2010年12月02日
昨日はちょっと用事があってディーラーに行って来ました。で、ついでに聞いてきたことを何点かご紹介。
その1 ATFは何種類在庫を持っているのか?
トヨタでは従来用のATFは2種類なんだそうです。で、プリウスのような最近のクルマ用はまた別なので、という事で別に1種類。更にCVT用はまた別物という事でもう1種類。もう一種類あったかな?というような話でこの店では合計5種類のATFを在庫しているようです。
ちなみにストレーナーの在庫は持っていない、とのことでした。
ちなみに通常のATFチェンジャーによる全自動の交換作業は総容量8ℓ程度のATFに対して1回分で2ℓ前後の使用済みオイルを抜き、新油を入れます。で、しばらくアイドリング状態させておいて新油と古油とをかき混ぜ、ある程度混ざりきった所を見計らって、また2ℓ位混合油を抜いて、その分の新油を入れ、またかき混ぜ、という手順を繰り返し、計4回位総量で8ℓくらいの新油を入れます。
お気づきかとは思いますが、全てを抜いて出し切った後に新油で満たすというわけではありません。イメージ的には「汚れを薄めている」という感じですね。流石に4回も抜き差ししていれば、4回目に抜くオイルは1回目ほど汚れている訳ではありませんが、それでも新油のような鮮血のような赤にまでは戻りきるところまでには行きません。もちろん10回も20回もやっていればいつかはキレイにはなっていくのでしょうけれども、費用対効果という事もありますしねえ。廃棄物も増えるし。
じゃあ頻繁にやればいいか、というとそうばかりでもなくって。やりすぎはその回数分、ゴミの混入の機会が増える、という事でもなってしまうんですよねえ。精密機械なだけにそっちの方が怖い。
その2 LLCの扱いは?
基本、特にお客さんからのオーダーがない限り、現在のLLC交換は全てスーパーLLCで行っているそうです。
トヨタ車に関しては今まで赤いLLCを使っており、トヨタ製スーパーLLCはピンク色なので、LLCの色が変わっていることによる変色も少なく、基本はこっちなんだとか。
ただ、緑色のLLCを使っている車の場合はその時だけ従来の緑色のLLCを用意して、従来品を入れているようです。緑とピンクだと混ぜてしまうと黒く変色してしまうので。
という事は、ピンク色以外のスーパーLLCは、用意していないという事なんでしょう。
では、スーパーLLCに切り替えるデメリットはないのか?という質問。
お答えとしては、「どうも従来品に比べ浸透性が高いのか、冷却水漏れの症状がたまに出る」とのことでした。つまりチョイ漏れの箇所にはLLCの成分がカサブタのように干からびて凝り固まっている(これを見て、漏れ出している場所を特定する)のですが、スーパーLLCに入れ替えると、ここに液が浸入していつの間にやらカサブタが落ちてしまい、水も漏れていることがあるのだそうです。もっとも、一時的に水が減っても、またカサブタは形成されるのでしょうけども。多分。
その3 後付HID
HIDのバーナーは、ハロゲン球の玉とは違い、ずいぶん変わった形をしています。このため以前から後付HIDに関して「プロジェクタータイプならともかく普通のリフレクタータイプで光軸狂わないのかな?」と不思議に思っていました。たまたまショールーム内にプリウス用の後付HIDの宣伝ポスターが貼ってあったのを見てこれを思い出し聞いてみたのです。
答えは一言「ずれている」でした。
結局はリフレクターそのものがHIDのバーナーの光り方に対応していないと車検という観点ではダメ、ということですねえ。しかも、後付HIDは色温度の高さ(青白い色の光)を謳っている製品が多いのも頭の痛いところのようです。下手に交換されていると光軸どころか色温度でも引っ掛かってしまいます。
その手の宣伝文を読む限りでは「6000Kまでなら大丈夫(車検対応)」とは書かれていますが、ヘッドライトの色に関しては検査官の目視検査ですからねえ。
まあ結局はカッコだけ、という事になってしまうのですが、不思議で仕方のないのは「ネコも杓子もヘッドライトは白い(青い)方がいい」という風潮です。
実は。何でこんなことを言うかというと。
先日ウチに参戦した黒インプ君(今はさっそく代車で出張中)ですが、当初先方の業者のいう「HID仕様」を鵜呑みにしていたわけです。どうせ帰って来る時にライトを照らすといっても高速のトンネルの中程度でしたので「ああ、青いなあ」と思っていただけで疑いもしませんでした。
ただ。
実際に暗くなってからヘッドライトを点灯させると妙に暗い訳ですよ。今までもHID仕様のクルマには何台か乗っています(今のイストもHID車)から、HIDなら、こんな程度の光量である筈がないなあ、と。という事はコイツ、バルブ交換で色温度が上がっているだけか?と。
疑問に思ってよくよく見直すと、エンジンルーム内に「高電圧注意」のステンシルもないし、車内に光軸調整のダイヤルも見当たりません。
という事は、先の業者もヘッドライト点けてみたら光が白かったので、それだけで「ああHIDか」と判断したんでしょうねえ。あーあ。まあ、それを碌に確認もしないで真に受けた私もマヌケなんですけど。
HID車に乗ると分かるのですが、確かに晴天の夜は明るいのですけど意外にダメなのが雨天の夜です。光が雨粒で散ってしまって、視認性がガクッと落ちます。結局色温度が高すぎるのでしょう。
ではハロゲンのハイワッテージバルブは?というと。これは私の感想に過ぎませんが、つまるところは「色温度が高いだけ」で多分光量自体に差はあまりないんじゃあないのかな?という感じ。確かに白い光は明るく感じはしますが、車内から見る景色の視認性が高いかというと、そうでもないような気がします。
HIDは、その色温度の高さと同時に、ハロゲンに比べてワット数は低くても光量は3倍というのを売り文句として登場しました。でもこれを裏返して考えてみると「実はあの色温度だと3倍の光量がないと明るく感じないのでは」というか「光量3倍」というのがディスチャージの優位性を確保する為の最低ラインだったのでは?というか。
見た目だけのハイワッテージは要らないので、黒インプ君が帰って来たらバルブを通常のハロゲン球に戻そうか、それともHIDに換装するか、と思案しています。出来れば電装系はあんまりいじりたくないのですが、今のままでは見た目だけで意味はありません。少なくとも通常バルブには戻さないと。色温度はそのままでいいので、もう少し光量の強いバルブを探そうかな。
あとはやっぱりタイヤを換えたいなあ。
Posted at 2010/12/02 11:46:43 | |
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