2010年09月07日
Moto2ライダー富沢、逝く
オートバイの富沢選手、サンマリノGPで死亡
(読売新聞 - 09月05日 22:45)
ロイター通信によると、5日にイタリアのミサノで行われたオートバイの世界選手権シリーズ、サンマリノ・グランプリ(GP)のモト2クラス決勝で、富沢祥也選手(19)がフルスピードで走行中にコーナーで転倒、さらに後続車2台にはねられ、搬送先の病院で死亡した。
同選手権の担当医師が明らかにした。
◇
富沢選手は千葉県出身。4月に行われた今季開幕戦のカタールGPで優勝し、若手の有望株として注目されていた。モト2クラスは昨年までの250ccクラスに代わって行われ、モトGPの下部クラス。
若井伸之といい
加藤大治郎といい
阿部典史といい
富沢祥也といい
なぜこうも天才と言われるライダーが道半ばで死んでしまうのか。
2週連続でGPライダーの死去。
そして
どうしてこうも日本のマスコミはMoto GPについての報道が少ないのか。
F1よりもよっぽど日本人が参戦しているのに。
大治郎なんかデル・ピエロがサインもらう位なのに。
富沢選手の御冥福をお祈りいたします。
Honda系ライダーのコメント(HondaHPより)
ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「今日の優勝は言葉にできないほど最高の気分だったが、チェッカーを受けてパルクフェルメに到着したとき、メカニックがみんな真面目な顔をしているので変だなあと思ったら、富沢選手が亡くなったことを知らされた。とてもショックで言葉がなかった。とにかく、彼が亡くなったことが信じられなくて3回も聞き返してしまった。そして、とても悲しい気持ちになったし、こんなことは決して起きてはいけないと思った。富沢選手は、いつも楽しいジョークを言って、みんなに愛されていた。とても速くて勇敢なすばらしいライダーだった。先週のインディアナポリスでは、ピーター・レンツ選手を亡くした。1週間で2人の選手が亡くなるなんて、本当に悲しい。彼の家族に心からお悔やみを申し上げます。今大会は、レースウイークを通じてすべてが順調だった。すばらしいマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝したい」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 4位)
「富沢選手の事故は、レースが終わってから知ったが、あまりにもショックだった。この2週間で2つの悲劇的な事故が起こり、2人のライダーが亡くなった。セーフティコミッションは、これまでたくさんの安全を実現してきたが、コース上で起きた事故だけに避けられなかった。富沢選手の家族にお悔やみを申し上げます。自分が父親になった今、こういう出来事が、家族にとってどんなに悲しいことかということを感じている。レースに関しては、最大限の努力をした。予選順位が悪かったけれど、表彰台を目標にベストを尽くして3位争いをすることができた。今日はマシンの状態がよくて、予選のときとは違うライディングでプッシュすることができた。バレンティーノをパスできなかったけれど、次のレースにつながる走りができたと思う。次は結果を残すことに全力を尽くしたい」
マルコ・メランドリ(MotoGP 10位)
「あまりにも悲しい日です。レースについては、コメントすることはありません」
青山博一(MotoGP 12位)
「レースを終えた後に祥也が亡くなったことを知らされたけれど、言葉もありませんでした。祥也は本当にいい友達だったし、信じられない気持ちでいっぱいです。今日はすごくいい走りをしていたし、表彰台に立てると思っていました。本当に悲しくて、今はなんて言っていいのか、言葉もありません」
ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 13位)
「今日は、自分のレースと自分のことについて話す気持ちになれない。本当に悲しい週末になってしまった。家族にお悔やみを申し上げます」
マルコ・シモンチェリ(MotoGP 14位)
「とても悲しい日になってしまった。家族にとって、そして、チームのスタッフの悲しみを思うと、言葉もありません。事故が起きたときに、とにかく大きなケガをしていないことを願っていた。しかし、その願いは届きませんでした」
山路敏幸|Repsol Honda Team監督
「ダニが今季4勝目を達成した。チャンピオンシップは依然として厳しいが、残り6戦、全力で戦っていきたい。今日は、将来ある富沢祥也選手が事故で亡くなるという悲しい日になりました。本当に残念で仕方がありません。富沢選手のご冥福をお祈りし、ご家族の方々にお悔やみを申し上げます」
トニー・エリアス(Moto2 優勝)
「自分の後ろで起きた事故なので、それを目撃することはなかったが、本当に残念で悲しいレースになってしまった。富沢選手はすばらしいライダーだったし、本当に残念だ。ご家族にお悔やみを申し上げます。今日はインディアナポリスに続き体調が悪かったが、こうして優勝することができてよかった。しかし、本当に悲しい日になってしまった」
フリアン・シモン(Moto2 2位)
「レースを終えて、彼が亡くなったことを知らされたときには、言葉もなかった。悲しい日になってしまった。彼はすばらしい男だった。ご家族にお悔やみを申し上げます」
トーマス・ルティ(Moto2 3位)
「富沢選手が亡くなり、本当に悲しい日になった。彼がいなくなり寂しい気持ちでいっぱいだ。彼のご家族にお悔やみを申し上げます」
SUZUKI系ライダー・クルーコメント(SUZUKIHPより)
アルバロ・バウティスタ 8位
「とても厳しいレースで、本当に何と表現していいのかわからない。ロリスとニッキーのクラッシュを避けたことで順位を落としたけれども、レース運びは悪くなかった。走りのペースは良かったので、できるだけ早くリズムを取り戻そうと思った。前のグループを追っていた時、ニュートラルギアに入れてしまうミスでさらに離されてしまったが、一生懸命集中して自分の限界まで頑張り、練習の走りよりもタイムを上げてとにかく追い上げ、追いつくことに専念した。一旦追いつくと、自分の速さが確認でき、パスして引き離すことができた。前で誰もクラッシュせず、8位でフィニッシュできたことは嬉しい。ペースも良かったので今日の結果にはとても満足しているが、レースが終わってから富沢選手の訃報を聞いた。富沢選手と彼の家族に心からお悔やみを申し上げたい。すべてのライダーにとって悲しみの日となった。彼の魂はいつも我々と共にあることを信じて、冥福を祈りたい」
ロリス・カピロッシ DNF
「マシンの調子も良く、今日は良いレースができるという自信があったので、この結果にとても腹立たしい。負傷した手については手術を受けなくてはならず、次のアラゴンで無事に走れることを願っているが、 今日の悲しい出来事は、この比ではない。富沢選手の家族に心より弔慰を送りたい。」
トム・オーケイン(アルバロ・バウティスタのチーフメカニック)
「まず何よりも我々は、富沢選手のご家族とご友人に心からのお悔やみを申し上げます。レース後に訃報を聞いたアルバロは、かなり動揺していた。レースについては、アルバロは上手くスタートを決めて、リズムをつかむのに数周回かかったものの、やがて調子が出たようで、前のライダーに追いつき軽々とパスしていた。レースウィークの彼のベストラップを決勝で出したし、チームとしての我々も、彼のために出来る限りのことをしている。」
YAMAHA系ライダー・監督コメント(YAMAHAHOより)
J・ロレンソ選手談(2位)
「こんな悲しい日には、言葉が出てこないよ...。スタートはうまくいったんだけれど、ペドロサについて行くことができなかった。2位は悪くない。速さが足りなかったことは確かなんだけれど、チャンピオンシップを考えれば大切な2位。そしてこれが僕らの目標だった。M1はもっと良くなってくれるだろうけれど、目標はいつも表彰台なのだからこれでいいんだ。祥也のことは、本当に残念。だっていいやつだったし、ライダーとしても力を持っていたからね。とても悲しくて、僕がどれほど悲しんでいるかを彼の家族や友達に伝えたい。それ以外何もない」
W・ズィーレンベルグ、チーム監督談
「ホルヘにとっては悔しいレースだっただろう。彼はチャンピオンシップのことを考えてリスクをおかすわけにはいかなかったのだ。今日のペドロサは確かに非常に好調で、とらえることができなかった。だから我々チームとしては、次のレースで彼と互角に戦えるようにするために必死で頑張っていくしかない。ホルヘはいつもどおり冷静で、できるだけ多くのポイントを獲るためにクレバーなレースをした。そしてしかも、目標である表彰台をしっかりと確保したのだ。富沢選手のことは本当に残念だ。彼は才能にあふれていて、いつか必ずモトGPにやって来ることになったはずのライダーだった。このスポーツでは常に起こり得ることだが、今日はそのことを、我々全員に改めて思い出させることになった」
V・ロッシ選手談(3位)
「僕らにとってはとてもいい結果になったよ。表彰台に上れたというだけじゃなくて、そこまでの過程が良かったんだ。レース終盤で速さを発揮できたということから、どれだけ進歩したかがわかるんだ。最後までプッシュし続けることができたということだからね。その意味で、今回はいい仕事ができたと思う。でも、今日のように悲しいことが起こると、すべてがゼロになってしまう。そして成績などどうでもよくなってしまうんだ。祥也は素晴らしいライダーだったし、それ以上に人間としてとても温かみがあった。それに面白くて、いつも笑っていて、みんなを楽しませるようなことばかり話していた。まだ若く、未来があっただけに、みんながとても悲しんでいる」
D・ブリビオ、チーム監督談
「非常に悲しい一日になった。誰もがトミのことを、そしてその友人、家族、チームのことを考えている。彼はとてもいい男だったよ。レースのほうは、バレンティーノが終盤でペースを上げて、非常に速くしかも安定して走ることができた。チームとしてもいい仕事ができて、マシンがよく走ってくれたのでバレンティーノも気分良くレースができたようだ。このことは次の戦いに自信をつなげてくれる。ペース自体はトップとほとんど変わらないところまできたし、体調もどんどん良くなっている。この調子で彼のベストの状態まで戻ってくれることを期待している。今回はマシンにとってもライダーにとっても、優勝争いに復帰するための重要な一歩となった」
B・スピース選手談(6位)
「第2コーナーでシャッフルされてしまったあとは厳しい戦いになった。フロントのフィーリングに少し違和感があったんだけれど、それでもペースは良かったから追い上げていった。でも6位まで上がった頃には、前は10秒くらい離れてしまっていたんだ。ここでつまらないミスをするわけにはいかないから無理するつもりはなかったけれど、ラップタイムを見れば、ケイシーと互角に戦うだけの速さがあったことは間違いない。でも目標にしていた6位を達成できたのだから満足しているよ。ペースは5位になれるだけのものがあったけど、結果的に上がれなかったということなんだ。富沢祥也選手の事故はとても残念なことだった。僕の心は彼の家族や友達とともにあるよ」
C・エドワーズ選手談(7位)
「いいレースができた。今日の7位で、ランキングも10位に復帰できたしね。スタートがうまくいって、第1コーナーの混乱を避けることができた。そのあとはシモンセリとバトルになったんだけれど、ウイーク中ずっと抱えていた問題が出てしまって、ブレーキングでフロントが思い通りに動いてくれなかったのは残念。アグレッシブに攻め続けてラップタイムもかなり良かったんだけれど、正直なところ、それが思ったほど結果につながらなかった。もっと上へ行けたはずなんだ。ベンに抜かれたあと、毎ラップ少しずつ差が広がっていった。僕も懸命について行こうとしたけれど、結局おいて行かれてしまって7位に終わったということ。でも、悲しい知らせのあとではレース結果の意味も薄れてしまう。この辛いとき、僕のこころは、彼の家族と友達のところへ行っているよ」
H・ポンシャラル、チーム監督談
「まずはじめにテック3ヤマハの全員を代表して、富沢祥也選手のご家族と友人たちに心からお悔やみの気持ちを伝えたい。彼はライダーとしてもひとりの人間としても素晴らしく、彼がいなくなったことでレースに携わるすべての人が寂しい思いをすることになるだろう。レースのほうを振り返れば、ベンはオープニングラップで遅れてしまったことが最後まで影響した。パスが難しいこのコースで懸命に頑張って、何とか6位まで挽回したが、ケイシーまでたどり着くのは不可能だった。1周目のことさえなければ、ベンはケイシーといいバトルを展開していたに違いない。それだけに残念で仕方がないのだ。でも今回もまた 6位以内、そしてノンファクトリーのトップに立っている。コーリンのほうもこのところ大きく前進し、彼のベストの状態に戻ってきているので満足している」
MS開発部 MotoGPグループリーダー 中島雅彦談
「決勝前に行われた"モト2"のレースで、富沢祥也選手が転倒負傷し、搬送先の病院で逝去されました。信じられず、唐突さと無念に耐えきれない思いです。富沢選手の他界を悼み、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。
ミサノサーキットはトリッキーなコースで、相反する課題を抱えマシンセットアップには苦慮しました。今回はペドロサ選手が1歩リードしている中、ハイペースでタフなレースとなりましたが、ホルヘは無理をせず確実に2位を確保、バレンティーノも3位に続き、フィアット・ヤマハ・チームの2人が揃って表彰台に上がってくれたことが何よりです。トップ争いが出来る状態に戻りつつあるバレンティーノを地元のファンも喜んでくれたと思います。モンスター・ヤマハ・テック3チームのベンは好調を維持していますが、残念ながらスタートを失敗、今回の6位は悪くないと思います。コーリンも調子が上がってきており、次に繋がる結果でした。次戦は全く新しいコースでのレースとなりますが、可能な限り準備をして臨みたいと思います」
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2010/09/07 16:54:42
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