
既に整備手帳の方でウィークリーでアップしていましたが、フロントガラスにメータ表示を投影する純正のヘッドアップディスプレイが後付できないかという試みを行っていました。
結論から言いますと、「できます」。
※ただしディーラーさんに依頼しても、「できません」という回答が基本です。立場上はGツーリングレザーパッケージとHDDナビ搭載の条件でかつMOPなので、OKとは何があっても言えないとは思います・・・。
すなわち、
ここからの作業はすべて保証ナシ、全ては自責です。
ある程度そういうことも覚悟しながら、自らの望むチューニングをしていく、それがカスタマイズの醍醐味だと思っています、、(皆さんもそうですよね・・・?)
ということで、手探りで調べつつ開始した
マイ「純正HUD後付プロジェクト」ですが、かなり出戻りもあったので、ブログでは全ては書きませんが、もし同じことをされたいという方のために参考になるように、手順やパーツを以下にある程度整理しました。
■必要パーツ
必要なパーツはグレードによって異なります。すいませんが、詳しくどのグレードからということはわかりませんが、当方のノーマルSグレードでは、コンピュータの入れ替えまで必要でした。
計いくらかかるか・・・・、それは下記に一部掲載しましたが、グレードによりウン万円単位で変わってきます。また、工賃は含まれません。私の場合は自分でやったので0円ですが、ダッシュ脱着があるので、外に公式に依頼する場合は少なくとも3万円位は見ておいたほうが良いと思います。
<ヘッドアップディスプレイユニット部>
83141-47010 コンビネーション ミラー メータ コンピュータ ¥7,382
83143-47010 コンビネーションメータミラー ワイヤ NO.2 ¥641
83144-47010 コンビネーション メータ ミラー ¥9,713
83161-47010 コンビネーション メータ ミラー ケース NO.1 ¥3,671
83162-47010 コンビネーション メータ ミラー ケース NO.2 ¥7,284
83163-47010 コンビネーションメータミラー プレート NO.1 ¥261
83164-47010 コンビネーションメータミラー プレート NO.2 ¥816
83165-47010 コンビネーションメータ ミラー NO.2 ¥718
83167-47010 コンビネーション メータ ミラー ガラス ¥1,632
83142-47010 コンビネーション メータ ワイヤ \190
83168-47010 コンビネーション ディスプレイ \17,600
<パネル・ガーニッシュ>
55474-47050 インストルメンタルクラスタフィニッシュパネル ガーニッシュ ¥3,652
84975-47010 トリップ スイッチ \5,500
55414-47030 インストルメンタルクラスタフィニッシュ エンドパネル \1,510
<ワイヤーハーネス>
※ワイヤーハーネス自体に品番はありませんので、自作が必要です。
・CAT5以上のLANケーブル4m位
・コネクター2種
90980-12554 ¥194 × 2 = ¥389(税込み)
90980-12552 ¥194 × 1 = ¥194(税込み)
・025型カプラー端子メス(AMP3タイプ) →配線.comから購入しました
<コンビネーションメーター>
※グレードにより下記が不要の場合もあります。
83862-47340 メータ サーキットプレート NO.2 ¥5,536(税込み)
83863-47340 メータ サーキットプレート NO.3 ¥75,604(税込み)
83843-47340 コンビネーションメータ ケース NO.3 ¥16,996(税込み)
<フロントガラス>
交換不要です。
綺麗に投影され、昼間の視認性もバッチリです。
グレードによる種類の違いもありませんでした。
まぁ、もしこれの交換が必要ならば諦めています;
おや、・・・うむむ??
何かケタの違うパーツが混ざっておりますね;
そうです。コンピュータの交換が必要な場合は、ここを飲み込めるか否かがこのDIYを行う判断基準になるのではないでしょうか。
■作業手順
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<HUDユニットの組み立て>
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まずは組み立てます。
ここでおそらく迷うことは無いと思いますが、HUDの角度を調整するモータと制御基板との間のワイヤーをきっちりとユニットのケースに入れる部分が細かい作業でしたが、すべてツメとビスで型通りはめて行くだけでみるみる完成します。
ここでこのプリウスのHUDの仕組みについてです。
投影面はガラスから2~3m前方に虚像ができるようになっています。そのため、このような鏡も含めたトンネルにディスプレイ光を通す構造になっています。
以前まで、フロントガラスの直下にディスプレイを置いて、HUD代わりにしていましたが、像がフロントガラスの近くにできるため、視点移動が逆にストレスになっていました。そういう意味でこの純正品はよく出来ています。
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<ワイヤーハーネスの製作>
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ワイヤーハーネスが必要です。正確には必要*かもしれません*、です。
もしかしたらツーリングのグレードならばもうワイヤーがあるかもしれませんが、私の情報ではダッシュを外して確認をするしかありませんでした。
ノーマルSでは在りませんでした・・・・(ショボン)
確認ポイントはHUDユニットを取り付けるこの部分にカプラーが垂れ下がっているか等存在しているかどうかです。
なければワイヤーを作ってしまいましょう!
そしてこれがワイヤーとカプラーの対応図です。
メカニック用の電装配線図をYオクでゲットし、調べてまとめた結果です。
ワイヤーの製作はこれらの対応番号に一致するよう、カプラーの該当ピンに端子をカプラーONしていきます。
公式にはリペアワイヤー等を使いますが、まずリペアワイヤーが高すぎて私自身使う気が起きなかったのと、線の数が多いので、そもそもコストが相当悪くなりそうなので、手持ちのLANケーブルを使いました。これはかなりオススメの配線素材です。
LANケーブルはツイストペアの8線仕様なので、今回ディスプレイ用の信号も流れるため、ノイズ対策としても非常に優秀です。
このようにLANケーブルの線の芯をひん剥いて、025型カプラー端子を圧着し、カプラーにカチっと差し込んでいきます。面倒くさくて、時間はかかりますね・・・。
ワイヤーは2本できます。
一本はメータコンピュータからHUDのユニット間のもの、もう一本はトリップスイッチ(ハンドル左側のHUDの調整や電源をONするスイッチ)とメータコンピュータの間のものです。
後者の方は片側のカプラーは既に車体側に付いているJ51というコネクターに追加で025型端子を追加していきますので、配線作業はダッシュを開けた後となります。
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<ダッシュボード取り外し&穴あけ>
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ダッシュボードを取り外します。
(
と一言で書いていますが、これが一番大変です。)
ダッシュボードの取り外し手順は詳しく書きませんが、概ねこんな感じです。
1.まずトランクのバッテリーのマイナス端子を外す。
2.左右Aピラーと直下のパネル、スピーカーパネルを外す。(スピーカーは外す必要はありません)
3.コンソールボックス上段だけ引きぬく(ツメを取るだけです)
4.カプラーを抜く。(運転席側のETCのユニットの裏のカプラー、助手席エアバッグ付近のカプラー)
5.助手席エアバッグとフレームを固定しているボルトを取る(12mmのボックスレンチで取れます)
6.ダッシュボードを手前に引きぬく(力仕事)
今回の作業で3回くらい脱着したので、取り外すまで10分くらいでできるようになりました。
既に覚悟の上の話ですが、ダッシュボードに穴をあける必要があります(汗)
しかし安心してください。
ダッシュボードはどのグレードも共用で、穴あけポイントがちゃんと刻印されています。
用意する工具は短時間で終わらせたいならばホットナイフがオススメですが、プラ板カット用の糸ノコがあればそれを使ったほうが微調整が効きます。私はホットナイフを使いました。
このように切り抜きます。最後にフィニッシュパネルをはめ込みます。
ダッシュボードの樹脂は厚みが7,8ミリほどあります。結構丈夫な素材でした。
ここまで来たら、もう後戻りはできません、覚悟をきめましょうw
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<ユニット取り付け>
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ユニット自体はポン付けできます。
ポン付したあとはワッシャーとナットで固定します。
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<ワイヤーの配線>
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HUDユニットとメータコンピュータのカプラー(真ん中のカプラー)の間はカプラーオンでそのまま付けられます。
メーがパネル側のカプラーは手前にあるエアコンダクトを取り外さないと見えませんので、ピンを3箇所引きぬきダクトを外します
メータコンピュータ(左端のカプラー)とトリップスイッチのカプラー(J51)間はこのように取り付けられます。
まず、J51の12番ピンを抜く必要があります。これは精密ドライバーでカプラーの正面からツメを抑えながら後ろから引き抜けば簡単に取れます。
あとは配線図にしたがって、作成したワイヤーの025ピンをJ51カプラーの空きピンに差し込んでいきます。
ちなみにコンピュータの型が異なる場合は、メーターのケースにカプラー用の穴が空いていないのでこのような状態になっています。
私のノーマルSグレードではこの状態だったので、メーターのコンピュータの入れ替えを行いました。
そちらは
整備手帳の方を御覧ください。
手順としてはこれで完成です。
ワイヤーを作るのが面倒くさかったこと以外はほぼポン付けということになります。
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~~~インプレ~~~
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素晴らしいの一言です。
視認性は専用ディスプレイを用いているだけあって、想像以上に良いです。昼間でも問題なく見れます。また、フロントガラスが専用のものでないといけないかという点についても、2重映り込みが発生しないか等の心配がありましたが、問題ありませんでした。投影面側の映り込み自体が発生しにくいようにHUDユニット側に曲面レンズが付いているのも大きいと思います。
あとはわかりやすいように動画を撮影しましたので、昼間・夜の動画それぞれ御覧ください。
※点滅しているみたいに見えますが、カメラとのリフレッシュレートの違いでこのように見えるだけで、実際は点滅していません。