
冬季のプリウスの乗り方は?
恐らく次のようなパターンがあるでしょう。
・もちろん車内ヒーターはOFF!
→ シートヒーター/電気あんかけで寒さはフォローする
・PTCヒーターコアがあるので、ヒーターガンガンで平気♪
→ イイナァ
しかしいずれの場合もモーター優先で走るとエンジンが冷えて暖機運転が頻発し、バッテリーがずっと目盛いっぱいの状態になり燃費だけが下がりまくります。バッテリーに電気が貯まるのと同時にストレスも貯まる・・・、私の去年はそうでした。
ただ、
車内ヒーターなしは正直ありえません。
そこで、車内ヒーターを使いつつ暖気運転を抑えるための仕組みにコレを使わせていただきました。
今までサブバッテリーシステムを組んでいたのは、最終的にコレを動作させたかったからでした。
エンジンブロックヒーター
何人かプリウス20型から先人の方が装着されているレポートを読ませていただき、コレは是非私のプリにもインストールして、走行中に動作させてみたい!と思い早速取り寄せました。
残念ながら国内のトヨタさんでは扱いが無いので、カナダトヨタのパーツディーラーから直接購入しました。
元値は$55で、+輸送費でしたが、円高の影響でお安く仕入れさせていただきました。
この時期ブリザードがあるようでパーツディーラーのオフィスが一時閉鎖になってしまい、担当の方の嘆きのメールを受けてはメールのやり取りしておりました。カナディアンはフレンドリーです。
このエンジンブロックヒーター(以下EBH)は消費電力が400Wもあります。そこでまともにインバーターを使うと、メインバッテリーの負荷が高くやられてしまいますので、サブバッテリーシステムを組み負荷を分散してあげることを行いました。これがサブバッテリーシステムを組んだ本当の理由です。
配線図です。
サブバッテリー自体にはオプティマイエローを使ったのは前述の記事の通りで、サブバッテリーの管理には大容量タイプのサブバッテリーチャージャー「SBC-002」を使いました。
一応この組み合わせで1200Wのドライヤーをぶん回すことができます。 恐らく普通のガソリン車のオルタネーターでは耐えられないと思います。HV車バンザイですね。
タイヤハウス内のサブバッテリーシステムは前述の記事の通りで、エンジンルーム内のEBHに持って行くにはAC100V線を引き込む必要があります。
今回、損失が少ないように一般電気工事でも使われるVVF線を使いました。これを助手席奥グロメットよりエイヤーと突っ込んでエンジンルームから引っ張り出します。
エンジンルーム内でアース付き100Vコンセントの口に結線して、EBHのプラグを挿します。これで完成です、、 が、 ちょっとした疑問が沸いてきました。
エンジンが回っている最中はEBHで温める必要は無いのではないか?
エンジンが回っている時は、そもそも発熱するのでEBHは不要なのと、少しでもたくさん充電させるために、EBHの電源を切れることが理想です。そこで、エンジンが回っている間だけEBHの電源が切れるようにリレー回路を入れました。(と言っても、ECUの線にカニ挟みで信号線を2ヶ所取ってくるだけですが)
そのリレーボックスがこれです。 DC12VのリレースイッチにAC100Vを流すことができるタイプです。
(一応AC100Vは電気工事士検定試験でも出てくるカシメで結線します)
エンジンルーム内にインストール完了。AC100VコンセントはよくHIDバラストの設置場所に使われる場所に付けました。 VVFの線が硬かったので結構たいへんでした。
パーツ説明のために色をつけたのがこちら
一応常時ヒーターON/OFFを切り替えできるスイッチも付けておきました。
これにてチマチマやっていて長くかかった冬季走行時エンジン保温(加熱?)システムが完成しました。早速インプレです。
まだこちら大阪は寒い日でも外気が5℃はあるので、本当の効果はこれからですが、豊中→茨木間を一度車内ヒーターをガンガンかけてもモーター走行を優先して運転しました。
なんと水温が65℃以下に低下しませんでした。暖機運転も一度も発生せず。 もちろん燃費は20km/㍑をきっちり超えます。 去年の冬ではありえなかった現象です。
車中泊でもヒーターONで停車したまま、といったシチュエーションでも効果が出そうな気がします。一応最終的にはTorque等で水温・油温等のデータロギングもして、定量的に評価したいと思います。
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Posted at
2011/12/11 07:10:53