ポルシェ986 セルモーター OH
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
最近すっかりコロナ生活も定着して来た様ですが我々は呑気な事を言って居られない世代ですからね、面倒臭い世の中になった物です。
とにかくもう少し愛車と戯れさせて貰いたい人生ですからね〜
今回は、暫く乗らないとまれにですがエンジンがかかった後にカリカリと言うかギュイーン?見たいな音が出ます、
セルモーターなのは間違え無いですが、
さて?モーター本体なのかソレノイドなのか?
先ずはあちこち外して、分解です)^o^(
と、まあ、まずはスロットル周りを外して、こんな感じ、右手前に見えているのがセルモーターです、ボクスターはミッドシップなので911とは勝手が違いエンジンの前後が反対向きになっていて重い方は車の中心にセットされている訳です、
そう考えると後輪軸よりも後ろにヘッドがある911はかなりバランスが悪いと言う事になりますね、同じエンジンならボクスター&ケイマンの方が間違なく早いですが、それが許されないのがポルシェの看板車と言う事ですね)^o^(
2
これが言わずと知れたボッシュのスターターモーター!
何しろ有名所の車はほぼ全てこれがついています、勿論エンジンの大きさや仕様によってモーターのパワーが変わりますので、黒い部分の長さが変わります、隣りの電磁スイッチ(ソレノイド)は全て共通、ギアのハウジングの形は様々ある様ですが、基本的には皆同じ物がついています◯
さてと、バラしますか(^_^)
3
先ずはこんな感じ、
バラしてグリス等取り去り脱脂します、
この段階で角部点検、基本ヒーター等他の場所についているモーターと同じ作りですが、唯一の違いは電源が入るとギアが飛び出してフライホイールを回して即座に引っ込む、右の上にある電磁スイッチです、
いわゆる超強力電磁石!その下に立ててあるオモリの様な部品が出入りしてギアを上げ下げするんですが、先のシャフトの中心がスパイラルギアになっていて、伸び縮みする構造です、基本80年以上前?の構造ですが完璧です! 実際MT車でしたらセルだけ回して走っても3〜40キロ出せますからモーターが凄いのわかっていたんですよね(^_^)
4
予想通りですがモーター、ギア部分等破損無し、綺麗な物でした◯
症状的に、エンジンがかかった後に音が出るのはコイツ、先に説明したこれの不具合でギアの戻りが悪くなると思われます?
実際この部品の動作は引っ込む方向つまり電磁石の効果が起きるとシーソー構造でギアが飛び出す、オフになると真ん中のスプリングと、ギアシャフトの真ん中についているスプリングの力で逆にギアは引っ込む訳ですから、そうなると電気的な不具合でない故障と言う事になる訳です、、?
実際セルモーターの故障の殆どの原因はこれの不具合です、
これをバラすのは後ろ側がグルっとカシメですので、まともに戻せませんしコイルの不具合ですから断線等特定は疲れるので、この部品の不具合は新品交換です◯
最近はこれだけ売ってます!
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ここは目視で異常なければやらなくて良いでしょうけど、今回はこんな感じで、
シャフトの外側に出た部分に画像左のキャップがつくのですが、、、実は触りたく無い理由が?ここに入っているグリスがくせもので、正に臭え物です、見た目は普通のモリブデングリスですが、何で?ってニオイです、ウンコ座りして作業している側に来られると先ず勘違いされますから注意です(^_^)
ポルシェ純正モリブデングリスに入れ替えです!
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因みにブラシをバラすと、取り付け時に接点をおさえないと組めません、使う道具は何にせよこんな感じになると思います、
かなり面倒です(^_^)
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最後にギアの周りのパッキンの所にもグリスUPです、
純正部品にしても何故かグリスがセコイですよね?私の場合は基本大盛りで作動部分は馴染ませてから拭き取りします、
回転部分などは周りについていても意味ないですが?実は隙間を埋めて砂粒や水分の侵入を防ぐパッキン効果があるんです、グリスとはそんな風に盛ると良いです(^_^)
次回へ、、
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