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あんまりやりすぎるのも深みにはまってしまうだけなので、そこは自制心を持って、という事になるのですが、それでもやはりナビくらいは付けておいた方が色々と便利なものです。

さて、ナビ選びなんですが。
サクシードバンはトヨタ車ですから、オーディオサイズは独自規格のワイドＤＩＮとなっています。奥にある機械本体そのものは旧来のＤＩＮ規格の２ＤＩＮサイズなのですが、全面パネルだけ左右１センチ程度ずつ横に広い、というもの。

安く上げる、という至上命題に則っていくのであれば、ベンツに付けてあったモニター別体のパイオニアのナビを付けるのが一番です。で、一番上にそれを付け、１ＤＩＮオーディオとナビ本体を中央パネルに入れる、という方式。
ナビ本体からモニターへの接続ケーブルは、ちょうどワイドＤＩＮにノーマルＤＩＮオーディオを付ける為のスペーサーがオーディオパネルの左右に入りますから、そのスペーサーを加工することによって接続ケーブルを通す為の穴が確保できます。これでケーブルの不必要なインパネ表面への露出を避けられる訳です。

ただ。

いかにも「ナビ(を含むオーディオユニット）をここに入れなさい」と言わんばかりに大口を開けているインパネ前面を見ると、この取り付け方式が許せません。うぬぬ。せっかく特等席を空けておいたのに、何故かそこには........、という感じです。


どうもこういう落ち着きの無い感じは好きになれないので、多分安上がりなこの方式は採用されないでしょう。



では、どの方式にするのか？


基本、ここにはワイド２ＤＩＮの純正ナビを組み込んであげたい所です。社外ナビだとどうしてもワイドＤＩＮが生かせませんし、ワリときらびやかな塗装をされている場合が多いので、黒一色のサクシード君の内装にはそぐわないような気がするからです。
使い勝手に関しても、純正ナビの方がよかったという印象が強いんですよねえ。

ということで。

気持ち的にはＨＤＤナビ、もしくはＳＤカードによるメモリーナビが良いなあ。テレビは全く要らないので。あってもほとんど見ないし。まあ、ＤＶＤタイプでもいいんですけどね。どうせiPodは持ってるので。
本当のところＨＤＤでなくてはならない理由は無いですから、今後の故障のことを考えてもメモリータイプのナビの方が良いんですけど、まだまだ新商品であることもあって、まだまだお高いんですよね。


うーん、悩みます。



きれいな黒いナビは、けっこうお高いモデルに使われているような印象ですので、なかなかエイヤッと手が出ません。

昨日、名古屋から引き上げてまいりました。で、そのまま車検屋さんへ直行。スケジュール通りならば水曜日の午後には車庫証明が下りる筈ですので早ければその日の午後にも、とは思いますが多分、次の日が天皇誕生日なので１日挟んで２４日の午前中登録となるでしょう。

さて、サクシードバン。


個人的には散々トヨタの新車は乗ってきましたし、売ってもきました。もちろんその中には大量のハイエースバンを初めとする商用車も含まれています。このため今回サクシードバンに乗ってきて思ったのは「トヨタの商用車ってこんなもんだっただろう？」というね。
つまり、「それほど大騒ぎするほどのもんでもないけど、期待を裏切られるワケでもなく、丁度良い塩梅のクルマ」という感じです。もちろん安く上げる為にコストダウンしてることはそこかしこでヒシヒシと感じるんだけれども。

だから雑誌屋さんの言う「奇跡のトヨタ車」というネーミングは、そのフレーズだけが先行してる感じですねえ。私的には。よく｢誰それが号泣」なんていうテレビタイトルを見かけますが、実際にその画面を見ると｢これ、号泣じゃあないだろ」っていう印象と似た感じですかね。せめて｢嗚咽」程度じゃあないの？っていうね。
あんまり過大な表現をすると、表現者の見識そのものを疑われることにも成りかねませんから程々にしたほうがいいと余計な心配をしてしまいます。

ところで、その「奇跡のトヨタ車」なる記事がどのような内容だったのか気になって気になって仕方がなかったので、あれから気が付いた時には調べていました。そしてやっと昨日の夜に行きついた記事がここ。

http://engine-online.jp/features/CF0807_ESSE-ECO.html?pg=4

多分これでいいんじゃあないかと。まあ、読んでは見たものの、取り立てて珍しいことを書いているわけではなかったのでちょっと期待はずれだったんですが。





私がセールス研修を受けていた頃、よく言われていたことが「まずは商用車を売れ」でした。つまり、まずはトラックを買ってもらい、そこを足掛かりとして乗用車を買ってもらうという次のステップへ進めという教えです。

今でこそ「いきなり乗用車」「いきなり個人客」（つまりは来店きっかけが大半の最初のステップということ）というパターンが大半でしょうけど、トヨタにとっての商用車の位置づけは、「法人開拓の重要な尖兵足るべく開発された戦略商品」が本来の姿です。

誤解されることが多いかもしれませんが、商用車は「単なる乗用車の廉価版」ではありません。もっとも他メーカーに於いては、そういうクルマも少なくなさそうな気はしますけど。
商用車はタクシーも含めて国内で最も酷使される車のジャンルです。このため、クルマの作りに関して非常にシビアな選別をされます。つまり悪評が立ったらそこでお終い。まあもちろん、お偉方がそのようなクルマに触ることが皆無な会社では、会社同士のお付き合いの中で選択されることも珍しくないでしょうけど。

でも中小企業が大半な実情からすると、コマーシャルバンがそこの企業に１台喰い込んでいる事は、特に新車営業職経験者の目からすると重要な足掛かりになるものです。

そういうことに目をつけるトヨタという会社を「さすがに商売に抜け目がない」と思うか、「目の付け所が違う」と思うかはそれぞれでしょう。でも、おざなりな印象の強いこうした４ナンバー車にきちんと目を向けているところはもっと評価してもいいのでは？と思うんですけどね。
で、満を持してか否かはともかくとして、あまりにも乗用車チックになってしまったカローラワゴン・カルディナワゴンクラスのの４ナンバー次世代車として作ってきたのがサクシード・プロボックスという流れですから、トヨタとしてはここでコケるわけには行かないんですよねえ。何が何でも「他を圧倒する商品力」で力押しにしなくてはいけないところな訳です。


あまりそうしたイメージは一般的には浸透していないかもしれません。もっとも、自動車雑誌などでそうした商用車を徹底分析したなどという記憶もありませんが。

でも、こと売り手側からすると「定期的に顔を出せる」材料はのどから手が出るほどほしいものです。初回訪問は「誰でも・何処でも」出来ますが、２回目以降・３回目以降の継続訪問となると「何か、顔を出す理由」が欲しくなります。そこで有効になってくるのが強力な商品力を持ったコマーシャルバンの存在です。


セールスになって初めて気が付いたのが「ハイエースバン」がいかに強力な商品力を持っているか、と言うことでした。ハイエースは信者と呼べるくらいに強烈な信頼感を持っていただいている方の多い車種です。トヨペット店がこれにどれほど助けられていたことか。
「あれ、良いって言うじゃあないか」という評判は、特に同業者間では浸透が早いものです。また、それを所有していることが同業者間での評価を上げることにもなったりもするものです。


さて、お話をサクシードのインプレッションに戻します。

まずシート。これ良いです。
ぱっと見イストのシート骨格だろうな、とは思っていたのですが、あまりにも張りが有り過ぎて突き上がりを強く感じてしまうイストのシートに比べ、多分内部のクッション構造や表面生地の取り合わせが良いのでしょう、いつもなら１時間もするとお尻が痛くなってしまうトヨタ（ハイエースを除く）のシートですが、今回は大丈夫でした。
インパネはスイッチの形状やダクトその他の位置関係からして、中味はヴィッツの流用品でしょう。ヴィッツのものと一見気が付かれないように上手く使い分けているよなあ、と思います。
いかにもナビゲーションをここに入れてください的なインパネを見ると「やはり入れないと様にならないか」と思いましたので、ちょっと物色中です。

走らせて見た感じは、出足は「ものすごくカタログ燃費を気にした」っぽいイストの１．５ℓモデルとは違い、きちんとアクセルの踏み込み量のストロークを拾って、それに反応している感じです。力強い、というほどではありませんが。

ただ、少々足の動き方に気になる感じがありました。フロアが硬い(バン故の）所為なのか、バンタイヤの特性の所為か、足の設定の所為なのかはまでは突き止めてはいないのですが。
どうせ普段は乗用車として使うわけですからほとんど空荷状態です。という事で、車検時はバンタイヤ(荷重制限をクリアーしている貨物車用のタイヤ）でなければ仕方がありませんが、普段の脚用として乗用車用タイヤセットを用意しておこうかな、と考えています。１３インチタイヤなら安いしね。


とりあえずは、車検が仕上がってくるまでお楽しみはお預けです。