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2010年03月05日 イイね!

何でそう思えるのか不思議

春闘の季節です。ただ、サラリーマン時代からずっと不思議に思っていることがあります。それは、

何で自分の生産性があがっている訳でもないのに給料は上がるべきだ、と思えるのか?

という事です。
私は初めから今までずっと営業職ですし、現に今も複式簿記の作成で四苦八苦していますから、自身の財布の中身や生産性は把握しているつもりです。

ですので、春闘で「いくらのベースアップ」と声高に叫ばれるのはいいのですが、結局その「ベースアップ要求分」=「毎月の目標台数の増加」又は「目標粗利益の増収化」と同義にしか聞こえません。
毎年毎年販売台数が上昇していった時期ならばともかく、私の居た時期は「微減」「微増」という程度でした。という事は台数がほぼ横並びならば粗利益率を増やすしか仕方がなく、サービス部門ならば入庫台数、粗利益率の底上げを図るしか、給料原資のアップを目論むすべはありません。

だったら、企業経営にかかる基礎代謝カロリーの低減を図り、台数横ばいでも利益率のアップや粗利の確保を考えるという方向性を指向してほしいものだと真剣に思っていました。

だって、結局そのワリを喰うのは営業職なんだから。

例えば、いつもまあ、よくも飽きずに「ソリティア」をやっていたと思う所長に、経理なり登録業務の段取りを兼務してもらうようにするだとかさ。

「偉くなる(管理職になる)」=「給料が上がる」というのは違うでしょ?

それだけ重要なポストで、責任重大な上に忙しいからこそ給料も高い、というのならまだ話も分かるんですけどね。どうもその辺が安直に過ぎるかと思います。それでよかったというか、それで過ごせる時代でも無いだろうに。


これに関連して、年金なんかもそれに似た状況かと思うんですよね。

サラリーマンの皆さんは年金保険料を払っているとは仰いますが、源泉徴収が原則であるこの国において、実際に社会保険料なり年金保険料なりを払っているのはあくまで企業であって、額面上は払っていたことになってはいますが、実際は手取り分を勘定しているだけじゃないですか。
貰う側とすれば今月末になればいくら入ってくるとソロバンを弾いているだけで済みますが、払う側からすれば従業員の手取り分を確保し、年金保険料を避けて、健康保険料も分けておいて、法人税も、預かり消費税分もあれもこれもとなりますから、結局は「給料×3倍程度」の経費は見込んでおかないといけません。しかもそれは「売上を確保して、しかもキチンと回収できていて」の上で成り立つ話なんですから。

よくアチコチのサイトで「あなたの給料は適正ですか?」なんて広告が入っていますが、「嫌なら辞めればいいだけのことで、そこまで言うなら『適正年収』が稼げるだけの仕事を自分で始めたらいい」って本当に思います。

ただ、払っていたという記録があるらしい、生きていることだけが支給要件である「巨大なお小遣い制度」っていうのは、ちょっと「え?いいの?それで?」という典型のようなものに思えてなりません。
それよりかは税金や社会インフラに架かる制度負担のみを免除し、最低限は自身で稼ぎ続けてもらのが人としての本筋じゃあないでしょうかと思うのは厳しすぎるでしょうか?




がらにもなく、労働組合の支部長なんてものになっていた時期があります。
で、支部長会議なるものにも出席したことがあるのですが、まず、それに出かけるだけでも交通費の支給があります。また支部長手当てなるものが月に5000円だったかな?更に本社の1室を占領して専従組合員なる女の子も雇っていたような気がします。もちろん○岡トヨペットの社員として。

もちろん組合費なるものを徴収されていましたから、原資はそこなんですが、なんだかなあ、と思っていました。普通は手弁当でしょ?交通費はともかく。せめて乗合で来るとかさ。
でまた、会議の中で「こんな給料じゃあ暮らしていけない。だからベースアップを。」とか、「ボーナスは生活給。確実に年間○ヶ月分の支給を求めます。」なんてことも言っていましたが、普通に考えれば「実入りに合わせた生活レベル」で行くのが最初の筋ではないかと思うんですけどねえ。もしくは希望する実入りになるべく「こういう売上と利益率達成をします」から、その分幾ら下さい、とかさ。


長くなるのでそろそろまとめに入りますが、どうも今までが良すぎたからか「責任や義務の伴わない権利や要求を主張しすぎなんじゃあないの?」という気がします。
一言で言っちゃえば「身の程知らずが多すぎる」という事なんですがね。私も含めて何かにつけて。
Posted at 2010/03/05 13:34:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2010年03月05日 イイね!

メーカークレームでの対応

これはどこかで書いたことがあるかもしれませんので、既にお読みになった方にはごめんなさい。


これは「お里」でその対応が分かれるような気がするんですが、クレームに対する対応についての感覚です。うちの嫁さんの実家ではフィットに乗っているのですが、これは近所のモータースから買ったクルマです。ディーラー側からすれば「○○モータース」に業販をしたクルマ、という事になります。

で、これはフィットではよく見る症例なのですがドアミラーの付け根の塗装が剥がれてきていました。これに対して、そのモータースが採った対処法は「タッチペンで照れ隠し」です。ついでに「いいら、こんなもんで」というコメントつきだったそうです。

言えねえ。こんな言い草はねえよ。

そのおっさんからすれば近所の数ある中のうちの1台に過ぎないのでしょうけど、買った人からすれば150万円からの金額を出して買った大切な1台のはずです。しかも初回車検程度の期間でそうなったということですから。

何でか知りませんが、私のところに車検を出す訳でもないのに、そういう文句だけはキチンと伝わって来るのが困り者です。
そこでピンと来たのは、初度登録5年未満だったということもありますので「これはメーカークレームの対象部品になっているのではないか?」という疑いです。結果、フィットは片側だけでなく両方のドアミラーの付け根が新品に交換されて帰ってきました。



私は新車販売の部門しか経験していませんので、「お客さんからの苦情・問い合わせ」は、直接私の携帯電話宛に届いて来るのが日常でした。まずお話を聞き、私の説明で、事が済む内容であれば直ぐにそこまで行き、「こうこう、こういう訳なんです」と説明しました。
また、そういう類いのクレームでない、製造時の問題であったり、数ある製品チェックをくぐり抜けてお客さんの目の届く所まで来てしまったようなものについては

「メーカーのお客様相談室に電話をしてくれ」

と言うのが常でした。

なぜって、仮にサービス課に「そういうことがあったから何とか対処してくれ」と言った所で、彼らにとっては「自分が直接言われている訳ではない」ので、「何時まで経っても進展しない」のが常なんです。結局面倒くさいだけなんですね。
クレーム情報を回して、静岡にある本社のサービス部と連絡を取り、赤伝を切って
どうのこうの、とね。で、また、そういう情報が回ってきた、という事を本社でカウントしているらしいんです。そうすると、あそこの営業所はお客さんからのクレームが多い、という評価にも繋がる(らしい)。

馬鹿馬鹿しい。結局ワリを食っているのはお客さんじゃあないですか。

ということで、初めは苦肉の策だったんですが、いつも常用していたのは「販売店の本社のお客様相談センター」などという中途半端なセクションではなく、「トヨタ自動車のお客様相談センター」に直接クレーム情報を入れてくれ、と逆にお客さんを誘導する、という方策でした。「これが一番早いし、後々の為にもなります」とね。

これだと、トップダウンで情報が本社に来ます。「アンタントコは何をやっているんだ」という感じでしょうかね。知らないけど。で、どうせ本社のサービス部なんてところは暇なので、それが直ぐに私のいる営業所のサービス課長宛に

「こういう苦情がメーカーに入っている。どういう初期対応をとり、どういう経過になっているのか直ぐに報告書を出せ。」

と、来る訳です。で、私がサービス課長に呼び出され、「柴田、こういうことを言ってきている人がいるようだけれども.........」となる訳ですが、こっちは最初からお客さんとグルになっているわけですからね。「ああ、結構反応が早いですねえ」となる訳です。「で、どうしてくれるんですか」と直ぐに対応策を引き出せます。ことが公ですから動きも早いし、小手先で済ますこともありません。

結局現場でどうのこうのとやっても、その処理は内々でやるとか、なんかの伝票と一緒にして処理しちゃうとかしてるわけです。実際は。じゃあ、お客さんにもよく、サービス課にも負担でないやり方としては何があるか?といえばトップダウンで指令が来る方法しか思いつかないんですよね。これならおおっぴらに動けますから。じゃあ、「この部品を交換することによって納得してもらいました」、とかでも「どういう理由をつけて報告書を作ろうか」ではなく、「早く対処して、その経過を報告しろ」ですからね。

中にはトヨタのほうから担当者が来たこともあります。
決して製造ミスを認める発言は口にはしません(もちろん、こちらもそこまでは期待していない)でしたし、口が裂けてもその場でそんなことは言えないでしょうけど、お客さんとしては「販売店サイドがそこまで動き、トヨタもそれに対する動きをしている」という事が溜飲を下げてもらうこともあるわけです。「何かあったら、ここまで連絡が欲しい。直接で構わない。」と言って、その時にはその人(トヨタ車体)の名刺も預かりましたしね。

そこまで来れば、そこは大人の世界ですし。トヨタ(の従業員)にしたって、迂闊に言質を取られるような事は言えないですから。


例の事件では「販売店からの情報が届かない、届いていない」というコメントも出てきていましたが、クレーム情報の取り扱いというのも、個々の努力とかじゃあなく、システムとして吸い上げる仕組みを考えなくちゃいけないのでは?という気はします。



Posted at 2010/03/05 10:34:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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