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2010年12月21日 イイね!

「査定」というお仕事

「査定」というお仕事営業マンの報告数字の1つに「今日の査定台数」というものがあります。
大概は面倒くさいので、聞かれると「2台」と答えておくのが常でした。だって「1台です」と答えるとすかさず「少ないなあ」と上司にぼやかれ、「3台です」と言うと「ちゃんと査定書出しておけよ」と言われるからです。
査定書を出すというのは果たして何の意味があるのか今もって意味不明なんですが、報告した台数分の査定書を地区本部の「査定課 課長」様宛(ちなみに当時の査定課課長はSという人でした。本当にどうでもいいことですが。)に提出しなければならないなどという、下っ端にとっては本当に意味不明な余計な仕事があったのです。
つまりはあんまり気張った査定台数を報告すると、月末になってその台数分の査定書を作らなければならないという、まったくエコロジーに反した仕事が山積みになってくるんですねえ。私からしたらゴミの山を作っているとしか思えない行為だったんですが。

上司が現役セールス時代の頃の行状をつぶさに目にしている私などからすれば「お前は何で査定書を出さないんだ?」と幾ら私を問い詰めようが、「あんた自身が査定書なんか出したこともなかったし、出す気などサラサラなかったろう?」と思っていました。まあ、それを会議の席で言っちゃうと身も蓋もない話になるのも分かっていたので黙って「はい、そうですね、すみません」と一応しおらしく言ってはいましたけど。

人間、立場が変わると言うことが変わるって嫌だねえ。



さてさて。その査定という行為について。

一応、査定台数の報告というものにももっともらしい理由はあります。
つまり、今現在見込み客になるかも知れない人が乗っている車の査定額を出す事によって「この金額にまで査定額がつくのであれば次の車を考えてみようか」といった次の段階に事が移行する可能性が生まれるかも知れないじゃあないか、という至極甘い読みです。つまりは普段の営業活動において「買う気を起こさせるアクション」をどの程度しているのか?という事を「査定台数」によって判断しようとしている訳です。

もっとも、地道に外を歩いて査定台数を1台1台こなしていくのも「査定台数1台」なら、ショールームのカウンターにたまたま居た時に「あの車の査定してもらって、この車の見積を作ってください」と言われるのも「査定台数1台」です。誰しも楽な方がいいに決まってますからねえ。
ソコソコ来店客のある営業所ならば、何かと理由をつけて営業所のどこかで油を売りつつ外に出ようとしない営業が少なくないのもわからない話ではありません。


しかし査定査定といっても、ある程度良い数字が出てこないようでは、お客さんの気を引くきっかけにはなりません。逆に引かれてしまう事だってありうることです。
このため一時期、トヨタの販売店では新車の値引額を引き締めて、逆に下取金額を高めようという作戦に打って出たことがあります。

まあこれは強烈な商品力があって初めて成立する話なんですけどね。

ちょうど初代ヴィッツの発表時の頃の事でしたので、あの当時だけは何とか成立はしていたんですが、なんだかんだ言って次第になし崩しになっていったのは御存知の通りです。

ちなみに当時「こうこう、こういう理由で値引ができないんです。その分、今回の下取金額はここまで付けさせて頂きますので....」などという苦しい言い訳を言わされていた私はお腹の中で「でも3年後5年後の下取が決して良いとは言い切れないもんなあ」と思っていたものです。まるでどっかの国の年金詐欺のような口実ですねえ。今考えてみると。

今現在の下取金額は、以前のような「査定基準金額が幾らで、そこから幾ら分の減点があって....」などという事はしません。
傷や修復歴の有無のチェックはしますが、それらは「オークション基準で言って、評価点で何点ぐらいの状態に相当するか」をチェックするためのものであって、以前のような「U5P15]とか、「U7P25」等という「修理相当金額5千円の凹みと、それに要する部分塗装費用15千円分の価値減価」などというのは遠い昔のやり方になってしまいました。
もっとも私的には、このやり方で10年を過ごしてきたクチですので、そのおかげで「ヤマ勘鈑金見積」がソコソコ当たるんですけどね。一応、査定の減点基準というのは「修理に要する金額」相当額ですから、裏返せばおおよその修理見積金額でもあるので。



さてさて。
私はいつも人様の車の査定金額をお知らせする立場でしたので、逆の立場に立った事があんまりありません。仮に自分のクルマの査定金額が知りたい時には中古車相場から逆算すれば大体の金額が見えても来るので。
でも、査定金額を言われる側の気持ちってどんなもんなんでしょうね?やっぱり期待と不安を以って、わが子の合格通知を聞くような心持で聞かれるんでしょうか。

でもこれって、けっこう残酷ですよねえ。

やっぱり、あまりにあんまりな金額を聞かされると愛情の対象を全否定されたような気持ちになるんだろうなあ。まあ、私の場合金額を期待するようなクルマにここしばらく乗っていないので、そういう気持ちとは体よく無縁なんですけど。


未だにインプレッサの中古車をしげしげと眺めている(ちなみに黒インプは未だに代車として奮闘中なので)ことがあるんですが、あまりに強気すぎるWRXの値付けには呆れています。悪い車とは思いませんが、いくらスポーティグレードだからと言ってもそうホイホイとああいった金額を出す人も少なくなったと思うのですがねえ。

もっとも、下取金額が売り金額に連動して相応の金額か?と聞かれると、殊更よいとも思えない(つまり買い叩かれているっぽい)のですけど。
Posted at 2010/12/21 23:01:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2010年12月21日 イイね!

これは世代間の感覚の違いなのか

お付き合いが始まってから15年目に入るお客さんの会社があります。

15年前の往時を知る社員の方も少なくなり、随分人が入れ替わりました。社長はオーナー社長ですから当時と変わりませんが、それでも随分と当時と比べて性格が丸くなったような気がします。もちろん、ここまでお付き合いが長くなると冗談の1つも軽々しく言っていただける間柄にもなろうものではありますが。


今日は、請求書の明細をお届けに上がるのと、来年のカレンダー(毎年、自前でカレンダーだけは作るので)をお届けに上がる用事でお伺いいたしました。


すると、15年前から変わらず営業職にある方から「ちょっと柴田さん、いいかな?」と呼び止められる声が。Iさんです。
お話を伺うに「ちょっと車の調子を見て欲しい」というお話と共に「最近の奴は社用車を大事にしない」というお話や、今後の社用車の展開の事についてとか、要望だとか、まあそんな四方山のお話を伺ったりしたのですが。

ただまあ確かに車の維持管理に関して以前と比べては無頓着になったんだろうなあ、という気はします。昔の状態を考えると。
タイヤが坊主になっても気にならなかったりだとか、平気でクルマをぶつけてくるとか、ぶつけてきただけならまだしも、そのことを一言も報告せず、言われるまでそのままだったりだとか。車の調子に関してほとんど問い合わせもないですしね。それだけ気にしていない、という事なんでしょう。

以前のそこの営業車はカルディナバンでした。
まあ、これがいかにも貨物車然とした車というか乗用車の廉価版なんだなあ、という感じで、乗り心地も悪く、ギシギシと何処からか音もしてきたりして、当時下取りに貰って新車を納めた帰りに乗って行った時も「これで我慢していたんだなあ」と思ったものです。
それが今は乗用車になり、カルディナワゴンとオーパが駐車場に並んでします。随分と音も静かになり、乗り心地も柔らかく、今までのことを思うと非常にゆったりと乗っていただけるようになりました。
でも最近入社してこられた人は以前の事を御存知ありませんから、これが普通と思っておられるのでしょう。恐らく口には出さないにしても「何だこのクルマ30万キロも乗ってるのか、けち臭い事をするなあ。さっさと換えればいいじゃあないか、こんなぼろいのを乗っているくらいなら。」

こう想像するのは、推測するに無頓着な扱いをしているようにしか思えない故障の仕方を最近目にするからです。つい先日は下回りをどこかで打ち付けて、エンジンが掛からなくなってしまった、というものでした。まあ、何とか戦列に復帰してくれた様で良かったんですけど。
でもこれが新車で代替車を用意するとなれば200万オーバーです。
誰がそのお金を、どこで、どうやって工面するのか?お金は天から降ってきてくれるものでもなければ、ぶつけた本人の給料から、その修理代を差っ引いても良い、という訳でも無いですからねえ。


私も歳を重ね、立場も違っても来て、随分見方や考え方が変わっても来ました。
サラリーマンであった当時はとにかく新車を売る仕事でしたし、当時はまだ世の中の景気も今ほど悪い訳でもなかったですから、とにかく新車になるネタを夜昼となく考え暮らしていたものでしたが、今にして思い返すと少々強引な売り方をしてしまったことも少なからず有りもします。

決して少なくない御代を頂く意味というモノを、もう少し心に留めていないといかんなあ、と思う今日この頃です。もちろん、今まで考えていなかったわけではないのですけど。また、その御代を頂くだけの価値が創出できているか?という事も常に心に留めておかんといかんなあ、と戒めておきたいと思った今日の出来事でした。
Posted at 2010/12/21 21:40:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   01/14 11:39
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