言う方はスルーしてください(笑)
あ、間違いを発見した場合は、スルーするか優しく指摘してやって下さい（＾＾ゞ





さて、普通どのクルマにもエンジンが高負荷状態にある時にはエンジンが壊れるのを防ぐ為に、保護機能が働きます（＾＾）ｖ
クルマによって様々な方法でエンジンの保護を行なっていると思われますが、ここではS2000の場合について書いてみます。



そもそもエンジンへの空気の供給(吸気)と排気のタイミングは、カムシャフト（のプロフィール)によって（吸気バルブと排気バルブの開くタイミングが）決まっており、(ECUの設定により)ソレに合った最適なタイミングでプラグを点火しています。

その点火タイミングをわざと後ろにずらす(＝リタードする)事で、エンジンの負荷(パワーとトルク)を抑える訳です。

要するにリタードとは、エンジン保護の為に点火タイミングを後へずらす事を言う訳です。



では何故、点火タイミングを後へずらすことがエンジンの保護につながるのか・・・

そもそも自動車は、燃焼室の中でガソリンと空気を爆発させることで発生する爆発エネルギーを、ピストン→コンロッド→クランクシャフトという順番で回転エネルギーに変換していきます。

爆発後の空気は前述の通り、バルブを開くことで排出されますが、これは爆発の有無に関係なく排出されます。

もうご理解頂けたと思いますが、点火タイミングをずらす事で爆発している時間を短くすることが出来ます。

もちろんバルブは点火とは関係なく開きますので、不完全燃焼状態の空気は強制排出されます。

これによってエンジンの負荷(パワーとトルク)を抑える訳です。



リタードはエンジンを壊さない為にある機能ですから、クルマと持ち主である私達にとっては、とても大切な機能です。

しかしサーキットでタイムを出したい時にコレが発動するとサッパリパワーが出ない（＝タイムが出ない)訳です(T＿T)

サーキットをいくら走っても、これが発動する必要の無い状態に保つことが出来れば良いのですが、S2000のような高出力エンジンを備えたクルマにとっては特に難しいのが現実です。

まぁ一般的にはラジエータやオイルクーラー、無限エアクリボックス等のパーツを導入する事で、エンジンを冷やしてあげる事が必要だと言われていますが、結構なお金が掛かりますし、どう足掻いても真夏のリタード回避は不可能なのでは?と言うのが現時点での私の感想です(ｼｭﾝ

皆さんから頂いたアドバイスにもありましたが、お金を掛けない方法としては、アタックの合間にクーリングラップを沢山入れてあげるという方法があります。
しかし同じ時間内（FSWショートの場合25分)でアタックが20周出来るのと10周しか出来ないのとでは料金が２倍になるようなものなので、ちょっと悔しいんですよね～(笑)

その他にはオフシーズン中（4月～10月頃)にはサーキットを走らない!!
という意見もありました。

そう言われて思い返してみると、シーズン中とそれ以外とでは、サーキットに来る人数が全く違います。

多くの方はシーズン中のみサーキットを走ったり、オフシーズン中は走る回数を減らす等の方法を選択していると考えられ、実はこれが最も妥当な考え方だと理解できます。

でも到底私にはムリ!!（＞＿＜）

長くなりましたが、先日のブログでは、まずAP2のリタード発動条件を知った上で、何らかの対策を考えたいと思ったのでした（＾＾ゞﾃﾍ



因みに現時点で皆様から寄せられたリタード発動条件はこちら↓

・水温８５℃～（８６℃～との説もアリ）８６℃～
・吸気温度４０℃～

今の所この２つですが、もし他にもご存知の方がいらっしゃったら情報提供をお願しま～すｍ(＿　＿)ｍ