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無伴奏チェロのブログ一覧

2011年04月08日 イイね!

bB って どうよ

bB って どうよ







4月1日、あたしはこの日を毎年楽しみにしてる。
エイプリルフール。
ウソって後で言えば、どんなキワドイ内容でも許されるし。


今回、カレへのメールは決まってる。
「ひと月遅れてる。妊娠してると思う」 だ。
もちろんウソ。



今のカレは、つきあってもうすぐ1年。
優しいけど、なんだかものたりない。
草食系男子は、大概似たようなものだけど。


いまだに食事代はワリカン。
ホテル代も4:6であたしも負担する。
稼ぎも少ないからとわかってはいるけど、やはりどこか頼りない。


bBに乗ってるのは良しとして、タイヤやオイルに無頓着なのはイヤ。
もったいないじゃないかって、命乗せてる自覚に欠ける。
まるで他人事のような感覚は、どこからくるのか不思議。



妊娠って言ったら、カレはプロポーズするかしら。
あたしはウソも、あとから来たって言えば笑って済ませられる。
カレの本心をうかがうのに、これほどありがたい日はない。


一番期待してるメールは、喜んでくれる言葉だ。
逃げ腰なら、さっさと見切りをつけて乗り換えたいと思う。
見込み違いや、どうでもいいオトコは、いらないし時間の無駄。


どんなメールが返ってくるか、想像するって楽しい。
優柔不断な性格のカレには、決断力が必要。
手間はかかるが、オトコにするのもオンナの役目よね。



送信を押す。
返事まで間があれば、重要性が低いと勘繰りたくなる。
でも、会議中や席を外してるって場合もあるし。


きた!
むっちゃドキドキする。

ん?
「おめでとう! よかったね」

って、何それ。
これだけってか?

「それだけ?」
って、即、返信。

「きみに似てかわいいといいね」
はぁ? 意味不明だし。

何度もやりとりしたら、4月馬鹿にならないし。
「どうしたらいい?」 って返す。

一発で決めて欲しいわ、フツー。
じれったいけど、伝わらなくちゃ意味ないし。

あ、返事来た。
「僕で良ければ、いつでも相談にのるよ」


やっぱ、コイツ育てるって無理みたい。
bBって、ブラックボックスの略らしいけど、
今の気分は broken bone ね。











Posted at 2011/04/08 11:02:49 | コメント(10) | トラックバック(0) | 趣味
2011年04月01日 イイね!

LEXUS IS って どうよ

LEXUS IS って どうよ








私のラッキーカラーは、ブルー。
いつも青い色の物を、身につけるようにしている。
大卒で働き始めた頃からの、おまじないのようなもの。


一番多いのは、スカーフ。
ネイルの色であったり、ピアスやネックレスの石であったり。
下着も青をあしらったのものが一番多い。


私らしい色、それが青だと思う。
彼にもそう伝えてあるから、プレゼントは青のものが多い。
洋服や指輪も、さりげなく青が入っているものを選んでくれる。


大切にされているようで、安心して一緒にいられた。
そう、私がそれに気付かなければ。



彼のクルマは、レクサスIS。
レクサスでは比較的小型で、目立たず落ち着いた外観。
ほどよく高級な雰囲気が、私達の年代にはちょうどいい。


深みのある美しいエクシードブルーに、ライトグレーの内装。
メイプルの木目もシックで、質感のある素材と思う。
エクステリア以上に、内装のインテリアが私は好き。


彼も同じことを言っていた。
偉ぶらないところが気に入っていると。
このシートが、私だけの指定席だったら良かったのに。



彼のクルマに乗った時、助手席のドアポケットにハンカチが入っていた。
彼は、気付いていないのだろう。
狭いその隙間に、でもそこにあるはずのない赤い布が少しだけ見える。


ひと目でわかる女性ブランドのもの。
その次に乗った時も、そのハンカチはそこに入ったままだった。
運転席からは見えないし、掃除の際、取り出して拭くような場所でもない。


最初に気付いた時、彼に聞けば良かったのかも。
私は彼に言わず、そっと自分のものと差し替えた。
水色のレースのハンカチだった。



その翌週、入れ替えた私のハンカチは、違うものに替えられていた。
薄いピンクの花柄をあしらった、真新しいハンカチ。
明らかに意図的な意思表示だった。


そういえば、彼は最近趣味が変わったように感じる。
ネクタイやワイシャツが派手になった気がする。
派手とはつまり、赤系が多くなったのかも。



その日、私は彼におねだりをした。
ハンカチを買うので、つきあってほしいと。
全く気にかけない様子から、やはり彼は気付いていないようだ。


デパートのハンカチ売り場で、私は彼に聞いた。
この2枚、どちらが良いかと。
彼の前で、青を基調としたものと、赤を基調としたものを広げて見せた。


私の趣味を、つい忘れていたのだと思う。
彼は赤いほうを選んだ。
すぐに使うからと店員に伝え、私はその赤いハンカチをバッグにしまった。


別れ際、彼のクルマのサイドポケットに、私はそっとそのハンカチを入れた。









Posted at 2011/04/01 12:59:30 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記
2011年03月08日 イイね!

JAGUAR XK って どうよ

JAGUAR XK って どうよ









絶縁状態の親父が、大腸がんで手術するとの知らせが入った。
酒好きで見栄っ張りの親父と対立し出したのは、高校の頃。
距離を置くために、地方の大学で寮生活をした。


就職で戻っては来たものの、お互いに干渉する機会がないうちは良かった。
修行のつもりで外の飯を食い、社内恋愛で結婚。
家業を継ぐべく親の会社に入ってからは、お互いの亀裂が修正出来ぬものと悟った。


親父を会社から追い出し、資産を全て処分、自らの血と肉を削った。
僅かな収益を積み重ね、雑巾を絞るように余分な水分を省く努力を重ねた。
若い会社として、アスリートとして、今再び歩き出したところかもしれない。



ひどい状態で会社のバトンを渡された私は、正直、親父を恨んだ。
先を見据えた経営どころか、破綻寸前で逃げ出したとしか思えなかった。
この期に及び責任転嫁としか思えず、許せなかった。


自分さえ良ければいい、そう見てとれた時、親父への遠慮や容赦はなかった。
身包み剥いで、人里離れた山奥の古家に隠居させ、もう2度と顔を合わせぬつもりでいた。
が、私達夫婦に子供が生まれ、成長するに連れ、妻に言われた。


「あなたがお義父様を恨む気持ちは、わかるつもりです。
 でも、その恨みを子供達に伝えるのは、間違いです。
 子供にとっては、おじいちゃんなのですから」



久し振りに訪れた、親父が住む家。
古いガレージに入ったままの、ジャガーXK8。
資産を処分した時、これは手放さんぞと親父が持って行ったクルマだ。


当時、ジャガーが売り出したスポーツタイプのクーペ。
資産処分の際、古くて価値もないと判断し、そのままだったことを思い出した。
今も動くかどうか定かでないが、ナンバーがついているから車検は通しているのだろう。


物覚えがついた頃から、親父はいつもジャガーに乗っていた。
高速で追い抜くさまを、喜んで眺めていた小学生の頃の自分。
泊りがけで毎週のように通ったスキー場へも、ウェイクボードに出かけたマリーナへも、いつもジャガーだった。


競技会で負け不貞腐れた私を乗せ、家路につく親父とジャガー。
悔しかったのは私だけじゃないのに。
叱るでもなく諭すでもなく、無言で送り迎えをしてくれた親父の気持ちを酌む余裕が、私には無かった。



呼ばれた時間に間に合うよう、直接病院へ向かう。
個室で執刀医からの説明を受け、同意書にサインし押印。
その後、妻子供とやむを得ず親父がいる病室へ入った。


嫌らしい程強い眼光だった親父の面影はなく、枯れた老体がそこにあった。
私に気付きこそすれ、目を合わす気配はない。
5歳になる息子に周りの注目が集まり、和んだ雰囲気を求めるように皆が話しかけた。


人はいつか死ぬ。
60代の死因の半数は、がんだ。
用無しとなれば、死は受け入れるべきものだと私自身そう思っている。


手術で死のうがボケようが、親父を許すつもりはない。
親父も、私に頭を下げる気は毛頭無いらしい。
親類が集まる中、私は無言で病室を離れた。



今生の別れになるかも知れない。
もしここで、親父の口から「すまなかった」と詫びの言葉か「ありがとう」と言われれば、何かが変わったかも知れない。
が、親父はたとえ死を目前にしても、息子である私への態度を変えることはなかった。


言葉ではなく、身をもって伝える生きざま。
すまなかった、ありがとうと言葉にしなければいけないのは、私のほうなのに。
オトコってのは、ほとほと無器用なイキモノらしい。












Posted at 2011/03/08 10:22:02 | コメント(15) | トラックバック(0) | ビジネス/学習
2011年03月03日 イイね!

FIT って どうよ

FIT って どうよ








オヤジがフィットを買ってくれると言う。
買ってくれるのは凄く嬉しいが、オレが欲しいのはシビックのタイプR。
でも、フィットじゃなくてはダメと言う。


こういう時、怒らせては発言撤回の可能性大。
ありがとうと素直な気持ちで感謝し、受け入れるべきだよね。
無い状態からマイカーへ、文句言ったらバチが当たるよね。



昨年の春、地元の自動車専門短期大学へ入った。
夏休みに教習所へ通い出し、この秋、普通免許を取得。
家から自転車で通える短大だから、これまでクルマを買う必要が無かった。


この冬、既に就職活動が始まっており、オレはホンダディーラーを2社受けている。
オヤジがホンダ好きで、うちはずっとホンダ車だから。
ホンダの整備士になりたくて、今の学校を選んだ。



就活と言えば30社とか50社とかエントリーするなんて言われてるけれど、
そんなに行きたい会社が沢山あるのだろうか。
女子短大へ行った友人とか、80社申し込んだとか言うし。


大半の会社へは、内定が出ても行かないんだろ?
失礼なんじゃないかな、時間を割いてくれた会社の人に。
オレがもし面接官だったら、学生の嘘を見抜くのが仕事ってことでしょ。


逆に、入社前から嘘が上手かどうかを診るってどうよ。
オレ、技術屋で良かったって思うよ。
クチ動かしてるより、手動かしていたいもの。
直すって作業、喜ばれるようで嬉しいじゃん。



先生からはマツダも受けるように言われたが、ホンダ以外は考えていない。
内定を貰ったらバイト三昧になるし、空いた時間はクルマにも乗りたい。
もちろん、自分のクルマをいじり倒すつもりでいる。


せっかくいじるなら、タイプRと思っていた。
でも、オヤジは中古買って壊れたらお金がかかるし、最初から新車にしろと言う。
直すのを仕事にするオレが、壊れないよう新車を買うって変じゃないかと思うが。


文句を言うのなら金は出さんと言うし、ここは素直にフィットにしよう。
フィットでも、RSならいいよね。
人気のハイブリッドでもいいだろうか。


販売台数国内ナンバーワンのフィット。
沢山売れるって、良いクルマだからだよね。
AKB48みたいに普通っぽくても、売れるには売れる理由があるはずと思うもの。



いま2次面接前なんだけど、受けてる会社で買ったほうがいいだろうか。
フィットの1台くらい、何処の店で買ったかなんてわからないだろうか。
通勤で乗って行くのに、他店のクルマでは気が引けるなんてあるだろうか。


やっぱり、内定通知が来てから受かった店で買うべきかな。
それまでオヤジの気が変わらなきゃいいけれど。
とりあえず今月中に内定は出るから、しっかりバイトを入れないとな。


「稼ぐようになったら、あとのローンは自分で払えよ」と、オヤジ。
なぁんだ、現金一括払いじゃないんだ、って当たり前か。
だから新車にしろってことなんだな。


やっぱ36回払いかな、60回ってことないよね。
ん? 稼ぐって、バイトも含めてってこと?
じゃあオヤジが払ってくれるって、最初の1回分じゃねえか!












Posted at 2011/03/03 13:37:32 | コメント(11) | トラックバック(0) | 日記
2011年02月21日 イイね!

LAND CRUISER って どうよ

LAND CRUISER って どうよ








オンザロック。

スコッチかバーボンを思い浮かべたのは20代の頃。
今の俺は酒を飲まない代わりに、岩登りに熱中している。
特にこの1年、趣味を通り越してハマってしまった感じだ。


アンカーが打たれたフックに、カラビナをかける。
身体は両足と手の3点で、力をかけず腹筋と背筋で固定。
もう片方の手がかかったら、階段を上るように足を交互にあげてゆく。


基本、岩は足で登る。
指は第1関節がかかればいい。
手はあくまで支えであって、登るのは足を使う。


左手を伸ばし、中指と薬指で岩の継ぎ目の引っ掛かりを探す。
足と腕での三角形を頭に描きながらふたつ重ね、菱形を作る要領で上に進む。
梯子を昇るように、確実に、ゆっくりと。


岩が乾いたこの時期は、寒いがシーズンとしてはベスト。
岩の表面が、手に吸いつくように感じる。
ただ、寒さのせいで指の関節が曲がったまま固まることもしばしば。


普段使わない指の間や関節など、変なところを傷めたりする。
怪我を避ける意味では、身体を鍛え筋肉をつけるより体重を落とすほうが楽だ。
体脂肪率12パーセントだった俺、今では9パーセントまで落ちた。


危険と隣り合わせ、剥き出しの自然との対峙。
護られていない開放感と緊張。
パートナー以外、誰に助けられるでなく、自分と向き合う時間。



今、俺は藍とパートナーを組んでいる。
オフ会で知り合ってから、何度か連れだって登りに行くようになった。
ハマってる理由のひとつは、正直なところ藍がいるからだ。


山ガールと呼ばれるハイキングが流行り出してから、山に女性が増えた。
一部では「岩ガール」と呼ばれているらしい。
裾野が広がることで、男女の出会いの機会が飛躍的に増えたことは間違いない。


藍はといえば、岩ガールと言うよりオヤジガールに近い。
夏はノーブラでタンクトップだが、前の谷間より後ろの谷間が欲しいと言う。
胸は邪魔なだけ、野糞も平気、化粧っ気もなく細かい事は気にしない。


ポイントまでの運転は、俺のクルマ、ランクルを出す。
高速道路も林道も問題なくこなし、快適に移動する。
V8のガソリンエンジンは、パワフルなだけでなく驚くほど静か。


未舗装の林道では、過保護に護られているようで鬱陶しく感じる時もある。
オープンのような開放感に憧れてはいるけれど、危険から護られることは大切。
狭い道ではボディの大きさが邪魔をするが、この安心感には換え難い。


身体ひとつで挑むロッククライミングと、屈強なランクル。
危険といつも隣り合わせの解放感と、万一の時も護られるであろう安心感。
両端だからこそ、お互いの大切さがわかるのかもしれない。



バツイチの俺としては、藍を女として意識しないかと言えば嘘になる。
こんな華奢な身体の男はいないし、意識しないよう努力はしてきたつもりだ。
実際、プライベートについてお互い語らないし、聞かないようにしてきた。


でも、ふと寂しさ感じる時も、藍がそばにいてくれた。
ペアを組んで半年、ロープワークもお互いの信頼が基本。
たぶんだけれど、交際を申し込んでも断られることはないだろう。


が、一歩踏み出すには勇気がいる。
崩れてしまえば、元に戻ることも出来ない。
一度失敗しているだけに、二度しない覚悟が必要だ。


帰り仕度でロープを束ねながら、藍に付き合って欲しいと告白した。
藍からの返事は「あたしが護ってやるよ」だった。
俺はホッとすると同時に「よろしくお願いします」と頭を下げていた。


ん? ナゼこうなるんだ?
既に藍に手綱を握られてしまっているじゃないか。
って、今さら気付いても無駄か。










Posted at 2011/02/21 21:31:14 | コメント(4) | トラックバック(0) | 趣味

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