
今までやっていたブログではカウンターが付いていなかったので、どの程度訪問者があるのかさっぱり分からなかったのですが、みんカラの場合はPVレポートがあるので、毎日朝になると「ほほう」とかいいながら、どのページにアクセスが多かったのか、トータルで何件訪問していただいているのかを見て一喜一憂しています。
その中で、今までに一番閲覧者数が多かったのが10/5の「交通事故未遂」です。次に多かったのが「破滅への前触れ 私はこうして助かった ロードスター編」ですね。全体的な傾向としては、やはりトラブルがらみの関心が強いのかな、と。
あ、そうそう。ちなみに昨日の時点で、訪問のべ件数が5000件を超えました。ありがとうございます。ひとえに一人一人の訪問者様が根気よくお付き合い頂いたおかげです。
どうも、こちらから訪問させていただいた中だけの範囲の判断でしかありませんが、こんな文字ばかりやたらと多いブログをよくぞ我慢してお読みいただきました。お疲れ様です。ありがとうございます。
しかしこれ、本当に全部読んで頂いているのでしょうか?勝手言って申し訳ありませんが、ご感想をいただけると嬉しく思います。みんカラ初心者ですのでどんなもんかわからないのです。
もしよろしかったら御協力を、お願い致します。
さて、今日は自動車保険がらみのお話を少々。
流石に今は多少なりとも慣れてしまいましたが、初めて自動車保険に触れたときは「高い金額だなあ。しかも、それを毎年払うのか。」と思ったものです。その保険料の中味にちょっと触れてみたいと思います。
例えば年間保険料が仮に10万円の保険に加入していたとします。ぶっちゃけた話、その内の15%前後・15,000円位があなたの保険加入手続きの窓口となった保険代理店に支払われる契約手数料となります。
前後というのは、保険種類により手数料率が変わるのと、自動車保険の場合、その契約の割引等級によって料率が変化するからです。割引等級の低い契約は手数料率が低く、割引が高いと保険料は安くなりますが、手数料率は高めになります。もっとも数パーセントの範囲内での変動でしかありませんが。
勿論保険料は一旦全額が保険会社に入金され、代理店は後日手数料分の支払いを受けるわけです。
さて残りの85,000円はどこに消えるのか。おおよそ、その内の6割が事故の保険金として支払われています。というか、そのくらいに収めたいなあ、と保険会社は考えているようです。
実際には偶然に起こる事故や災害が相手ですから、その年によって多い少ないはあります。このため、いざというときに払えませんでは後日の営業や信用に大きく響きますから、積立金というモノを各保険会社は別によけてあります。
ちなみに以前、実際の所はどうかと思い立ち、各保険会社のホームページから決算報告のページを辿り、自動車事故に限り、支払い保険金の率を見てみたのですが、各社60%台から70%台というところも珍しくありませんでした。ちょうど不払い騒動で揺れていた時だったから?かもしれません。ただ、某○ニー損保の支払い率は50%後半でした。儲かってるなー。
ということで残りの(希望的観測を含んだ見込み分としては)25%・25,000円が保険会社の取り分となります。この金額を、何故か駅前に多い事務所や自社ビルの維持経費とか社員の人件費その他に振り分けているわけです。
まあ、保険会社社員がその給料に見合う分の仕事をしているか?とか、代理店が手数料分に見合うことを契約者にしてくれているかの御判断はともかく、今現状こういう状態なわけです。
では、お次はその支払い保険金実額分の6万円の中味です。
自動車保険と一口に言っても幾つかの保険を組み合わせているのが一般的です。代表的なものとして、
対人保険
対物保険
人身傷害(搭乗者保険)
車両保険
が、あります。これらに自動付帯されている保険やその他の特約とか、付帯サービス(レッカーサービスなど)を加えてひとまとめにしたものを「自動車保険」と呼び習わしているのです。
細かい按分は保険の内容や等級によって様々になってしまうので、ここでは保険会社的に見た「儲かる・儲からない」保険という見方で見ていきます。
まず一番の利益部門は人身傷害(搭乗者保険)だそうです。ここは黒字部門。
以前、この分野の保険は搭乗者保険しかありませんでした。平成10年前後にこの人身傷害という名称の保険が新たに登場したのですが、発売当初は結構保険料が高かったものです。
今は保険料もこなれてきて、搭乗者保険に代わり、こちらの保険を基本契約とする所が多くなってきました。
お次。対人保険はどうも赤黒トントンのようです。出すときは大きいかもしれないけど、件数そのものは少ない、というところでしょう。
私が自動車保険に携わり始めて今年で18年目になりますが、その間に見てきた事故で対人保険まで動いたケースは1件だけですね。多分(自分扱いの契約の事故ではなかったので)。
その他の理由として、いくら相手に怪我をさせてしまったとしても、そのほとんどが自賠責の範囲で終わってしまっているからです。積極的に治療の為に病院に通うのも馬鹿馬鹿しくなってきて途中で通院を止めてしまうことも多いですからね。
さて、対物保険です。
これはまっ赤っか、です。赤字部門。
おそらく、更に大赤字ではないか?と思われるのが車両保険です。
まあ、相手のある事故で、賠償責任を果たすのは人として当たり前の行為なのですが、車両保険の場合は契約内容によっては「自分でぶつけても修理金額が出る」なんて内容もあったりしますのでね。
度重なる保険料や保険の引き受け方の改定などのほとんどは車両保険・対物保険に絡むものですし、とくに車両保険に関しては、その引き受け方が異様に細かく分かれています。いかにして危険な保険の引き受け方を回避するか、に対して各保険会社が腐心をしているかが分かろうものです。
大まかにはこんな感じですね。つまりは車両保険・対物保険の大赤字を何とか人身傷害・搭乗者保険の黒字分でカバーしようという構図です。うがった見方をすれば、何とか自動車保険の利益率を良くするべく考案されたのが人身傷害保険ではないか?と、個人的には疑ってましたしね。
ということで、自動車保険。保険料を安く抑えたいのなら、保険会社側から見て、保険金支払いの可能性を大きく左右する要素である車両保険か対物保険をいじるのが早道という事ですね。
続きはまたいつか。
Posted at 2009/10/11 18:52:44 | |
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