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2022年10月10日 イイね!

水没と保険

基本、クルマも家も上からの水(=雨)は想定していても、下から上ってきた水には無防備です。だからクルマの保険も家の保険も、水害とは基本的に「上がってきた水に対する被害」のことを指します。雨が降り込んだ程度の水濡れは補償の対象外となります。

ふと思いついた「窓を開けっ放しにして洗車機に突っ込み、室内がびしょ濡れになった場合はどうなるのか?」という事故例はどうなるのか?

洗車の為にクルマを預けてしまう場合と自分で洗車機に入れる場合とでは保険会社の対応が異なると思いますが、先ずは預けた場合。この場合は「自管賠」と呼ばれる「自動車管理者賠償責任保険」の対象事故として保険会社が認めてくれるか?が分かれ目となるのでしょうね。
自分で洗車機に入れる場合ですが、保険事故と認められる3原則として「故意でなく、不測かつ突発的」である事が求められます。よく見かけるドライブスルー式の洗車機では必ず「ドアや窓を閉め、エンジンを止めなさい」とアナウンスが入ります。おそらくはここで「不測かつ突発的」な事故が起きない様に自発的な予防操作を促しているわけです。ここでやんなかったら悪いのはアナタ、という訳ですね。

さて、で実際に水浸しになってしまったらクルマはどうなってしまうのか?

クルマも家も床上まで完全に水に浸かってしまうことを想定していません。火災保険の水害判定基準に「床上浸水もしくは地盤面から45cm以上の浸水」といった記載があるのはそういう理由です。「水を被る」と「水に浸かる」の間には近いようで実は深い溝があるわけです。
多分ですが、洗車機の水が掛かってしまった程度では大した被害は出ないだろうな、と思います。というのもクルマの室内で、誤って飲料水をこぼしてしまう程度の事は自動車メーカーでも想定済でしょう。洗車機で使う水も工業用水程度には綺麗な水を使いますし。

でも集中豪雨等による地上に溢れ出た水は基本的に泥水です。そういう水にカーペットやシートだけでなく、床下に隠してあるワイヤーハーネスやそのコネクター、モーター、センサー類まで浸ってしまう。
泥水に浸かってしまった繊維系の部材からは臭いが取れません。水に浸かってしまった電装系も同様で、毛細管現象で泥水が何処まで浸入するか推測出来ません。仮に乾かしたところで錆の発生範囲など予測不可能です。となると全交換。
今回初めて気が付いたところではシートベルト。プリテンショナーなどの機構がまとめてBピラーの根元に埋め込んであるので、水没車はシートベルトまでもがAssy交換の対象になるとのことでした。

なかには水没した翌日に「会社に行かなきゃ」と動かしてしまったクルマもかなりの数存在するようですから、こうなると「何処まで泥水を被っているのか想像がつかない」なんて事例も多数に上ります。
まあ、エンジンが掛かればまだマシな方で、というか水没した車はエンジンなど掛けずにそっとしておいてあげて欲しいのですが、掛けちゃったが故にトドメを刺しちゃったクルマも少なからず存在します。

水没は個人の車に限らず、工場で預かっていた車にも被害が及んでいます。聞いている話だと商品車もかなりの被害を受けているようで、そうしたクルマはおそらくは全てオークションに流され海外行きになるのかなあ?と。

車両保険に入っていれば被害額は補償される、筈なんですが高年式車はともかくとして低年式・極低年式車は前年同条件での保険更改が多いので設定車価がそもそも低いことが多く一発全損の可能性が高いです。加えて全損判定されても次のクルマすら手当出来ない契約内容を多く目にします。特に通販系は直販に比べて設定出来る車価がおしなべて低い印象ですね。


近年の集中豪雨に端を発する河川の氾濫を見ていると、もちろん河川の近隣が水害に遭う可能性が高いのはモチロンなんですが、同様に新規開発の住宅地に被害が大きい気がしています。新規開発ということは当然その前があったわけで、その前は何と聞かれれば「元・田んぼ」。昔ながらの住宅地に家を構えるという事は近所付き合いも含めてハードルが高く思われているのかもしれません。
田んぼということは元々水が引きやすい土地である事に加え、農業用水を引く為の水路が縦横無尽に張り巡らされている(た)事も当たり前の話です。大量の雨が降れば、当然昔ならば一段低く造成された田んぼや水路が一時的な貯水地となって受け止めていた筈なんですが、今となっては激減した田んぼという受け場を失った水は宅地や道路に溢れ出るしかない、というのが今の世の成り行きなのかもしれません。

今月から火災保険の料率がまたしても上がる方向に改訂されているわけですが、近年の冠水車大量発生もいい加減車両保険の料率改訂に影響するかもな、と。そんな気もしています。火災保険は地域別の料率調整があるわけですが、そのうち自動車保険にも地域別の調整幅が設定されるかもしれません。交通事故ワースト地域とセーフティ地域が同率の保険料では公平さを欠きますからね。
ちなみにこんなデータがある様です。

>https://kurukura.jp/safety/20220413-20.html

交通事故ワースト県としてトップ争いに加わっていると思っていた静岡ですが、データ的にはそうでもなく、「人口10万人あたり」という条件を加えると山梨・香川・愛媛・高知・三重がワースト5を占める様です。意外にベスト5をみると大都市圏がトップに顔を出しています。道路事情の良さが加わるのかもしれません。
Posted at 2022/10/10 14:04:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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