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2019年05月07日

夏タイヤ交換と重量実測

夏タイヤ交換と重量実測 前回のブログから1週間。

まさかタイヤ交換に、こんなに時間を使うことになろうとは…

何があったのか、ご説明します。

その前に、今回のブログはかなり長いです。

興味のある方は、時間のある時に読んだ方がいいですよw



まず夏ホイールに選んだ「TC105X」ですが、ホイールのボルト穴のサイズが『M12』でした。

これはよく考えてみればわかることで、メインと想定しているであろう国産車はメーカーを問わずハブボルト径が『M12』です。(※一部『M14』を採用した車輛もありますが)

つまりこのままの状態では、『M14』のホイールボルトが通らないという状況に陥りました。

ここで選択肢は3つしかありません。

①あきらめて売却

②おとなしくPCD変換スペーサーをつける

③M12→M14にボルト穴を拡大する

①は最終手段として、②はとにかく重量増になるものは避けたいのと、オフセット32(純正ホイールのオフセットは52)のホイールを選んだのでスペーサーの厚み分さらに外にはみ出てしまうことになり、誰の目にも明らかなはみ出しタイヤになってしまいます。

もう残る選択肢は③です。

「M12→M14 ボルト穴 拡大」でググります…



先人がおりました!!!



何名か個人でやった方と、加工屋さんでの実例が載っておりました。

加工屋さんによると、作業としては割とメジャーなようで、料金も掲載されてました。

加工屋さんを使うのが良いのでしょうが、近隣に見当たらず、仮にあってもGW期間でお休みでしょう。

コレは自分でやるしかない。

内容としては、ドリルで穴を拡大するだけ。

ホイールは安全上重要な部品なので、本来は旋盤などの機械で正確にやることが望まれますが、そんな悠長なことは言ってられません^^;

というわけで、まずは15mmサイズのドリル刃をホームセンターで探します。
(M14のボルトを通す穴なので14.5~15mmサイズの穴が必要です)

しかしこの15mmというサイズ、なかなかホームセンターには売っていません。

3店舗回りましたが、どこも13mmまででした。

鉄工用のドリル刃でこのサイズは、通常在庫として店舗には置いていないところが多いようです。

というわけで、ドリル刃はアマゾンで購入。

ホームセンターでは切削用のオイルや、バリ取りのリーマーを購入しておきました。



で、5/3に念願のドリル刃が届く。

そしてホイールの穴を拡大。

材質がアルミのためか、想像以上に簡単に削れていきます。

1本のホイールを加工するのに5分くらいでした。

元々ボルト穴が開いていることもあり、そこに沿って拡大するだけなので、素人でも見た目にはまっすぐに拡大できました。

で、さっそく装着作業に取り掛かります。

前回のブログの最後のほうに書いた、「アレ」の出番です。



『スライドボルト』 (英語では『wobble bolt』)



スライドボルトとは、テーパー部とボルト部が分かれており、テーパー部が2mmほど360°全方位にスライドする特殊なボルトです。(参照動画)

つまり2mm以内のPCDの違いならば、このボルトで対応できます。

今回のような114→112とか、100→98などの場合に使用できます。

しかしM14 P1.5のスライドボルトは、日本のボルトメーカーには取り扱いがないようで、いくら調べても出てきません。

なので、e-Bay経由で海外から事前に輸入しました。

それを使って装着完了。

…と、いくはずだったのですが、慣れないスライドボルトのためか、1本ボルトをなめてしまいました^^;(海外製品ということもあり、ボルト精度も低い?と自分をフォローしてみます)

さらに、その状態で無理やり締めこんだためか、ハブのボルト穴のねじ山も1つ潰してしまい、さらに状況が悪化…><

とりあえず冬タイヤに戻し(ボルト1本はつかないので4本のみで取り付け)、一旦状況を整理。



まずスライドボルトは海外から輸入しているので、すぐには届かない。

さらに、その辺のカー用品量販店には売っているはずもない。

調べてはいませんが、当然ディーラーにも取り扱いはないでしょう。

となると、現在打てる最高の手段は、なめたスライドボルトのねじ山を修復し、且つハブのボルト穴も修復する、ということになります。

で、ググる。

実際、ボルトのねじ山を痛めるというのはよくある事例で、スライドボルトは『ダイス』、ハブのボルト穴は『タップ』で修復できる可能性が出てきました。

これもホームセンターで探しますが、例のごとくM14サイズは在庫がありません^^;

というわけで、またもアマゾン。

5/5に到着し、さっそくボルト修復作業。

ダイスとタップを使い、無事ボルトもボルト穴も修復できました。

そしてようやくホイールを取り付け。

前回、ここで失敗しているので、慎重に作業します。

コツというか、ホイールを取り付ける際に対角でボルトを絞めていくというのは常識ですが、スライドボルトの場合、さらにそれを慎重に作業する必要がありました。

考えてみれば、スライドするのはあくまでテーパー部だけなので、ボルト部分は2mmズレたままです。

それをM15に拡大したボルト穴で吸収しつつ、スライドするテーパー部まで締めこむわけですから、対角にあるボルトをいつも以上に「均等に」「ゆっくりと」「慎重に」締めていきます。

通常のタイヤ交換だと私の場合、1周目で手で回るところまで締め上げ、2周目にクロスレンチを使い、キュっという手ごたえのある所まで締め上げ、3周目にトルクレンチを使い締め上げる工程で行っています。

いつもならば3周で締め上げるところを、3倍の9周で締め上げました。

…って、数えていたわけではなく感覚的なものですが、それくらい繊細に作業しないと、たぶんなめます。



このコツをつかんでからは、何事もなくホイール3本を交換完了。

そして最後の4本目…

ここでまたしても問題発生。

なんと、海外から輸入したスライドボルト20本のうち、1本が『M12』サイズでした><

商品到着後に検品はしたのですが、20本のボルトの中に1本サイズが微妙に違うボルトが入っていても気づきません。

なぜこんなことが起こるのかw

アメリカから輸入したものでしたが、これはもうアメリカ流のジョークなのだと、逆に笑えてきました。

約1ヶ月前に購入していたものなので、今更クレームを言ってもしょうがないとあきらめ、別の対策を講じます。

スライドボルトは改めて注文するとして、とりあえずしょうがないのでスライドボルトではなく通常のテーパーボルトを購入し、取り付けができないかためしてみることにしました。

で、やはりアマゾン。

ありがたいことに、1本から販売されておりました。

本日5/7に到着し、ダメ元で取り付け。

正直、先につけた3本のホイールよりもシブい感じはありましたが、きちんとトルクもかかり4本目の取付完了。

空気圧を見るために近所のカー用品店まで往復10kmを走りましたが、ステアリングのブレや、変な挙動もなく、普通に走れることを確認。

これにて、長かったタイヤ交換作業の一切が終了w

ただいま無事に、ブログを書いております。



最後になりますが、重量の実測結果です。

<夏タイヤ、ホイール重量実測値>
TC105X 18インチ 8.5J オフセット32 + ATR SPORT2 245/40R18
19kg

<冬タイヤ、純正ホイール重量実測値>
純正ホイール 18インチ 9J オフセット52 + BLIZZAK REVO GZ 245/40R18
24kg

※いずれも小数点第1位まで計測できる体重計にて計測
※体重計による計測なので、多少の誤差はあると思われます

1か所につき-5kg、全体で-20kgの軽量化になりました。

ホイール交換のみで-20kgは、なかなかの数値だと思います。

実際、走りにも影響が出ています。

なにより、あの重々しいTT(これは前車のランティスから比べての感想です)の車体を、狙い通り、ちょっと軽く感じられるようになりました。

ちなみにランティスのV6クーペの車重は1190kg、TT 8JBUBFは1470kg。

この280kgの重さの違いが、乗り始めてからずっと引っかかっていました。

とにかく、重いんですよV6のTT。

初めて乗ったときの感想が、「重っ!」でしたからw

2.0だと1340kgなんで、その差も小さいんだと思うんですが、それにしても車重の違いをこれほど意識させられたのはTTが初めてでした。

もちろんサイズも駆動方式も違うし、車体剛性だとか安全装備、エンジンパワーなんかは全てTTが上ですが、だから=楽しいというほど、車や運転は単純じゃありません。

今回のホイール交換は、TTの重さからの解放の1歩だと思っています。

とにかく動き出しとその先の加速、停車までも軽い軽い。

コーナーも、鼻先からスっと入っていけるあの感覚。

コレですよ、コレw

バネ下重量の低減はバネ上重量の10倍の効果…などという眉唾な話ではありませんが、走る・曲がる・止まるの3大要素に、軽量化は確実に効きます。

時間のある時、パーツレビューや整備手帳は更新しますが、とりあえずタイヤ交換できましたというご報告のブログでした。

長文に最後までお付き合い頂けた方、ありがとうございます^^
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Posted at 2019/05/07 23:45:56

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この記事へのコメント

2019年5月8日 7:19
私もM3やM-Coupeのようなパワーウェイトレシオ低めのハイパワードイツ車に過去乗りましたが、共通して「重さ・どっしり感」を感じさせられました。なんなんでしょうね?あの感覚。。ランティスはもとより、最近乗ったマツダ車のRX-8もアテンザもパワーウェイトレシオは大したことなく、また低速トルク無く、車重は1.35~1.4トンありますが、ドイツ車的重さは全く感じません。車体重量や重心の配分ではなく、何か人間の感性に影響する設計・チューニングがマツダとは違うとしか思えません。ステアリング周りの剛性や操作感もあるかもですが、、実に謎です。
コメントへの返答
2019年5月8日 21:47
なるほど、私は単純に車重による違いからくるものかと感じておりましたが、確かに「ドイツ車的重さ」というのがあるのかもしれません。
ちなみに弟がGJ系アテンザを所有しており、何度か運転したことがあるのですが、言われてみればあの大きさのわりに、重いと感じることはありませんでした。
調べてみたらV6 TTと同じくらいの車重なんですね。

ただドイツ車でありながら、ドイツ車的な重さを全く感じさせなかった968CSにも乗っていたので、余計にTTを重く感じるところがあるのかもしれません。
まぁ、あの車は重い軽いではなく、鋭いって感じでしたが。
ちなみに944S2はいかがでしたか?
2019年5月9日 1:41
連投すみません。968CSは別格な気がしますが、944S2もM3やM-Coupe、W124とかに比べると比較的機敏に感じられた方だった気がします。それでもS2とほぼ同じ車重で実質的パワーや低速トルクがはるかに劣るRX-8の方がひらひら感があったのは謎としか言いようがありません。でもあの如何にも剛性の高い金属製バスタブに守られているかのようなドイツ車特有の感覚は私の乗ったマツダ車にはほぼありませんでしたが。。 そういえばBMW Z3の2.2MTとロドスタを比較乗りしましたが、まさに同じように感じました。 これはあくまで感覚の話なのですが。。
コメントへの返答
2019年5月9日 22:41
お答え頂き、ありがとうございます。
ランティスと968CSに10年くらい乗っていましたが、全く違う車でありながら、乗り味が似ているところがありました。
そして同じような乗り味でありながら、逆に大きな差を感じたのは剛性感です。

特にポルシェの剛性感はドアの開閉だけで伝わりますからね。
アレは衝撃でしたw
今思えばドイツ車的重さを感じさせず、ドイツ車特有の金属製バスタブ感を持ち合わせた968CSは、すごかったなぁと思い出されます。
初めて乗ったドイツ車が968CSだったので、どこかでドイツ車=968CSの感覚になっているのかもしれません。
それゆえか、大衆車志向(?)のTTに重さという違和感を感じるのかも…と思っています。
まぁ、だから魅力がないということでは全くないんですがw
本当に感覚のお話ですね。

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この度、CLA45AMG(MY:2016)のオーナーとなりました『CRAIN』と申します。 前車はTTクーペ(8J)、それ以前はマツダのランティスを2台乗り継...
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