
これは、当マンション住民で親しくしている男性が手書きしてくれたもの。
彼は1年ほど前、ステージ4の胃ガンと診断され、余命4か月と宣告されました。
それ以来、しばらくは助からない癌患者の自分とほかの健康な人・・・と、自分の頭の中で線引きし、その線内に引きこもり、住民の誰とも顔を合わせたくないという悶々とした日々が続いたそうです。その後、肺やリンパ、脳にも転移・・・先進治療を受けながらとりあえず1年は生き延びられています。
その彼が、知人からたまたまこの言葉(教え?)を聞いて、悟りが開けたようにいつ来てもおかしくない自分の死を受け入れられる気持ちが持てたと明かしてくれました。
彼を励ますとともに、癌治療の最先端情報を聞かせてもらう狙い?で、気の合う住民仲間数人と毎月1回茶話会を開いていて、その時に本人が数枚手書きして配ってくれたのです。
私自身は、1か月?ほど前、テレビ東京が毎週土曜日11:30~12:05に放映している「田勢康弘の週刊ニュース新書」の番組の中でこの言葉は目にしていました。
ジャーナリストの田勢康弘氏が毎回、政治家や経済人をゲストに招いて本音を聞き出すトーク番組。番組最後に、田勢康弘が選んだ言葉やエピソードをご紹介する「きょうのあとがき」コーナーがあり、味わいある俳句や短歌、現代にも通じる歴史上の人物の言葉など、田勢さん自らが視聴者に伝えたいと思う言葉を毎週、選んで紹介しています。
「丁度よい」もここで紹介されました。
出所は、石川県野々市町の真宗大谷派常讃寺坊守、藤場美津路氏が、月に一度発行する寺報に掲載されたもの。最初の題は「仏様のことば(丁度よい)」。「仏様の声が頭の中に聞こえてきたので、そのまま書き取りました」とのことで、これを信者らが書き写して友人に贈ったり、コピーして配ったりが繰り返されて、全国に出回るようになったようです。
もともと才能や向上心のない私にとっても、自身の信条にするにはぴったりのことばです。
いただきました!
野心満々の若者にとっては「冗談じゃない!」と言う人も多いでしょうが・・・
Posted at 2011/10/19 22:23:49 | |
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