
とうとう明日でお別れとなってしまう我が家の黄色いFIT。
特別なことをするわけでもなく、いつものように家族を乗せて
いつものように家電量販店やスーパーへ立ち寄って
いつものようにお買い物なんかをしてました。
そしていつものように駐車場で眺めては
何度も振り返り、惚れ惚れするのです。
いつまでも我が家の一員として残って欲しかったけど
たった2年しか乗ってあげられませんでした。
そこでこの2年間を振り返って、FIT・RSに対する思いを総まとめにして
自分が感じたことを書き綴りたいと思います。
まずはプレミアムイエローパールという色。
GDフィットに乗ってた時は淡いオーキッドイエローだったので、
この色を見た時はちょっとキツいかな?とも思いましたが
小粋なハッチバックに良く合う元気の良い色で、何より子供がお気に入り。
幼稚園へもよく乗って行ってたので、子供のお友達やお母様方にも評判でした。
広い駐車場でもすぐに見つけることのできる便利な色です。
そしてこのスタイル。
これもGDと比べたら幅が5ナンバーサイズぎりぎりまで拡大されて
ワイドになったぶん安定感を感じます。
エッジと張りのあるラインと面で構成されたワンモーションフォルムのデザインも大好き。
どこから見てもフィットなのに初代とは違うアイデンティティを持ち合わせてます。
特に前期型のRSはエアロが極端にアピールしてなくて好感が持てます。
さりげにリアフェンダーも膨らんでて、サイドに走る3本のプレスラインが
とても巧みに躍動感とスピード感を表現してます。
車に興味のない人からGDは『カワイイ』と言われてましたが、
GEは『カッコイイ』と言われます。
内装はボディサイズ以上に広々と感じます。
特にフロントウインドウの下端が自分の遙か前方にあって遠いため窮屈さを微塵も感じません。
GDフィットと同じように後席は”単なる板”のはずですが、GEはちゃんとクッションがあります。
3列目のシートが不要であれば本当にじゅうぶんな室内空間。
ラゲッジも2段構成にできるネット付きのフロアボードはアイデア賞モン。
ただ、運転席に座ると肝心なドライビングポジションが決まらない。
これは以前に乗ってたホンダ車にも共通する欠点。
センタータンクによるシートの高さもスポーティさに欠ける。
とはいえRSのシート自体は非常に好印象。
大きくてホールド感も良く、何より肌触りが心地良い。
気になる走りはアクセルをスっと踏めばスルスルと加速する印象で、
グイっと踏んでも気持ちの良い加速はあまり望めませんし、そんなに楽しめない。
RSというグレードののネーミングに関しては否定的な意見を散見しましたが、
”Road Sailing”とは、この走りを実によく表現した良い名前だと思います。
なんせトバさなくても気持ちの良い走りなんですから。
ハンドリングはいかにRSと言えども純正では硬いだけで頼りないです。
ステアリングを切ればワンテンポ遅れたロールと不安感が襲ってきます。
17インチのアルミホイールとロープロファイルなタイヤ、
それに車高調を入れて初めて思い通りの快適な走りになりました。
ゴツゴツ感はどっちにしても付きまとうものです。
気になる点は実に少なく、よくできた車だとは思いますが
最も不満に思ったのは予想航続可能距離と燃費計の表示。
実際よりも遙かに良い数値を表示してくれるので、信用できません。
ま、普段の表示はトリップメーターなんで、あんまり気にはしませんが・・。
あのFitの二代目ですからどれだけ進化するのだろう?と思ってましたが
正直ホンダの発想と技術力を侮っていましたね。
本当に素晴らしい車です。
世間的には大衆車という位置づけなんでしょうが、僕はFITに乗ってたことを誇りに思えます。
フォトギャラリー
漁港の朝
Posted at 2011/10/30 00:37:31 | |
トラックバック(0) |
FIT RS | クルマ