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2014年07月06日 イイね!

事故が起きた後が生業の方々

もちろん私にした所で事故の後処理を業務内容の一つにしていることには代わりはないわけですが。
それはそれとして先日お客さんと話していた時に、そこからあまり遠くない場所でピンク色に染め上げられたレッカー車をトレードマークとして営業しているレッカー業者のお話が出てきました。一般的にはレッカー屋さんと言われても殆ど接点のない業種でしょうし、私自身もレッカー業界にそれほど詳しい身分でもないのであまり偉そうなことは言えません。

ただ、それでもそのピンクのレッカー業者だけはディーラーの営業マン時代に「要注意業者」として気をつけろと言い含められていたところでした。
一つには警察とつながっている業者であるためにグズグズしていると何時の間にやら連絡が行き、現場に件のピンクのレッカー車が登場してさっさと事故車両を持って行かれてしまいます。
また一旦引き上げられてしまった車はレッカーの作業代や搬送料に一日幾らの車両保管料まで加えて請求されてしまい、しかも引き取りに行ったにしても、その場で現金で料金を支払わないと車を引き渡してくれない、という始末でした。


何故ディーラーの人間がレッカー業者からの事故車両の引き揚げにこだわるのか?と聞かれれば話は簡単、やっぱり車を押さえていることが後々のお話(代替、修理他)の主導権を握りやすいからです。
お客さんサイドからすればソコまでされれば他ディーラーへの浮気もしにくいだろう、というディーラー側の読みもあるので、当時は「事故の際は先ず現車の確保が最優先」と厳命されたものです。


そんな話はさておき。


一方でレッカー業者にサッサと連絡を取ろうとする警察サイドの事情としては「速やかな現場処理のため」という大義名分はあるのでしょう。噂でよく聞く「警察へのバック」云々に関しては、当の業者本人から言質がとれたことは、当たり前の話ではありますがありませんでした。
もちろんレッカー業者にすれば、酷い場合には「搭乗者がお亡くなりになってしまった」車を扱う時だってあるわけですから、色んな意味で細心の注意を払っての作業を要求されるプロの腕の見せどころなんだろうとは思います。基本24時間待機のキツイ労働条件ですしね。ただまあ、汚れ仕事と思われがちなのも、それはそれで事実だとは思いますが。



あまり中身を聞いたことがある訳ではありませんが、それでも数少ない接触機会の中でレッカー屋さんから聞いている利益部門はやはりレッカー作業代です。

例えば一口にレッカー作業といっても、その作業内容は様々です。

損傷度合いが軽微で、事故場所が平坦な一般道あれば、通常の積載車での作業が可能です。多少タイヤがあさってを向いていたにしても、強制的にウインチで荷台に引き上げしまうことも少なくありません。これならば通常のレッカー料金のみでの対応となるようです。
ただ、これが段差のある場所から引き揚げるとなるとUNICと呼ばれるクレーン付きのレッカー車が欲しくなります。で、この高低差が1mを超えた場合には「吊り上げ作業工賃」が発生し、通常のレッカー作業代に上乗せされます。
損傷状態が酷い場合、通常の積載車やクレーン付きの作業車でも手に負えない場合もあります。そうなるとカゴ台車と個人的に勝手に呼んでいる、荷台に鳥カゴ状の枠が付いた移動式のウインチレールを装備したレッカーがお出ましとなります。いかにも出動料金が高そうです。

ちなみに日本興亜損保だと自動車保険の付帯サービスで高速道路上や一般道でもガス欠車に対する給油サービスが有るのですが、あのガソリン代って聞いてみたら「レッカー業者の自腹」なんだそうです。仕事紹介する代わりに「それくらいヨロシクね」ということだそうで。




引き揚げ作業が済み、指定の搬入先がなければ保管所まで車両が運ばれます。後は車両の持ち主か、その関係者がレッカー料金の支払いをしに来るのを待つばかりとなります。
ただ、レッカー業者にとっては車を押さえていることが唯一の回収の根拠となりますからタダでは車の引き渡しには応じてくれません。

もちろん車両の損傷具合によっても車そのものを取り戻しておくべきか否かという判断をしなくてはいけませんが、手荷物を引き取りに行った時ですら「金くれ」と言われますからね。
事故当時のケガの具合もありますけど、出来る限り当座は必要と思われる手荷物位は事故時に引き上げておくべきでしょう。


またレッカー屋さんの業務の一つとして、「損傷車両が再販可能な車であった場合」の車そのものやパーツの再販があります。近頃なら特にハイエースバンなどは中々引き渡しに応じてくれないというか「処分を任せてくれたら...(以下略)」なんて事を言われることも少なくないだろうな、と想像します。
昔、実際にあった話で「ハイエースのディーゼルターボのエンジンなら幾らで売れるから、○○万円あんたにバックできるようにするけど」っていう話とかね。


ソレはソレとして、ディーラーにいた時は、事故やトラブルと聞けば営業所の積載車に乗って現場に行っていました。今は保険の代理店もしているわけですが、扱っている自動車保険には基本レッカーサービスが付いてきています。このため今はお客さんに「保険会社のレッカーサービスが使えますからJAFは止めても問題無いと思いますよ」というお話をしているんですが、それでもJAFの加入率は全体としてはあまり落ち込んでいる様子もなく、一方で時折見かける事故現場には相変わらず警察経由で呼ばれるレッカー業者をわりと見かけるし、呼んでいる現場にも出くわします。

あれってモッタイナイと思わないのかなあと不思議でなりません。保険会社に電話一本で済む話なんじゃないの?って他人事ながら思っちゃいます。
Posted at 2014/07/06 12:42:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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