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無伴奏チェロのブログ一覧

2011年02月21日 イイね!

LAND CRUISER って どうよ

LAND CRUISER って どうよ








オンザロック。

スコッチかバーボンを思い浮かべたのは20代の頃。
今の俺は酒を飲まない代わりに、岩登りに熱中している。
特にこの1年、趣味を通り越してハマってしまった感じだ。


アンカーが打たれたフックに、カラビナをかける。
身体は両足と手の3点で、力をかけず腹筋と背筋で固定。
もう片方の手がかかったら、階段を上るように足を交互にあげてゆく。


基本、岩は足で登る。
指は第1関節がかかればいい。
手はあくまで支えであって、登るのは足を使う。


左手を伸ばし、中指と薬指で岩の継ぎ目の引っ掛かりを探す。
足と腕での三角形を頭に描きながらふたつ重ね、菱形を作る要領で上に進む。
梯子を昇るように、確実に、ゆっくりと。


岩が乾いたこの時期は、寒いがシーズンとしてはベスト。
岩の表面が、手に吸いつくように感じる。
ただ、寒さのせいで指の関節が曲がったまま固まることもしばしば。


普段使わない指の間や関節など、変なところを傷めたりする。
怪我を避ける意味では、身体を鍛え筋肉をつけるより体重を落とすほうが楽だ。
体脂肪率12パーセントだった俺、今では9パーセントまで落ちた。


危険と隣り合わせ、剥き出しの自然との対峙。
護られていない開放感と緊張。
パートナー以外、誰に助けられるでなく、自分と向き合う時間。



今、俺は藍とパートナーを組んでいる。
オフ会で知り合ってから、何度か連れだって登りに行くようになった。
ハマってる理由のひとつは、正直なところ藍がいるからだ。


山ガールと呼ばれるハイキングが流行り出してから、山に女性が増えた。
一部では「岩ガール」と呼ばれているらしい。
裾野が広がることで、男女の出会いの機会が飛躍的に増えたことは間違いない。


藍はといえば、岩ガールと言うよりオヤジガールに近い。
夏はノーブラでタンクトップだが、前の谷間より後ろの谷間が欲しいと言う。
胸は邪魔なだけ、野糞も平気、化粧っ気もなく細かい事は気にしない。


ポイントまでの運転は、俺のクルマ、ランクルを出す。
高速道路も林道も問題なくこなし、快適に移動する。
V8のガソリンエンジンは、パワフルなだけでなく驚くほど静か。


未舗装の林道では、過保護に護られているようで鬱陶しく感じる時もある。
オープンのような開放感に憧れてはいるけれど、危険から護られることは大切。
狭い道ではボディの大きさが邪魔をするが、この安心感には換え難い。


身体ひとつで挑むロッククライミングと、屈強なランクル。
危険といつも隣り合わせの解放感と、万一の時も護られるであろう安心感。
両端だからこそ、お互いの大切さがわかるのかもしれない。



バツイチの俺としては、藍を女として意識しないかと言えば嘘になる。
こんな華奢な身体の男はいないし、意識しないよう努力はしてきたつもりだ。
実際、プライベートについてお互い語らないし、聞かないようにしてきた。


でも、ふと寂しさ感じる時も、藍がそばにいてくれた。
ペアを組んで半年、ロープワークもお互いの信頼が基本。
たぶんだけれど、交際を申し込んでも断られることはないだろう。


が、一歩踏み出すには勇気がいる。
崩れてしまえば、元に戻ることも出来ない。
一度失敗しているだけに、二度しない覚悟が必要だ。


帰り仕度でロープを束ねながら、藍に付き合って欲しいと告白した。
藍からの返事は「あたしが護ってやるよ」だった。
俺はホッとすると同時に「よろしくお願いします」と頭を下げていた。


ん? ナゼこうなるんだ?
既に藍に手綱を握られてしまっているじゃないか。
って、今さら気付いても無駄か。










Posted at 2011/02/21 21:31:14 | コメント(4) | トラックバック(0) | 趣味
2011年02月07日 イイね!

INSIGHT って どうよ

INSIGHT って どうよ







2年後、息子が高校に入ったら留学させるつもりで、ホームステイを受け入れた。
相互交流なので、まず私達がホスト側に。


初回はショートステイで、期間は1週間。
受け入れる留学生は、カナダからの高校生とのこと。
直前まで素性は知らされず、性別、肌の色、宗教等何もわからず不安を感じる。


1週間前になって、やっと生徒のプロフが届く。
白人、女子、食事制限が多い。
ホストファミリーの私から、きっと日本が好きになるよとメッセージを送った。


来てまず、慣れない食事が摂れないとのことから戦いだった。
いろいろな対策を考え、まず彼女専用の箸と茶碗を購入。
慣れてもらえるよう、家族の会話は全て英語にした。


学校以外の時間を、観光に費やしすことに。
一緒に買い物に行き、手伝ってもらいながら料理もさせてみる。
ガードの固かった彼女の表情が、日に日に可愛らしくなっていった。



自宅は地下鉄の駅まで歩いて10分程の、アップダウンの多い住宅地。
小さなマイホームに駐車場が2台分、庭と呼べるほど広いスペースは無い。
この辺り一帯は文教地区で、環境の良いことで知られている。


公立も小中学校共にレベルが高く、教育面でも人気のエリア。
金銭的に多少無理はしたけれど、子供のことを考えて2年前に新築で購入。
中学校のお付き合いの中でホストファミリーを知り、思い切って申し込んだ。



家を買った同時期に、マイカーとしてホンダのインサイトを購入。
このクルマは、ご近所に向けた表札のようなもの。
色はシルバー、目立つこともなく地味、でも新しいハイブリッド車。


周辺のガレージには欧州車も多いけれど、うちは堅実ですと暗黙のアピール。
車庫への出し入れも静かで、賢そうでしょ。
空いたスペースに草花を生け、カントリー風に植栽もしている。



帰国する日、彼女が日本語で言った。
「私にはカナダにママがいるけれど、あなたは日本のお母さんです」
彼女の言葉に、抱きしめて泣いてしまった。


文化の違いを肌で感じた1週間、初めてにしては当たりの生徒だったと思う。
中2の息子以外に娘が持てた喜びと感動、そして責任感。
僅かな期間だったけれど、母として出来る限りのことをしたつもりでいる。



「母性の愛でいっぱいだったの。 突然、娘ができるって凄い事よ」
ホテルのベッドで、カレに話す。
腕枕をされ抱き合ったまま、娘がいた1週間を振り返っている。


同年のカレとの付き合いは長く、お互いに不倫関係を続けている。
知的な会話が刺激的で、気付かされることが多い。
優しく穏やかで家庭的な夫、カレがいるから良さが引き立つのかも。


夫とは家族で良き妻でいる代わりに、カレの前ではオンナでいられる。
今回の件でひと月ほど逢っておらず、今日は思いっきりカレを欲している。
受け入れてくれるカレを愛おしく思うが、夫へ罪の意識は無い。


たぶん子育てという役を終えれば、この不倫も終焉。
カレとのことを、夫が気付くことはない。
夫がつき合いと言っては何処で何をしているか、私は全てお見通し。


ただインサイト(洞察、見抜く)と聞くと、
クルマに見透かされているようで少し心が痛む。









Posted at 2011/02/07 20:38:56 | コメント(11) | トラックバック(0) | 日記

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